まずは何と言っても「BlizzCon」の開幕式です。
毎年「BlizzCon」の開会セレモニーにおいては、各ブリザード・ゲームの新しいコンテンツや新製品のタイトルなどが一斉に発表されるのです。
もちろんハースストーンも例外ではありません。
これまでも「ゴブリン vs ノーム」「リーグ・オブ・エクスプローラー」「仁義なきガジェッツァン」「コボルトと秘宝の迷宮」の各新拡張セットが、それぞれの年度における「BlizzCon」の開会セレモニーにおいて発表されています。
冒頭にして、最大級の見どころとなるプログラムです。
今年の開会セレモニーで個人的に焦点として挙げたい事項は、ブリザード社長による「BlizzCon」の開会宣言です。
マイク・モーハイム氏のスピーチによって「BlizzCon」が開幕することが恒例でしたが、同氏が今月初にブリザード社長を辞任することを表明し、その座をJ・アレン・ブラック氏に引き続がせることを決定しました。
マイク・モーハイム氏は戦略アドバイザーとしてブリザード社に残りますが、もう社長としては「BlizzCon」に登壇することがなく、今年の開会宣言は新社長のJ・アレン・ブラック氏が務める可能性が濃厚となっています。
J・アレン・ブラック氏のスピーチ内容のみならず、前社長マイク・モーハイム氏による、社長の引き継ぎの挨拶があるかどうかにも注目が集まります。
今年の「BlizzCon」は、およそ20年にわたってCEO(最高経営責任者)としてブリザード社を導き、ブリザード・ゲームの発展に多大な貢献をもたらした偉大なリーダーに対して慰労する場にもなりそうです。
公式サイドは新拡張セットについて一切触れていませんが、まず間違いなくハースストーンの新拡張セットがこの「BlizzCon 2018」で発表されます。
その拡張セットの新しいテーマ、新しいカード、新しい能力、新しい要素などが詳細に解説されるプログラムです。
もちろん、全てのハースストーン・プレイヤーにとって必見の内容になります。
昨年の「BlizzCon」ではオーバーウォッチのパネルで催されていたプログラムです。
そのオーバーウォッチの「Streamer Showdown」においては、提示されるイラストが何を表しているのかを言い当てるクイズがメイン・コーナーとなっていました。
配信者としておなじみであるTrump、Alliestasza、Brian Kibler、Kripparrianの各氏がゲストとして招かれ、そこに開発陣のJosh Durica氏(ゲームプレイ・エンジニア)とKeaton “Chakki” Gill氏(ゲーム・デザイナー)も参加します。
あまり多くが予告されていないハースストーンのプログラムです。
ソロ・アドベンチャー、すなわち1人用モードのこれまでの振り返りと将来について、開発陣が語ります。
わざわざこのプログラムが組まれることを考慮すると、最新拡張セットや来年度以降のカードセットのソロ・アドベンチャーに、何らかの新要素や変革がもたらされることも少なからず予想されます。
ハースストーンの開発陣のアーティストたちが登壇するステージです。
最新拡張セットを彩るアートが主題となり、その創作の過程などが詳細に解説されます。
今年7月に開催された「Comic-Con 2018」においては、開発陣のBen Thompson氏やHadidjah Chamberlain氏らが出席して、カードのアートについて討論していました。
11/04【2日目】 07:30 – 09:00
何と、「HearthGamers」管理人のはるか氏と、ハースストーンの実況および解説者の蒼汁氏が、日本の公式現地レポーターとして今年の「BlizzCon」に参加するようです。
両氏は、現地の写真や新拡張セットの情報などをTwitterを介して紹介する他、熱気があふれる「BlizzCon」の模様を配信する予定です(※配信先はこちら)。
1日目の配信予定時間はハースストーンの「ストリーマー対決」の直後であり、2日目の配信予定時間は「グローバルゲーム・決勝戦」の直後となります。
果たして二人は、どのようなレポートを送ってくれるのでしょうか――日本のハースストーンのファンにとっては、大変楽しみなコンテンツとなります。
Diabloは、ブリザード・ゲームの発展をリードしてきたタイトルなのですが、最近ではブリザード・ゲームの中でも少し存在感を落としていて、昨年の「BlizzCon」においても満足な数のパネルが割り当てられませんでした。
今年の「BlizzCon」では、そのDiabloが大きく取り上げられるであろうと、各ゲーム・メディアがこぞって予測しています。
そもそも伝統的に、開幕セレモニーの直後のパネルで扱われるゲームが、その年の「BlizzCon」で一番に注目を集めさせたいコンテンツとして指定される傾向にあります。
過去にはオーバーウォッチの発表やWorld of Warcraftの拡張セット、さらにはDiablo 3の唯一の拡張セットである「Reaper of Souls」などが据えられた、「開幕セレモニー直後のパネル」というポジションに、今年はDiabloが割り当てられたのです。
この一つの事実だけでもDiabloファンは色めき立っていて、一体どのような新要素が発表されるのだろうかと、「BlizzCon」を心待ちにしているようです。
