
(使用率: 18.4%)
- 3種ものアーキタイプを「Tier 1」に輩出し、人気度も高く、「悪党同盟」環境のスタート・ダッシュで最も成功したクラスと言ってよい。
その3種のアーキタイプのいずれもが、最大人気のテンポ・ローグとの対戦を得意としていることが強み。 - デスナイト・ヒーローや奇数・偶数デッキが引退した現在の環境においては、狂気の天才ドクター・ブームが終盤戦の王者として君臨している。
どのウォリアーのアーキタイプも、結局はこのヒーロー・カードがそれぞれの活躍を下支えしている。
- 「悪党同盟」の独特の新規アーキタイプとして、初週に華々しくデビューした。
盤面を制圧しながら爆弾を引かせるそのメカニズムは、これまでの純粋なコントロール型とは一線を画する新鮮なデッキとして、人々に広く好まれた。 - ランク帯が低いほど有用なデッキであるが、ランクが高くなるにつれて徐々に採用率が下がる傾向にある。
最近ではコントロール・ウォリアーに注目が集まっており、とりわけそれがテンポ・ローグの最大の障害となっていることから、高ランク帯ではコントロール・ウォリアーへの移行が目立っている。 - 一時期の異様な使用熱が冷めたものの、依然として爆弾ウォリアーがパワフルなデッキであることに変わりはない。
そして何より、プレイしていて楽しいことも特筆されるべきであり、今なお使用率が高いという事実はその特徴を裏付けているだろう。
ただ強いだけでなく派手さも抜群である爆発王ブームは、「配信映え」するカードの一つでもある。
- 最初に大流行した爆弾ウォリアーから派生するように誕生し、最終的には爆弾パッケージが全て取り除かれた、長期戦用のコントロール・デッキ。
対アグロ戦では有効的に機能しない爆弾パッケージの代わりに持久力を備えたビルドであり、テンポ・ローグから効率よく白星を挙げることで評価が急上昇した。 - ライバルから無限リソース系やコンボ系の能力が排除されたことも台頭の要因になった。
それでいて、自らは狂気の天才ドクター・ブームをキープしている。 - 兵器プロジェクトは大変フレキシブルなカードであり、ハリソン・ジョーンズとの相性も抜群。
- ミラー・マッチにおいては文書管理官エリシアーナの複数回プレイが鍵となるため、若き酒造大師や悪意の銀行家が起用されることも。
その応酬は試合時間を2時間近くまで伸ばすため、エリシアーナのコストを高めて容易に手札に戻させない措置が必要なのでは、という意見も挙がっている。 - 疲労ダメージを目指すという特徴のために、決着までに要する時間がテンポ・ローグの倍近くなる。
いくら強くても、素早くランクを駆け上がれないことが難点ではある。
- 「Tier 1」デッキの中では最も使用率が低く、まだ目立っていないものの、これもまた現環境において確実に強いデッキの一つ。
ドラゴン種族のシナジーの搭載をやや抑えて、よりコントロール型に近づけるタイプのビルドが流行し始めている。 - コントロール・ウォリアーとの違いは、盤面の制圧力をより高められること。
テンポ・ベースでは爆弾ウォリアーとコントロール・ウォリアーの中間に位置する。

(使用率: 13.4%)
- ドルイドは、昨年末の弱体化によって記録的な転落を見せて、さらにマンモス年の異常な強さのカード群を一斉に失ったクラス――であるにも関わらず、新環境のクラス人気度で第3位に返り咲いた要因は、ひとえにトークン・ドルイドの活躍によるところが大きい。
- 不条理さとカウンターの少なさはテンポ・ローグと同等であり、かろうじてズー・ウォーロックが抵抗できるという状況。
現在のラダーにおいて最も手堅いデッキの一つである。 - 全体攻撃を持たない対戦相手は狐火の森だけでお手上げだし、森の助けという信じがたいほどに高いリロード性能も加わった。
十分な戦闘力とバースト力を備えていて、かつ序盤からの展開力と維持力を併せ持っている。
攻撃的なデッキでありながら、それらを駆逐する役割を持つコントロール型のウォリアーと互角に渡り合う様子は、まさに脅威的だ。 - ローグがナイフの雨を、ウォリアーがバロン・ゲドンを採用するなどのトークン・ドルイド対策も散見され始める。
- トークン型以外のドルイドのアーキタイプは、まともに対戦できるほどの状態にはまだ至っていない。

