Warcraftの世界におけるジャナライは、ドラゴンホークのロアです。
上空から炎のブレスを見舞い、鋭いカギ爪で襲いかかるドラゴンホークをたちを司る(つかさどる)獣神です。
やはり呪術司マラクラスが、この獣神のジャナライの力をトロルのチャンピオンの体内に取り込ませて、ズルアマンのボスの1体としています。
ボスとしての「ジャナライ・トロル」は、プレイヤー全員が回避するべき炎の爆弾を何十個も地面に散りばめたり、ただちに処理されるべきドラゴンホークのヒナを何十体も卵からふ化させてきます。
「ジャナライ・トロル」も「ハラッジ・トロル」と同様に人質をとっていて、「ジャナライ・トロル」の部屋では男のオークが囚われの身となっています。
彼は迷子となっていた息子を探している内に、アマニ帝国の財宝を盗み取ることを企む(たくらむ)人間の冒険者に遭遇――彼から「息子さんはこの壁の奥に迷い込んだ」という嘘の情報を聞かされて、壁の奥にあったズルアマンの内部へ侵入したために捕獲されてしまったのです。
プレイヤーたちは、ダンジョンのズルアマンに侵入した時点から制限時間以内に「ジャナライ・トロル」を撃破すると、処刑される前に彼を救出して追加の報酬を得ることができました。
ジャナライもまたズルジンに使役(しえき)されていましたが、ズルジンの撃破後には解放されて自然界に戻っています。
ハースストーンのジャナライは炎の王ラグナロスを召喚しますが、これはハースストーン独自の設定であり、両者の間には何の関係もありません。
Warcraftの世界における戦将ヴーンは、大型ダンジョンのブラックロック・スパイア下層部(Lower Blackrock Spire)のミニ・ボスとして登場した敵対キャラクターであり、フォレスト・トロルのスモルダーソーン(Smolderthorn)部族の長です。
かつてはズルジンが率いるアマニ帝国に属していたスモルダーソーン部族は、第二次大戦でホード陣営がアライアンス陣営に敗れた際に、アマニ帝国が同盟の破棄を突きつけたホード陣営側に居残った部族の一つです。
それも、グルダンおよび悪魔の影響から抜け出ようとするスロールが率いる新生のホード軍ではなく、あくまで力でアゼロスを征服しようとする少数保守派のホード軍の方に参加したのです。
ダーク・ホードと名を改めた、その旧態のホード軍は、レンド・ブラックハンドに率いられてブラックロックの山中に立てこもり、規模が弱小であるがゆえにネファリアンと提携することでブラック・ドラゴンから支援を受けていました。
「Blackrock Mountain」カード・マニュアル:
Rend Blackhand
Nefarian
ヴーンがこのダーク・ホードに参加した理由は、レンドの意志に共感した訳でもなく、ブラックロック山脈やネファリアンら黒竜に特別な興味を抱いたからでもありません。
ダーク・ホードが絶滅寸前の軍団であることこそが、ヴーンにとっては意義深く、この弱小勢力を導く戦略家となることを彼は望んだのです。
本流となった新生のホード陣営はおろか、アライアンス陣営からも再興はあり得ないだろうと目されているダーク・ホード軍の中にいて、そこで逆境を乗り越えることに喜びを感じるような性格の持ち主でした。
残虐かつ冷酷であることもヴーンの性格の特徴であり、ブラックロックの下層に迷い込んだトーレン種族のドルイドを死亡寸前まで拷問したエピソードも残されています。
ハースストーンにおける戦将ヴーンに与えられた、ドラゴン・カードを生成する能力や、「戦将って呼ぶ方がドラゴンの子守りよりもクール」というフレーバー・テキストは、彼がブラック・ドラゴンの軍団のそばで共に活動していたことに由来します。
ロック・ミュージックを好む快活な性格であることや、サイのロア・アカリとの契約はハースストーンの独自の設定であり、それぞれ実際のヴーンとは異なります。
「天下一ヴドゥ祭」のレジェンド
<目次>
※以下のレジェンドは、ハースストーンのオリジナルの創作であり、Warcraftの世界には登場しないキャラクターです。
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