シャーマンのメタ・レポート
(使用率: 8.6%)
(使用率: 8.6%)
- 良質な新カードが続々と提供され、リソース・メーカーである魔女ハガサが健在で、様々なアイデアが事前に考案されたものの、結局はスタート・ダッシュを果たすようなデッキに恵まれなかったクラス。
- いまも多種多様なアーキタイプが模索されているが、攻撃型のシャーマン・デッキはいずれもテンポ・ローグとトークン・ドルイドの劣化版であり、コントロール型のシャーマン・デッキはいずれもウォリアー・デッキの劣化版という印象を抱かせる。
- 開幕前からシャーマンを代表するデッキになることが予想されていて、実際にその通りになった。
爆発力は十分に秘めているが、盤面をクリアされた後の再構築に手間取る。 - マーロック・ミニオンを数枚落として、純粋なマーロック・デッキからの脱却を図る改革も実施され始めている。
手札補充のためにカルトの教祖と魔女ハガサを採用するビルド、カエルの雨を組み入れてサンリーヴァーの戦魔術師を活用するビルド、オーバーロードの攻撃呪文とベロベーロや雷雲を併用するビルドなど。
- 「悪党同盟」環境におけるビッグ系のデッキの中では最も成功している。
それでも「Tier 3」級ではあるのだが、ビッグ系のデッキの共通点はプレイしていて楽しいことであり、伸び悩んでもファンはある程度定着し続けるのではないか。 - マリゴスを採用したビルドの戦績が総じて悪く、それらがビッグ・シャーマン全体の勝率を落としているために、マリゴス型の消失に伴って評価が向上するかも知れない。
バースト・ダメージを発生させるアーキタイプではなく、ビッグ・プリーストのような特徴を持つアーキタイプだと捉えられるべきである。
- 与えられた強力な新カード群をたくさん活用しようとする、新環境特有のデッキ。
同じ超長期戦を得意とするウォリアー・デッキと比べては見劣りしていて、そのウォリアー戦においては全く勝てない。 - デッキの相性差がやや大きく、戦績はメタ環境に依存する傾向にある。
ウォーロックのメタ・レポート
(使用率: 7.3%)
(使用率: 7.3%)
- 「爆誕!悪党同盟」リリース後のウォーロックは、終盤戦用の強力なツールを多数失ったために、短期決戦を目指したアグレッシブなズーを主軸に据えている。
事前評価で不評を受けていた魔法の絨毯の登場が、過去最軽量のアグロ・ズーを爆誕させた。 - 新レジェンドの大悪党ラファームの採用も大変理にかなっている。
コスト1のミニオンが満載されたデッキであっても、長期戦突入後の戦闘力を継続させることができる。
現時点において、もうすでに洗練されてしまっているデッキという印象を受ける。 - その存在意義は、何と言ってもトークン・ドルイドの最大のカウンターであること。
トークン・ドルイドは、魔法の絨毯がらみの中盤戦でうまく対処できない。 - 同じ「Tier 2」帯にいるハンター、メイジ、パラディン、マーロック・シャーマン、シーフ・ローグの全てに対しても有利を得る。
4月末の世界選手権においては、このズーの採用数がテンポ・ローグに次ぐ2番人気となった。 - ラダーにおいては、苦手なテンポ・ローグとウォリアーが頻出する。
発展の余地があまり残されておらず、今後のズーのさらなる躍進が約束されているとは限らない。
パラディンのメタ・レポート
(使用率: 5.4%)
(使用率: 5.4%)
- 秘策アーキタイプを推進しろと言わんばかりの、数々の新しい強力な秘策ツールを事前発表で見せつけられたパラディン・ユーザーは、それぞれ思い思いの秘策デッキで新環境に意気揚々と乗り込み、そして砕け散っていった。
あまりにパフォーマンスが低いために、使用率は初日に比べて激減している。 - その最大の要因は、神聖なる恩寵の損失によるカード・ドローの弱体化。
実験台9号がそれなりの代用となっているが、中盤戦以降の戦闘継続力が極めて不安定になってしまった。 - 必然的に、手札の枯渇を前提にした、短期決着を目指す攻撃的なビルドへの移行が目立つようになった。
与えられた新カード群の強度が高いために、それらを活かすような中長期戦用のビルドの開発も奨励され始めるようになった。
- ――そのような背景から開発された新しい中長期戦用の秘策ビルドが、現在のパラディンを代表するアーキタイプとなったメック・パラディンである。
秘策パラディンの強力な秘策パッケージを序盤戦向けのツールとして活用することで、ケンゴー発動型のパラディン・デッキの課題であった序盤戦を乗り切ろうという構想に基づいて(もとづいて)いる。
秘策とメック・パラディンの融合は、今回の環境における最も偉大なアイデアの一つであると言ってよい。 - ウォリアーの3大アーキタイプのいずれにも圧勝できることは特筆すべき事項。
トークン・ドルイドとズー・ウォーロックに対しても互角以上に渡り合える。 - ラダーにおける最大の難点は、やはりテンポ・ローグ戦。
超電磁は昏倒に弱い。
これはメック・ハンターにも同様のことが言える。
プリーストのメタ・レポート
(使用率: 5.3%)
(使用率: 5.3%)
- 「クラシック」セットの強度が全体的に低いプリーストは、それらに対する依存度が最も高まる「スタンダード」切り替えのタイミングにおいて、やはり最下層のクラスとなってしまった。
今後の浮上の可能性は否定しないが、少なくとも現時点におけるプリーストの見通しは暗い。
- 沈黙プリーストと同様に、神授の霊力と内なる炎(アベコベーター)のコンボは手放せない。
まだ沈黙プリーストほどには洗練されていないデッキなので、上積みが果たされる可能性はある。 - 恐れていたとおりに、影の幻視と心霊絶叫の損失はあまりに大きいと実感させた。
ダイヤモンドの小呪文石の代用が大いなる復活に、マスター・オークハートの代用がカトリーナ・ムエルテになったことも、事前の想定どおり。
- カードを引ききって、新カードのシェフ・ノミの発動を狙う、新しいタイプのプリーストのアーキタイプ。
豊富にある0マナの呪文をガジェッツァンの競売人と組み合わせるミラクル型であり、交霊会によってシェフ・ノミを複数回プレイすることも可能となっている。 - 除去能力と耐久力が不安定であるため、現状ではコンボを始動する前から詰んでしまうケースもしばしば。
デッキを引き切るという特性から、デッキに多数の爆弾を混ぜてくる爆弾ウォリアーとのマッチアップは絶望的。