ローグのメタ・レポート
(使用率: 14.4%)
(使用率: 14.4%)
- パッチの到来によって大いに多様化したことで、弱体化以降で再び人気を獲得した。
クラスを代表するテンポ・ローグも、現状では様々なカードが主軸に据えられている実験段階にあり、単一のアーキタイプには収まりきらないほどの種類のビルドが存在している。 - 超電磁能力にとって災厄である昏倒を持つローグは、唐突に誕生したメカおよび超電磁メタの到来を歓迎している。
- ぶんどり部隊はコストが増えても相変わらず強力であり、これを活用する従来型のビルドが最も人気を博している。
悪党同盟の悪漢はバリュー製造機として、段取りはコンボ発動機として、それぞれ弱体化後も採用が継続されている。 - やはり天敵はウォリアー。
コア・カードの弱体化に伴って展開が遅くなった影響が、よりマッチアップの相性を悪化させている。
ウォリアー対策として用いられるシェフ・ノミは、対ウォリアー戦の勝率を10%ほども押し上げるというデータが観測されている。 - デッキ解析サイトのVicious Syndicateは、サメの精霊を用いるビルドをShark Rogue(サメ・ローグ)と題して別個に切り分けた上で、サメの精霊を「クソ中のクソ」と大いに酷評している。
サメの精霊を組み入れないShark Rogueという奇妙なデッキを掲載してまで、流行するサメの精霊の採用に警鐘を鳴らしている。
- ホッピング・ホッパーの強化によって爆発的にシェアを伸ばしたが、わずか40%ほどであるその勝率は、高い人気とはとても釣り合っていない。
クエスト・ローグのように長期戦向けのデッキに対しては一定の結果を残すが、挑発や回復能力に乏しいことから、アグロに対しては全くかなわない。 - 現メタに登場してからはまだ日が浅く、実験段階を経て向上する可能性はある。
これを正しく機能させる秘訣は、ホッピング・ホッパーを積極的に引くサイクル・カードの重用であり、ホッピング・ホッパーを戻したり強化する「Win More」カードの削減であるかも知れない。
本当に最低限必要なバウンス・カードおよびシャッフル・カードは、影隠れ、ラボの採用担当者、バリスタのリンチェン、退散、そしてトグワグルの計略1枚だと思われる。
シャーマンのメタ・レポート
(使用率: 13.2%)
(使用率: 13.2%)
- 人気と勝率の向上、および新規デッキの誕生を存分に楽しんでいるクラス。
2種類の攻撃型のアーキタイプは、いずれも全てのランク帯において好成績を収めている。
- ハンターやメイジを効率的に駆逐することで一躍評価を高めた。
「悪党同盟」環境における最高のアグロ・デッキの一つとなるまでに至っている。
現在のラダーでは、苦手とするコントロール型のデッキがまだ少なく、遅攻メタが到来するまでの間は活躍が見込めそう。 - 現在は3タイプのビルドに分別されている。
従来のマーロック種族重視型、強化された雷雲を活用するオーバーロード型、ダブル・ハガサとシャダウォックを据えるミッドレンジ型の3種。
現段階においては、どれが最も優れているかは断定できないが、中盤戦に重点を置くシャダウォック・ビルドの採用率が伸びている。 - マーロック&シャダウォック・シャーマンは、中盤戦までに決着できる爆発力を保ちながら、盤面が一掃されても逆転できる手段を備えている。
シャダウォックは以前のコンボのように一発で相手を仕留めることはないが、多くの雄叫び能力を再使用することによって、盤面の制圧とバリューの生成をもたらす。
Sintolol選手が考案し、Slysssa選手が最初にレジェンド級まで洗練させたと考えられている。
- 第4ターンでは排除が難しくなった雷雲の体力強化に支えられて、急躍進したアーキタイプ。
現時点では様々なビルドが存在していて、今後の見通し――さらに躍進するか、急落するか――も不透明となっている。
マーロック種族を採用しているビルドもあり、マーロック・シャーマンとの統合もあり得るかも知れない。 - これはマーロック・シャーマンにも同じことが言えるが、現メタにおいては2枚の大地の衝撃の採用が必須であるかも知れない。
いたるところにメカ種族と超電磁強化が存在していて、それらの追加能力の単体排除が勝利に直結することもある。
とりわけドゥームハンマーによるプレッシャーは、相手の挑発ミニオンを回避できることが大前提となっている。 - マッチアップに目を向けると、サイクロン・メイジを圧倒し、ウォリアーには全く歯が立たない。
ミニオン重視型のトークン・ドルイド、ミッドレンジ・ハンター、そしてマーロック・シャーマンに対しては優位を誇っている。
- 強化された雷雲とストームブリンガーの両方を採用することで人気を博している。
ミニオンを並べてから一斉に変身させる様子は、かつての進化シャーマンを思い起こさせる。 - このデッキは扱いが非常に難しく、全てのプレイヤーにとっての理想形にはならない。
トグワグル・ドルイドやフリーズ・メイジなどの遅攻型のデッキに慣れ親しんでいるならばプレイしてみる価値があるが、デッキの作成費用が安くはないために、安易に試すことはおすすめできない。