(使用率: 11.6%)
- 当初は断末魔シナジーにフォーカスする断末魔型のメック・ハンターが主流であったが、最近ではゴブリン爆弾を多発させる攻撃的な爆弾型のメック・ハンターが目立つようになった。
今後はカテゴリーが分割されて、それぞれ個別のアーキタイプとして捉えられることになるかも知れない。 - したがって現時点においては、その両方が一つのアーキタイプに集約されているため、統計的な実力を正確に決定づけることは難しい。
総じてウォリアーには強く、テンポ・ローグとトークン・ドルイドには弱いが、相性差の詳細な算出にもさらなるデータが必要となる。
爆弾型はこれまでに十分な結果が残されているので、デッキの人気と精度が高まれば「Tier 1」への進出もあり得るだろう。 - 攻撃的なアーキタイプの使用率が高いメタ環境であることが、断末魔型のメック・ハンターが抑圧されている理由。
ただ、九生ありやホロボシトロンをからめたコンボは、終盤戦において大変強力である。
メタが長期戦の傾向にシフトしたときのポテンシャルは大いに秘めている――が、そのようにシフトしなかった場合は、単に埋没してしまう恐れもある。 - なお、爆弾型のビルドの方で新たに追加されたカードはクマトロンだけ。
目新しさという点では断末魔型のビルドの方に軍配が上がる。
- 「ヴドゥ祭」環境の王者は、ローテーションによって失われたカードの補填が課題だった。
ホタルチョウやヘンチ・クランの騎豚といった新カード群は、序盤戦の穴をほどよく埋めた。
しかしながらデスナイト・レクサーの穴はどうしても埋めることができず、かつての支配的な強さを見せることはできなくなった。
コントロール合戦も視野に入れるようなスタンスでは、もう戦えない。 - デスナイト・レクサーが去った今、最終盤用の切り札としてズルジンを採用するビルドが多く見受けられる。
また、デスナイト・レクサーの喪失によって、凄まじき狂乱の価値も高まっている。 - メック・ハンターと同じくウォリアー戦に強いので、現在のハンターは「ウォリアー・キラー」として認識されている。
テンポ・ローグとトークン・ドルイドに弱いことも共通しているが、それぞれの相性差はメック・ハンターよりもやや小さい。
- 新環境の最初期に、一時的に人気が集中したアーキタイプ。
ジェペット・ジョイバズがアレクストラーザ、マリゴス、ヴェリーサ・ウィンドランナーを引くことによってOTKが確立される。 - 衰退した最大の理由は、高いテンポとバーストを誇るテンポ・ローグとトークン・ドルイドの猛攻を抑えきれないこと。
盤面を逆転し得るズルジンが控えるも、そのプレイが間に合わないケースが多々ある。 - コンボ・パーツである大型ミニオンが、ジェペット・ジョイバズで引く前に手札に入ってしまったら、それらのコストを下げる手段がない。
単にコンボ・デッキとしてのパフォーマンスが不安定であることも難点。

(使用率: 10.7%)
- メック・ハンターと同様に、構成が最初期から移り変わっていったアーキタイプ。
全体攻撃を多用する防御型およびコントロール型のデッキだったのだが、次第にドラゴン・パッケージを取り入れたミニオン重視型のビルドが人気を博するようになった。 - ミニオン重視に移行することで亡霊の書の運用が可能となり、それによる手札の収集が山の巨人、トワイライト・ドレイク、天文術師などと強力に作用するようになった。
早期の山の巨人の召喚と、カドガーおよび召術師の招来による巨人の複製は非常に強力なコンボ。 - ミニオン重視型のビルドとなることで、ウォリアー戦の勝率が飛躍的に向上し、そのことが現在の召術メイジの躍進に直結した。
ウォリアーがさばききれないほどの軍勢を用意できる。 - ドラゴン種族のシナジーは、攻撃呪文が皆無であるこのデッキにおける、貴重な除去手段として活躍する。
本格的な全体攻撃を備えていないので、横並べ型のアグロ・デッキ――ズー・ウォーロックやマーロック・シャーマンなど――とは非常に相性が悪い。 - ドラゴン型の考案者は、メイジのエキスパートとして有名なApxvoid選手。
4月末の世界選手権において、7名もの出場者がこのデッキを選んだことを彼は大変喜んでいる。
カドガーがキー・カードではないのに「カドガー・メイジ」と呼ばれることには違和感があるようで、「Conjurer Mage = 召術師メイジ」という名称がお気に入りであると表明している。
- 召術メイジ以外では、唯一可能性を感じさせるメイジのアーキタイプ。
現状では、流行するウォリアーの厚い装甲の壁を崩しきれない。