発表内容がDiablo 2のリマスター版なのか、Diablo 3の新拡張セットなのか、ついにDiablo 4であるのか――
――そのように過剰にテンションを高め続けるコミュニティに対して、たまらずDiabloの開発チームは「過度の期待に応えられる内容ではない」と急きょ宣言して沈静化を図りました。
その説明の内容から、「Diablo 4」を含むDiabloシリーズの新規タイトルの発表は、暗に否定されているものと目されています。
それでもDiabloに関連する新情報が複数明かされる見込みであり、公開済みであるNintendo Switch版やAmiibo(アミーボ)の詳細や、放送が噂されているDiabloのテレビ・アニメなどの発表があると予想されています。
「BlizzCon」は、各ブリザード・ゲームの公式世界大会決勝の舞台でもあります。
世界各地の予選大会を勝ち抜いた「StarCraft 2」「World of Warcraft」「Heroes of the Storm」「オーバーウォッチ」の代表選手たちが、それぞれのゲーム・タイトルの王座をかけて競います。
個人の世界選手権の決勝が冬季に行われるハースストーンは、その代わりに、国際チーム戦である「ハースストーン・グローバルゲーム」の決勝を「BlizzCon」で開催します。
3ヶ月半にわたって開催されたグループ・ステージとプレイオフを勝ち抜いてきた、スペイン、ブルガリア、ニュージーランド、中国、ブラジル、香港、シンガポール、ノルウェーの8チームが、グローバルゲームのチャンピオンの座をかけて争います。
最も注目を集める出場選手は、ノルウェーのHunterace選手です。
公式ランキングとツアー・ストップの両方で驚異的な好成績を上げ続けており、今年度を代表するプレイヤーの一人として挙げられています。
経験も実績も十分である強豪のOmegaZero選手とTrunks選手を擁する中国は、優勝候補の一つと目されるチームです。
最初のリーグ戦において唯一の6連勝無敗を遂げたブラジルの中では、今年の夏季選手権に出場したRase選手のパフォーマンスに注目が集まります。
直近の予選最終ステージを最高の成績で突破したニュージーランドには、去年のアジア春季選手権で優勝したMage選手が所属しています。
同じくニュージーランド所属で、去年の「BlizzCon」の招待戦でも優勝した女性プレイヤーのPathra選手は、「BlizzCon」での「2連覇」を目指します。
ブリザード・ゲームのファンが出場する、「BlizzCon」の恒例かつ人気の企画です。
ゲームを題材とした創作がコンテスト形式で発表され、視聴者を楽しませます。
コスプレの優秀賞を決めるコスチューム・コンテスト、演奏や演技の優秀賞を決めるタレント・コンテスト、映像作品の優秀賞を決めるムービー・コンテスト、アートやイラストの優秀賞を決めるアート・コンテストが催されます。
中でも人気のコスプレ部門に関しては、今年はコンテスト直前の9時30分よりエキシビションが開催され、来場したコスプレイヤーが総出演する予定です。
「BlizzCon」の閉会式では、著名なロック・バンドやアーティストのための特別なステージが用意され、彼らのスペシャル・ライブによってエンディングを迎えることが恒例となっています。
今年は「BlizzCon」史上で始めて、3組のアーティストが閉幕セレモニーを務め、それぞれが3つのステージに分かれて登壇することになります。
ブリザード社が閉会の挨拶を終える12時からは、まずメイン・ステージで、アメリカの正統派ロックバンドとして広く知られているTrain(トレイン)がライブ・パフォーマンスを始めます。
代表曲はグラミー賞の受賞曲である「Drops Of Jupiter」や「Hey, Soul Sister」などであり、これまでにシングル3000万枚、アルバム1000万枚のセールスを記録しています。
米国多発テロ被害の支援コンサート「United We Stand」ではエアロスミスやマイケル・ジャクソン氏らと共に出演し、ソルトレイク・シティー冬季オリンピックでもパフォーマンスを披露しています。
12時15分からは、北アイルランド人の俳優およびDJであるKristian Nairn(クリスチャン・ネーアン)氏が、オーバーウォッチ・アリーナに登場します。
同氏は、テレビドラマ・シリーズの「ゲーム・オブ・スローンズ」における大男のホーダー役を務めたことでよく知られています。
「BlizzCon 2016」においては、ブリザード社の25周年を祝う企画にスペシャル・ゲストのDJとして招かれ、演奏を披露していました。
12時30分からは、バイオリニストのLindsey Stirling(リンジー・スターリング)氏が、Heroes of the Stormの大会ステージに登場します。
彼女はダンサーやYoutuber(ユーチューバー)としても知られており、2015年にはYoutuberとしては世界4位となる年収の7億円以上を動画の配信から稼いだことが報じられました。
バレエのように踊りながらバイオリンで演奏する、ゼルダの伝説、ディズニー音楽、初音ミクなどのカバーも披露しています。
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