木霊(Echo)は、「妖の森ウィッチウッド」から新たに追加された能力のキーワードです。
木霊カードをプレイすると、それをプレイしたターンの間だけ、プレイする度にそのカードのゴースト・コピーが手札に加わります。
ターンを終えるまでに十分なマナがあれば、何回でもこのコピーを繰り返しプレイできます。
メカニズムは不安定な進化の能力と全く同じです。
- 木霊の能力を持つミニオンが手札の中で強化されても、そのゴースト・コピーは強化を受け継ぎません。
- 木霊の能力を持つ呪文が呪文相殺などによって打ち消され、発動自体が無効になると、その木霊呪文はコピーを生成しません。
- 木霊能力は、カードを手札からプレイした場合のみ有効となります。
例えば、招集によって直接場に配置された木霊ミニオンや、ヨグ=サロンのランダム効果で発動した木霊呪文などは、コピーを生成しません。
急襲(Rush)は、「妖の森ウィッチウッド」から新たに追加された能力のキーワードです。
急襲を持つミニオンは、場に出たターンからミニオンを攻撃できます。
手札からプレイしても、他の手段(招集など)によって直接戦場に出現しても、すぐにミニオンに対して攻撃できる状態になります。
突撃とよく似た能力ですが、それとは異なり、出現したターンの間はヒーローを攻撃することができません。
- すでに突撃を持つミニオンが急襲の能力を追加で獲得しても、ヒーローを即攻撃できる状態は維持されます。
- ダリアス・クロウリーは、攻撃されてダメージを与え返した時は能力を発動しません。
また、攻撃したことによって死んだ時も能力を発動しません。 - 木こりの斧の能力は、すでに場にいる味方の急襲ミニオンだけを対象とします。
自分の手札の中にいる急襲ミニオンは対象になりません。
月を食らうものバク
これらのカードは、条件を満たしたデッキで対戦に臨むと、対戦開始時に能力を発動して自分のヒーローのヒーローパワーを強化します。
月を食らうものバクがもたらす「ヒーローパワーのアップグレード」は、ジャスティサー・トゥルーハートの能力の内容と同等です。
ゲン・グレイメインのコスト減少効果も、月を食らうものバクのアップグレード効果も、最初の基本ヒーローパワーだけが対象であり、その基本ヒーローパワーが他のものに置き換えられると効力を失います。
ゲン・グレイメインと月を食らうものバクは、いずれも最初の手札のドロー前にデッキをチェックします。
したがって、必ずマリガンに現れるクエスト呪文(コスト1で奇数)が最初に手札へ入るとしても、クエスト呪文を組み入れたデッキではゲン・グレイメインは能力を発動しません。
ゲン・グレイメインを活用したいならば、偶数コストのカード30枚で構成されたデッキで臨む必要があります。
ただ、月を食らうものバクとマルシェザール公爵は併用が可能であり、対戦開始時にマルシェザール公爵が偶数コストのミニオンをデッキに混ぜたとしても、コストが奇数のカードだけで対戦に臨んでいたら月を食らうものバクは能力を発動します。
- コスト0のカードは、コストが偶数であると見なされます。
- 千変万化のスクロールはコスト0のカードとして判断され、やはりコストが偶数であると見なされます。
- コレクション画面において、コストが偶数、または奇数であるカードだけを抽出する検索ワードが追加されます。
デッキの作成時にゲン・グレイメインか月を食らうものバクを組み入れると、自動でその検索ワードによるフィルターがかかります。 - ゲン・グレイメインと月を食らうものバクを含めた、「奇数コストのみ」「偶数コストのみ」のデッキを参照する新カードは、いずれも闘技場のカード・ドラフトでは登場しません。
- デッキのカードの残り枚数がゼロの状態である場合でも、「奇数コストのみ」「偶数コストのみ」のデッキを参照するカードの能力は発動されます。
