ハースストーンのゲーム・デザイナーとしておなじみであるディーン・アヤラ(Dean Ayala)氏が、ツイッター上で以下のようにコミュニティへ問いかけました。
「もしハースストーンがお気に入りでなくなったとしたら、何が復帰するきっかけになり得る?」
この質問に対して応答した、コミュニティの意見を抜粋します。
断トツの最多意見となっています。
かねてより指摘され続け、コミュニティのみならずメディアからも「ハースストーンのマンネリ化の最大要因」であると断定されている問題です。
拡張セットのリリースごとに設けられるソロ・アドベンチャーを除けば、2015年6月に搭載された「酒場の喧嘩」以降に、独立した通常のゲーム・モードは追加されていません。
「大会モード」の開発の保留が発表された際に、コミュニティが大きく失望した理由でもあります(※大会モードの実装という返答数は第2位)。
「スタンダード」「ワイルド」に続く第3の対戦フォーマットを新設する時期ではないか、という意見も多く見受けられます。
どのようにセットやカードを制限するのかについては多種多様なアイデアがあるため、十分な議論が必要そうなコンテンツではあります。
「資産ゼロ&数パック」からスタートする「Oktoberbrawl」イベントのようなリミテッド・フォーマットを、シーズン制で開催するというアイデアも投じられたことがありました。
全てのクラスでレベル60到達、および500勝到達を果たした後は、高ランクへの到達にこだわりがなければ、日々のデイリーの消化だけにとどめているというプレイヤー層も少なくないようです。
特に、ランク戦でプレイすることやランクを向上させることに関して、モチベーションを高めさせるような要素の追加が求められています。
ランク戦の改革が初めて行われた際にも頻繁に要望されていた事項です。
特定の条件を達成するとアカウントの「実績」として残る制度のことを指しています。
「World of Warcraft」や「ディアブロ 3」でもおなじみのシステムであり、長くオンライン上にとどまるコレクター系のファンを獲得する効用が期待されています。
Card Back(カード裏面デザイン)が豊富に用意され続ける一方で、皆が求めているヒーロー・スキンの種類はまだまだ少ないと考えられています。
装飾要素の乏しさも以前から指摘されており、同じヒーローの見た目やエフェクトを変化させたり、ポートレイト周りやマナクリスタルを装飾するなどのアイデアも、過去には何度も挙がっていました。
すでに入手不可能となったCard Backやヒーロー・スキンの販売なども求められ続けています。
プロ・プレイヤーのPelletier選手は、むしろ「低いパワー・レベルのカードを発行していくべき」という興味深い反応を示しています。
キューブの複製やクローン・コンボなどの達成を目指す試合ばかりであるよりも、ミニオン同士のトレードや盤面解決のプレイをしっかりと楽しめるゲームになることを、同選手は推奨しています。
対戦環境にはびこるOTK(ワン・ターン・キル)系のデッキや、無限リソース系の効能(ゲン・バクを含む)が、プレイの一時休止を続発させているという意見も非常に多く寄せられています。
他に目立った意見の数々を以下に羅列します。
- より頻繁なバランス調整
- フレンド対戦で過去全ての酒場の喧嘩ルールを解禁
- 酒場の喧嘩「ゴロシアム」の常在化
- リプレイ・モードの追加
- ゲーム内順位表の追加
- ゲーム内ソーシャル機能の追加(プロフィール、クラン/ギルド、チャット・ロビーなど)
- 闘技場の追加要素(ゲーム内ランクの表示、公式世界大会、無料のフレンド対戦など)
- 作成コストや購入費の見直し
- アドベンチャー・モードの復活
- コミュニティに対するサポートの拡大と対話の双方向性
- コミュニティを楽しませるゲーム外のコンテンツ
- オフライン・イベントの推進
- プログラム、アプリ、通信の安定性