当サイトでは、1年間にわたってHearthstoneの主要なニュースを掲載してきました。
その中でも、特に重要度が高いと思われる出来事を厳選してまとめました。
最近プレイを始めたばかりの方でも押さえておきたいニュースばかりです。
それぞれに、独自にランクを定めて以下に列挙します。
Hearthstoneの開発部門の最高責任者であり、Blizzard社のチーフ・クリエイティブ・オフィサーであったRob Pardo氏が退社されました。
Rob Pardo氏は、Warcraft 3やWorld of Warcraftのリード・デザイナーを務め、DiabloシリーズやStarCraftシリーズなどの人気ゲームの開発にも携わりました。
World of Warcraftが大成功を収めると、アメリカのタイム誌による「世界で最も影響力のある100人」の1人にも選ばれました。
Blizzard社を代表する人物の退社は、Blizzardゲームのファンのみならずゲーム業界全体に衝撃を与え、大きなニュースとして報じられました。
Rob Pardo氏は、つい最近のBBCによるインタビューにおいて、「ビデオ・ゲームおよびe-Sportsはオリンピックの競技種目に加えられるべき」と提言して物議をかもしています。
現存するPC/Mac版、iPad版、Windows 8 タブレット版に続くHearthstoneのプラットフォームとして、Androidタブレット版が新たに加わりました。
タブレット版のHearthstoneは、すでにiPad版で大きな成功を収めていましたが、タブレット端末においてもAndroidユーザーは多く、Android版は常に待望され続けていました。
iPadとは異なり、Androidのタブレットは端末の種類が豊富です。
独自のAndroidシステムのために適用が難しいとされていたAmazonのKindleシリーズも、プレイできる端末のリストに加わりました。
モバイル環境でHearthstoneをプレイするハードルが一段と低くなったことを告げるニュースでした。
クローズド・ベータの段階で100万人を記録していたHearthstoneのプレイ人口は、正式リリース時には1000万へ到達し、さらに半年間でその数を2倍にしました。
Hearthstoneが世界的な人気を博していることを、改めて周知させるニュースでした。
とりわけ、追加コンテンツの「Curse of Naxxramas」のリリースは、多くの新規プレイヤーの獲得に貢献したそうです。
最近の追加コンテンツである「Goblins vs Gnomes」のリリースも同様だったと思われます。
今後は、スマートフォン版のリリースが、プレイヤーの数を爆発的に増やす要素になると予測されています。
ニュース・ハイライト – 10/29 ~ 11/5: 八百長に対するアカウント永久停止処分の警告
ニュース・ハイライト – 11/12 ~ 11/18: Bot使用者に対するアカウント永久停止処分の執行
ニュース・ハイライト – 11/19 ~ 11/26: Bot使用で一時停止処分となったアカウントの勝利数がリセット
今年のHearthstoneのシーズンにおいて、最も大きな問題となったのがBotの蔓延でした。
Botとは、プレイを自動化するプログラムのことです。
プレイヤーが離席していても、プレイヤーの代わりにゲームのプレイを延々と続けるプログラムです。
Hearthstoneにおいては、Goldの獲得や、HeroのGoldenポートレイト(Ranked Play 500勝が入手条件)の獲得が主な目的として用いられます。
真剣にプレイしているユーザーの多くは、Botが頻出する状況に対して不満を抱いていました。
そのBotを使用したアカウントに対し、ついにアカウントの停止処分が下されました。
これらのアカウントからは、Hearthstoneを起動してもプレイが不可能となっています。
Botの使用は、プレイヤーが同時接続する場において環境を著しく損なう行為であるため、Blizzard社の全てのゲームにおいて固く禁じられている不正行為です。
今後も、不正行為の痕跡が認められたアカウントには制裁が下され続ける予定です。
Botの使用はもちろんのこと、ゲーム・プログラムの改ざん、不正行為につながるプログラムの使用、八百長試合などの禁止事項を、一度たりとも犯すことがないようご注意ください。