「妖の森ウィッチウッド」には、手札の中にあると、毎ターンに攻撃力と体力を入れ替えるミニオンカードが複数あります。
同セットの主役であるウォーゲン種族が、ヒューマン(人間)状態とウォーゲン状態のそれぞれに変身する様子を表しています。
- これらは全て、最初は「攻撃力が低くて体力が高いヒューマン状態」で手札に入り、続くターンで「攻撃力が高くて体力が低いウォーゲン状態」になります。
- 手札の中でターン毎にイラストも変化しますが、カード自体が実際に変身する訳ではなく、単にステータス値が入れ替わるだけとなります。
したがって、手札の中で得たステータス値の強化も失うことなく、そのまま攻撃力と体力の値を入れ替えます。
白いドレスの貴婦人とは好相性であると公式に示唆されています。
魔女ハガサはヒーローカードです。
プレイすると、ヒーローが魔女ハガサに置き換わり、装甲5を獲得して、ヒーローパワーが変化します。
魔女ハガサのプレイ時には、まずその雄叫び能力によって、全てのミニオンに3ダメージが与えられます。
ハガサのヒーローパワーは、マナコストを持たない、常時発動型の能力です。
自分がミニオンを手札から使用する度に、ランダムなシャーマンの呪文カード1枚を自分の手札に追加します。
- 他のヒーロー・カードと同様に、闘技場のドラフトには現れません。
- キュレーターがこれをデッキから引く場合は、獣、ドラゴン、マーロックのうち、悪夢の融合体は他に引かれなかった種族になります。
例えば、キュレーターが獣種族のミニオンカードとドラゴン種族のミニオンカードをデッキから引いたら、悪夢の融合体はマーロック種族のミニオンカードとしてデッキから引かれます。 - キュレーターが獣、ドラゴン、マーロックの全3種族のミニオンカードをデッキから引く場合は、悪夢の融合体はそのいずれかのランダムな種族としてキュレーターの能力の対象になります。
- 動物園ロボが悪夢の融合体に付与する強化は「+1/+1」にとどまります。
同様に、動物園の奇術師が悪夢の融合体に付与する強化は「+2/+2」にとどまります。 - このカードのテキスト欄に記述されているイタリック体(斜めの文字)の文は、能力ではなく特徴を書き表しているに過ぎません。
したがって、悪夢の融合体に沈黙がかけられても、「種族全て」という特徴は失いません。
- 召喚直後にダメージを受けるのではなく、最大体力を減らします。
- 置き換えられた手札カードは破棄されたとは見なされないため、手札の破棄と作用する能力は効果をもたらしません。
- ミニオンカードだけではなく、生命奪取や断末魔の能力を有している呪文や武器カードも対象となります。
- ただし、凍血の魔王妃ジェイナや断罪のウーサー・エボンブレードのように、カードテキストに生命奪取の記述があっても、カード自体が生命奪取の能力を有していない場合は、それをアッシュモアがデッキから引くことはありません。
- 必ず「急襲カード → 生命奪取カード → 断末魔カード」の順番にデッキから引きます。
- 複数のキーワードを持つ、例えば黒曜石の像などは、それ1枚でアッシュモアの「生命奪取のドロー枠」と「断末魔のドロー枠」の両方を消費することはありません。
黒曜石の像の他に断末魔カードがデッキにあれば、黒曜石の像は「生命奪取のドロー枠」を介して引かれ、断末魔カードが「断末魔のドロー枠」を介して引かれることになります。
デッキに2枚の黒曜石の像があれば、「生命奪取のドロー枠」と「断末魔のドロー枠」を介して、2枚とも引かれることがあります。
- 断末魔能力によって、2/2のミニオン2体を召喚します。
この2/2のミニオンも断末魔の召喚能力を有していて、死亡してその断末魔を発動すると、それぞれ1/1のミニオン2体を召喚します。
1/1のミニオンは特別な能力を有していません。全ての断末魔が発動されると、裂けるフェスタールートも含めて合計7体のミニオンが召喚されることになります。
