次に適用される大型のアップデートにおいて、以下のミニオンたちの種族を変更する予定であると公式に発表されました。
種族はミニオンの特性の一つであり、それと作用する種族特有のシナジー効果がハースストーンには存在します。
今後は、エレメンタル種族となる山の巨人や溶岩の巨人を召喚した次のターンで、「前のターンに手札からエレメンタルを使用した場合~」というエレメンタル特有のシナジー効果の数々を発動させることができるようになります。
そうでありながらも、今回の変更はゲーム・バランスの調整というよりも、原作の「Warcraft」の物語における各ミニオンの生態を鑑みた(かんがみた)設定上の整合を図ることが主な目的であるようです。
自然界の要素で全身が構成されている山の巨人と溶岩の巨人に対しては、エレメンタルという種族がゲームに追加されたときから、これらもエレメンタルとして捉えるべきではないかという意見が寄せられていました。
全身が機械で構成されているゼンマイ仕掛けの巨人は、メカ種族として登場しています。
ウィッチウッドの笛吹きは、ハースストーンで初めて登場したサテュロス(Satyr)です。
悪魔化したナイトエルフ種族であることから、今後もハースストーンにおいてサテュロスを悪魔として扱うための変更であるようです。
クラーケンは、単なる「イカ」ではない獣種族として見なされることになりました。
ジャングル・ムーンキンとダークマイア・ムーンキンの間で獣種族の有無という不整合があったムーンキンについては、獣種族の排除という判断が下されました。
なお、亡霊状態の獣であるアーファスやウィッチウッドのグリズリーなどについては、亡霊のアンデッドであるために獣種族の排除が思案されていた模様です。
以前にも、元開発陣のベン・ブロード氏が、亡霊状態の獣は亡霊として捉えるので獣種族にはならないと公言していました。
しかしながら、魔女の刻、キャスリーナ・ウィンターウィスプ、バ獣改造などといった能力との作用がそれぞれ魅力的であることから、これらはそのまま獣種族として存続させたい意向があるとのことです。
ウィッチウッドのグリズリーはアートを変更して亡霊状態である様子を取り払い、アーファスは特別な例外として獣種族の状態を残すようです。
他にも、幽霊戦馬や幽霊ライト・アングラーなど、亡霊状態でありながらも種族が付与されているミニオンが存在していることから、それらの種族も撤廃するべきではないかという意見がコミュニティから寄せられています。
今後も、種族に限らず名前やアートの変更などのマイナーなカードの修正を施すとのことですが、そうしたゲーム・バランスの調整が目的ではない修正については、魔素(Arcane Dust)の還元補償の対象外になると告知されました。
今回に種族が変更される5種のミニオンについても、変更後に還元することで作成時と同等の魔素が与えられることにはなりません。