- プレイして楽しいことに変わりはないが、現在のメタ・ゲームにおいては安定さに欠けている。
特に、Tier 1クラスのデッキに対して総じて弱いことが致命的。
トップ・プレイヤーたちによる実験が少ないため、今後の成長もあまり期待できない。
ウォリアーのメタ・レポート
(使用率: 12.7%)
(使用率: 12.7%)
- 共にパッチの適用直後は使用率を大幅に落としたものの、高ランク帯――とりわけレジェンド帯――においては、いずれも最高の勝率を誇るアーキタイプとして他を圧倒し始めている。
新しいウォリアーの餌食(えじき)となる、アグロ・シャーマンなどのアグレッシブなデッキが目立ち始めていることが最大の理由。 - どのようなカウンターが現れたとしても、現メタがもたらしてくれる優位性は簡単にはくつがえらない。
パッチによって、メック・パラディンや断末魔メック・ハンターなどのウォリアー対策の強化が計られたが、それ以上にウォリアーが得意としているアグロ・デッキが流行してしまった。 - 爆弾ウォリアーが最高人気であるが、高ランク帯においてはコントロール・ウォリアーの方がわずかに勝率が高くなる。
理由は非常に単純であり、攻撃的なデッキが普及している最中は、爆弾投下よりも防御に特化する方が有利を得やすいから。 - 両者の強度の差はごくわずかであり、今後のメタの変遷によって大きく差が開く可能性も十分にある。
とにかく重要なポイントは、今はいずれのウォリアー・デッキを選択しても問題がなく、今後は「最強クラス」としてウォリアーの使用率が高まるであろうということ。 - 強化パッチは爆弾ウォリアーとコントロール・ウォリアーへ直接的に関与していない。
ただ、狂気の天才ドクター・ブームとオメガ・アセンブリの発見から、強化された警備ローバーとベリリウム・ヌリファイアー、さらには終盤戦でも有用なチョッキンガーを入手できることがある。 - コントロール・ウォリアーにはテック・カードを柔軟に選択できる余地がある。
ハンター戦とメイジ戦における対抗手段である、鉄嘴のフクロウと大物ハンターは非常に便利である。
ミラー・マッチが少ないときには文書管理官エリシアーナを削除できたが、ウォリアー人気の高まりが予想される現時点においては、再び必須化となりつつある。
メイジのメタ・レポート
(使用率: 11.7%)
(使用率: 11.7%)
- 全般的にはクラス人気が回復していて、より高いレベルにおいては増加の傾向が認められている。
- ルナのポケット銀河系の強化が、メイジ・クラス全体へそれなりに影響を与えている。
フリーズ・メイジにおいてはメタ復帰の直接的な要因となり、他のアーキタイプにおいても採用が散見されている。 - メイジの主要のアーキタイプは全て爆弾メック・ハンターを苦手としており、特に召術型とフリーズ型の2つは深刻な相性差に陥っている。
爆弾メック・ハンターの人気が続く限りは、その2つの評価の向上は望めない。
- トップ選手の多くが、ローグの弱体化後にメイジが躍進することを予想していて、実際にその通りになった。
ローグという大きな障害が去ると、これは非常に強力なアーキタイプであることが証明され、「Tier 1」級の評価を得た後も洗練され続けている。 - サイクロン・メイジは召術メイジの進化版である。
亡霊の書や召術師の招来よりも、呪文プレイのシナジー効果の方に重点を置いている。
そのキー・カードの一つであるマナ・サイクロンにちなんで名付けられたアーキタイプ。 - 操作が難しく、平均的なプレイヤーの扱いが勝率を下降させているが、熟練したプレイヤーにとっては無限の可能性を秘めている。
ラダーで練習するほどに強さを実感できるようになる、やりがいがあるデッキと言える。 - 低コストの呪文のプレイから強烈なシナジーを呼び込む大魔術師アントニダスの採用が一般的になってきた。
コントロール・ウォリアーやコントロール・シャーマンに対する驚異的なフィニッシャーとなり得る。
- コントロール・デッキに強く、アグロ・デッキに弱いという、わかりやすいマッチアップの特性を持っている。
そして、後者が流行するメタの中で苦しんでいる。 - アグロ対策となる苔むしたモノノケ、精神支配技士、魔力の鍵屋などのテック・カードの採用が差異を生じさせているが、コア・カードの基本的な構成は以前までとさほど変わらない。
強化パッチによる恩恵も受けなかったことから代わり映えせず、勝率の低下に伴って人気を急落させた。
- 各種凍結能力によって延命を図りながら、アレクストラーザによる体力急落からの呪文攻撃で倒すことを目指す、ハースストーン最古のアーキタイプの一つ。
ジェペット・ジョイバズやルナのポケット銀河系によって高コストのミニオンの1コスト化を果たし、コンボを成立させようとする。
最近では、そのコンボに頼りきることなく、巨人と召術のパッケージで圧倒する別の勝ち筋も用意している。 - セットアップが非常に面倒であり、実際に上位へ進出できていないが、ルナのポケット銀河系のコストが2も減少したことは明るい材料である。
かつては、それをプレイする頃にはすでに手遅れとなっていたのだが、5コスト化によってデッキのエンジンをはるかに速く起動させることができるようになった。