ローグのメタ・レポート
(使用率: 10.7%)
(使用率: 10.7%)
- 全般的にはハンターが最も高い人気を得ているものの、レジェンド帯ではローグ・クラスの使用率が最高となっている。
- ぶんどり部隊を得たキングスベイン・ローグは、現在のメタを象徴するデッキになった。
この存在によって、ローグの長期戦向けのデッキ(クエスト、マリゴス、断末魔など)は影を落としている。 - キングスベイン・ローグは確実に強いものの、流行直後からは勝率が一段落して52%弱まで落ち着くようになった。
戦術自体がすでに洗練されきっている上に、メタがこれに対応してきていることから、キングスベイン・ローグが環境を支配するという危険性は薄いだろう。
ただ、非常に高いプレイ技術を要するデッキでもあるために、プレイヤーの熟練が勝率を向上させる可能性はある。 - 短期戦向けのローグのデッキに関しては、構成内容がさほど変わらない奇数ローグやテンポ・ローグと、海賊種族を多用した海賊ローグが試行されている。
- 最近ではキングスベイン・ローグよりも奇数ローグの方が強力なデッキだと見なされつつある。
現在のメタ環境にマッチしており、呪文ハンターには苦戦するものの、キングスベイン・ローグとは相性がよい。 - フックタスク船長を採用するテンポ・ローグは今後注目に値する存在。
現状のテンポ・ローグは、サメの精霊を採用するタイプが増えているがゆえに、その格付けを「Tier 4」級まで落としてしまっている。
パラディンのメタ・レポート
(使用率: 10.4%)
(使用率: 10.4%)
- ハンター・クラスとキングスベイン・ローグの流行に伴い、その両方のカウンターとなる奇数パラディンが急速に躍進することになった。
- ハンターとローグの支配が広がる今のメタ環境においては、ミニオンを多数展開する戦術が非常に有効であり、その結果として奇数パラディンが最も勝利を収めやすいデッキとなった。
そして、その奇数パラディンのデッキは、既存の構成内容から何も手を加えるべきではない。 - 奇数パラディンの天敵は拡がりゆく虫害。
ドルイドが中堅クラスから躍進してくると、それに伴い脅威が増す。 - 偶数パラディンが奇数パラディンに匹敵する強度を有していることは確実であり、メタ・ブレイカーの予備軍として待機している。
いざ拡がりゆく虫害が頻出(ひんしゅつ)し始めたら、偶数パラディンはその存在感をますます高めるだろう。 - 2種類のコンボ・デッキの1つであるデスナイト・パラディンはそれなりに強いものの、勝利条件の達成までには相当時間がかかるので、速攻系のデッキの対処が難しい。
開幕初日に話題を呼んだ聖なる怒りパラディンの方はネタ・デッキという扱いに。
メイジのメタ・レポート
(使用率: 10.0%)
(使用率: 10.0%)
- メイジは、ランクが上昇するにつれて出現率が減少するクラス。
新環境の初日にランク戦を騒がせた奇数メイジの熱は、勝率の低下と共に徐々に冷めてきている。 - コントロール系の奇数メイジは発展の余地が限られているが、より攻撃的なタイプの奇数メイジの発展は将来に期待される。
強化版ヒーローパワーは、盤面の制圧と直接ダメージの両面で、攻撃的な戦術を大いにサポートする。 - 奇数メイジは、現状のどのシャーマン・デッキに対しても相性がよい。
もしシャーマンが台頭するようなことがあれば、そのカウンターとしての存在感が高まるはず。 - 衝撃的なマナ・ワームの弱体化以降、テンポ系のメイジのデッキは元気がない。
このことが、メイジ・クラスの全体的な使用率とバリエーションの減少に直結している。
ウォーロックのメタ・レポート
(使用率: 9.7%)
(使用率: 9.7%)
- 「メカメカ」環境から引き続き、偶数ウォーロック、コントロール・ウォーロック、キューブロック、ズー・ウォーロックの4種のアーキタイプが活躍している。
それらに加えて、第5のアーキタイプである破棄ウォーロックが仲間入りした。 - コントロールとズーは、新カードを用いるビルドの多様性が見受けられる。
一方で、偶数ウォーロックとキューブロックは、「メカメカ」環境のビルドをそのままコピーして継続した内容となっている。 - 新カードを使用しないという条件下においては、キューブロックと偶数ウォーロックは大変強力なデッキ。
実際に、その2種類が現状におけるウォーロックの最高勝率デッキであり、偶数パラディンと共にメタ・ブレイカーとしてのポテンシャルを有している。 - ズー・ウォーロックは、新カードの導入の実験が繰り返されているために勝率が落ち込んでいる。
ケレセスの代わりにコウモリの精霊を採用したり、デビルサウルスの卵を人身御供で割るなどの行為を取りやめ、従来どおりに回復系のパッケージをそのまま使うようになれば、勝率は飛躍的に高まるだろう。