不正行為の検挙数は、国と地域により大きく異なると言われています。
日本国籍のプレイヤーの違反行為率は0であり続けることを願います。
iPad版がリリースされたことを契機として、Hearthstoneの公式キャンペーンのFireside Gatheringsが始まりました。
Fireside Gatheringは、Hearthstoneのファンの集いを助成するキャンペーンです。
場所や規模の大小にかかわらず、Hearthstoneをプレイする集いであれば、どのようなイベントや大会でもFireside Gatheringと名乗って開催することを奨励するという内容です。
LiquidhearthのFireside Gatherings特設ページに登録すると、開催するFireside Gatheringを告知できます。
登録されたFireside Gatheringは、公式サイトの特設ページにも掲載されることがあります。
期間限定で、登録されたFireside Gatheringにグッズが提供されたり、公式世界大会の予選への出場権が与えられりもしました。
残念ながら登録された日本国内のFireside Gatheringはありませんでしたが、世界各地では現在も頻繁に開催されています。
Blizzard社は、今後もファンの集いを促進するために、Fireside Gatheringsをサポートし続けることを表明しています。
HearthstoneのRanked Playは、1ヶ月にわたるシーズン単位で開催される、Hearthstoneのメイン・コンテンツです。
プレイヤーはシーズンごとに、ランクの向上を目指して同等のランクのプレイヤーとの対戦を繰り返します。
来年の1月で第10シーズンを迎えるHearthstoneのRanked Playは、今年の4月の第1シーズンから始まりました。
それまでにもテスト・シーズンが開催されていましたが、ランクの仕様が今とは異なり、報酬も用意されなかったシーズンでした。
現在のシーズンでは、シーズンごとにテーマが定められ、そのテーマに沿ったCard Backが参加報酬として用意されます。
Legendランクへ到達した際には、Legend Card Backが贈呈されます。
また、公式世界大会の予選期間中は、各シーズンの上位16名に同大会の予選への出場権が与えられました。
Hearthstoneの最初の拡張セットとなる「Goblins vs Gnomes」が12月にリリースされました。
拡張セットとは、既存のカード群に追加される新カードのセットのことで、多くの対戦型カード・ゲームで採用されている追加コンテンツです。
「Goblins vs Gnomes」は、World of Warcraftに登場するGoblin種族とGnome種族、そして両種族が開発に情熱を注ぐメカニズムやロボットをメイン・テーマとしています。
その楽しくも騒々しい新たな要素がHearthstoneの世界に加わりました。
新カードが多数加わることによって、従来までの戦略は大きく改変され、プレイヤーたちはプレイ開始時のようにカードを収集することになりました。
速報 – Firebat選手が2014年度の世界王者に
ニュース・ハイライト – 11/6 ~ 11/11: 公式世界大会閉幕
今年に開催された全てのHearthstoneのイベントの中で、規模と重要度が突出して大きかったのがHearthstone World Championshipでした。
Hearthstone World Championshipは、Blizzard社が主催したHearthstoneの公式世界大会です。
Hearthstoneの主要地域(アメリカ、ヨーロッパ、中国、韓国+台湾)から4名ずつ選出された、16名のトップ・プレイヤーが競う世界大会です。
総額25万ドルの賞金が用意される大会で、優勝者にはその年の世界王者の称号が与えられます。
参加資格を満たせば誰でも参加することが可能で、日本在住の日本人プレイヤーでも優勝を狙えます。
2014年度のHearthstone World Championshipの予選大会と決勝大会は、TwitchとYoutubeのHearthstone公式チャンネルで配信されました。
強豪たちによるハイレベルなプレイを、世界中のHearthstoneのファンが視聴し、楽しみました。