- 手札に3枚加わる2/2の「トレント」のミニオンカードは、それぞれコストが2となります。
- この能力のコピー効果は、常にオリジナルの状態の対象ミニオンに+3/+3を付与して、デッキに3枚混ぜます。
したがって、このコピー能力の方の強化は重複せず、すでに凄まじき狂乱によって強化された獣に、再び凄まじき狂乱をかけても、デッキに混ざるその獣は+3/+3を得るにとどまります。
- 「ワイルド・フォーマット」限定で登場する、すなわち「スタンダード・フォーマット」では登場しないレジェンドだけが、能力の対象になります。
「ワイルド限定」とは、「基本」「クラシック」「1年前までのスタンダードでリリースされたセット」以外のカードセット全てを意味します。 - メイジ以外のクラス限定のレジェンドも対象になります。
- 「栄誉の殿堂」セットのレジェンド(シルヴァナス・ウィンドランナーや炎の王ラグナロスなど)も対象になります。
- 「ワイルド・フォーマット」の対戦時でも、能力の仕様は変わりません。
- 「ワイルド・フォーマット」限定のレジェンド・ミニオンを生成しますが、「スタンダード・フォーマット」の対戦においては、その「ワイルド」のレジェンドが生成するカードは「スタンダード」のカードに限定されます。
例えば、「スタンダード」の対戦においてトキが手札に加えたスニードの旧型シュレッダーは、「スタンダード」のレジェンドしか召喚しません。
- <これを従えている側のプレイヤーが回復能力を発動すれば、その回復する対象がヒーローでもミニオンでも、能力を発動します。
- 最大体力を1にするのではなく、残り体力を1にしてコピーを召喚します。
最大体力が2以上であるミニオンのコピーは、ダメージを受けた状態で召喚され、それに対して回復することもできます。
- 雄叫び能力を発動させている間に、何らかの理由によってゴッドフリー自身が死亡したとしても、条件を満たす限りはそのダメージ能力の繰り返しの発動は止まりません。
- 再使用される順番はランダムです。
- ミニオンカードの雄叫び能力は発動されません。
したがって、ローグ・クラス以外がテス・グレイメインをプレイしたとしても、テスの能力が延々と発動され続けることはありません。 - 弱体化された後の希望の終焉ヨグ=サロンとは異なり、テス・グレイメインの能力が発動されている最中にテス自身が死亡したとしても、その発動は中断されません。
- 他のクラスのヒーロー・カードをプレイして、他のクラスになってからテスをプレイすると、これまでプレイしてきた全てのローグ・クラスのカードが再使用されます。
- リッチキングが生成するデスナイト・クラスカードは「他のクラス」の対象と見なされて再使用されますが、イセラが生成する夢カードは再使用の対象になりません。
- 再使用される雄叫びの順番はランダムです。
- 弱体化された後の希望の終焉ヨグ=サロンとは異なり、シャダウォックの能力が発動されている最中にシャダウォック自身が死亡したとしても、その発動は中断されません。
- 条件付きで効果が現れる雄叫びをシャダウォックが発動した場合は、それを持つミニオンが発動した時点ではなく、シャダウォックが発動した時点の状況で効果が現れるか判定されます。
例えば、トゲ付きのホグライダーの雄叫びをシャダウォックが発動する場合は、トゲ付きのホグライダーがプレイされたときではなく、シャダウォックがプレイされたときに挑発ミニオンが敵陣にいるかどうかによって、シャダウォックが突撃を獲得するかが判定されます。 - 発動したミニオン自身に効果をもたらすような雄叫び能力は、シャダウォックが発動すると、シャダウォック自身がその対象になります。
例えば、サロナイト鉱山の奴隷が発動した「このミニオンのコピーを1体召喚」という雄叫び能力が、シャダウォックをプレイしたことによって再発動されると、シャダウォックのコピーを召喚します。