予選大会からの長く険しい戦いを勝ち抜き、見事に優勝して世界王者となったのは、アメリカ出身の18歳のJames “Firebat” Kostesich選手でした。
Firebat選手は「超」が付くほどの攻撃型プレイヤーで、どのクラスのデッキを用いるにしても、常に相手のHeroを倒すための最短手順を考えます。
決勝戦でも、やはり攻撃重視のMid-range Druidで臨み、これを炸裂させて3連勝を呼び込みました。
第1シーズンより6期連続で100位以内を達成するなど、常に高い実力を誇るプレイヤーです。
Blizzard社は、市場が拡大し続けているe-Sports界への参入意欲がとても高く、Hearthstoneがe-Sportsのメジャーな競技の一つとして定着することを望んでいます。
そのために、このHearthstone World Championshipでは、StarCraftの決勝大会と同じ総額25万ドルの賞金を用意しました。
正式リリースから数ヶ月のゲームの大会では異例と言っていい発表でした。
来年度も、同等の公式世界大会が開催されることが確実視されています。
Adventureモードという、Hearthstoneの新たなゲーム・モードが設けられました。
Adventureモードは、コンピューターが操るHeroと戦う、1人用のプレイ・モードです。
このモードでしか登場しないボスやカードが待ち受けていて、プレイヤーは各ボスに対向するデッキを組んで攻略します。
わずか30枚ながら、クリアの報酬として収集可能な新カードが与えられたことも大きな話題となりました。
Adventureモードは、デジタルのカードゲーム特有のコンテンツでもあります。
対戦相手がコンピューターである1人用のプレイ・モードを搭載できるのも、アナログのカードゲームにはない利点の一つです。
デジタル・ゲームならではの遊び方を提供し、パズル感覚でボスを攻略する楽しさを与えたAdventureモードによって、Hearthstoneは従来までの対人戦に限定しないゲームへ発展しました。
Blizzard社の初のモバイル・ゲーム・アプリとなったのが、HearthstoneのiPad版です。
気軽に楽しめるHearthstoneは、携帯できるモバイル端末と好相性です。
HearthstoneのiPad版は、リリースされると瞬く間に広まり、実に38もの国々でApp Storeにおける無料アプリのダウンロード・ランキングの1位に輝きました。
このiPad版は、PC版と遜色のないインターフェースと違和感のない操作性を備えていて、驚くほどに完成度が高いゲーム・アプリです。
その完成度の高さは、Hearthstoneのモバイル・ゲームとしての地位を確立させました。
モバイル向けのアプリはiPad版しかなかったにもかかわらず、「Golden Joystick Awards」および「The Game Awards 2014」において、Hearthstoneは2014年度のベスト・モバイル・ゲーム部門の最優秀作品に選出されました。
iPad版から始動したモバイル・ゲームとしてのHearthstoneは、来年の初頭に予定されているスマートフォン版のリリースによって、そのシェアをさらに拡大することが期待されています。
今年のニュースの中で一番重要だったのは、もちろんこのニュースです。
2013年8月より始まったベータテストを経て、満を持してHearthstoneが3月にリリースされました。
ベータテストの頃からすでに多くのプレイヤーを獲得していましたが、このリリース日より誰もが参戦できるゲームとなりました。
正式リリース前におけるベータテストの参加者は、開発陣の予想をはるかに上回る規模であったようです。
ベータテストの期間中でありながらも、コミュニティが確立して活発な議論が飛び交い、プレイの配信も盛んに行われる状況になっていました。
この盛況に水を差す行為は大きなマイナスになると判断した開発陣は、当初予定していたベータテスト終了時における全プレイヤーのデータのリセットを取りやめました。
Hearthstoneのリリースは大きく成功しましたが、その成功はリリース前から約束されていたものと捉えられています。
Hearthstoneは正式リリース後も、タブレット版のリリース、e-Sports界への参入、Adventureモードおよび拡張セットの追加と、急激な成長を果たしました。
2年目となる2015年のHearthstoneの展開も実に楽しみです。