
(使用率: 19.9%)
- それぞれの高い強度に変更はない。
しかしながら、バランス調整が実施される前から警戒されていたため、プリースト対策に傾倒する新規メタの中で勝率の伸び悩みを見せている。
プリーストを狩るためだけに出動するマリゴス・ドルイドやマリゴス・ローグが現れ始める始末。 - 目立つ弱点が見当たらないコントロール・プリーストの高い評価は妥当。
もし今後に、得意とする攻撃的なアーキタイプが減少し、コントロール系やコンボ系のデッキに活躍の余地が与えられるようだと、コントロール・プリーストにとっては必ずしも有利な環境であるとは言えなくなる。 - クローン・プリーストはその逆であり、攻撃的なアーキタイプを苦手としている。
速攻系と遅攻系の流行度の割合が、コントロール・プリーストとクローン・プリーストの地位の変動と密接に関連している。 - 私たち(※Vicious Syndicate)は、コントロール・プリーストにおける熱狂する火霊術師と聖なる賛歌は弱いと訴え続けていて、それらの採用をやめれば勝率が2%ほども急上昇することを確認していた。
その2つのカードは、しつこいまでに長くプロ選手たちのコントロール・プリーストのデッキ・リストで存在し続けていたが、ついにようやくラダーから完全に排除されたようだ。
- 今回のメタ・レポートにおける最大のサプライズが、このウォール・プリーストの誕生である。
復活プリーストとクラシカルなコンボ・プリーストの性能を併せ持った、異色のハイブリッド版のアーキタイプが話題を呼んでいる。 - コンセプトは、アグロ型に対しては単に挑発ミニオンの召喚を繰り返すことでシャットアウトし、コントロール型に対しては高体力のミニオンの攻撃力を内なる炎で高めて圧死させるという二面性の内包。
全てのランク帯においてプリースト最高の勝率を稼ぎ出しているデッキで、現環境のメタ・ブレイカーであると見なされている。 - 誕生したばかりであるゆえ、デッキの洗練やプレイヤーの習熟を経て、今後もさらに向上する余地が多分に残されている。
同じ復活パッケージを有するクローン・プリーストと同等の使用率をすでに誇っている。

(使用率: 14.2%)
- アグロ・メイジ復活!――マナ・ワーム亡き後に「マーロック」「呪文ダメージ」と実験が繰り返され続けてきたアグロ・メイジの到達点が、秘策奇数メイジという結果になった。
現在の「Tier 1」級のミッドレンジ・ハンターとクローン・プリーストの両方に対して有利を得ることで、高い勝率を誇るアーキタイプとして唐突に躍進した。 - 現状では、ランクが高まるごとに勝率が下がる統計が観測されており、低ランク帯を駆け上がる手段としての評価が高い。
極端に不利である対戦も少なくなく、その代表例である奇数パラディンや奇数ウォリアーがさらに広まるようだと、勢いは削がれる(そがれる)ことになる。 - まだまだデッキに改良の余地があるので、向上する可能性を秘めている。
強度がやや低いように見受けられる時計仕掛けの自動人形を実験台9号に置き換える調整も目立つようになった。
速攻系であるのにフレイムストライクを組み入れるようなビルドが勝率を落としている模様も観測されている。

(使用率: 11.9%)
- 全体的な使用率はミッドレンジ・ハンターに次ぐ第2位であり、大きな人気を博している。
得意としていた奇数ローグやハンター全般の衰退が懸念材料であったが、実際には秘策パラディンと並んで最高級の勝率を誇るようになった。 - 突然に現れた、奇数パラディンを大の苦手とする秘策奇数メイジの流行もまた、快進撃の要因の一つとなっている。
今が比較的「ジャンキー」なメタ環境であることも大きなプラス材料。 - 堅実かつ全体攻撃を続発できるようなデッキや、熱狂する火霊術師または拡がりゆく虫害を備えるドルイドでなければ、奇数パラディンの攻撃性を抑止することは容易ではない。
現在、素早く安全にラダーを駆け上がる手段としては最適なデッキであると言える。 - メカ種族のパッケージ(グロウトロン、メカンガルー、ウォーギア、ジリアックス)を採用するタイプも試行され始めている。
- 盤面の維持と再構築を容易とするパラディンの秘策の特徴が、流行するミッドレンジ・ハンター、クローン・プリースト、秘策奇数メイジに対して有効的に働き、全アーキタイプの中でもトップ・クラスの勝率を叩き出している。
かつて過剰なテンポをもたらしていた謎めいた挑戦者ほどではないものの、確かな利便性を有していた鐘を鳴らす見張りがようやく表舞台に立つことになった。 - 奇数パラディンとは異なり、プリーストに対して全般的に有利であることは大変重要な事実。
奇数ウォリアーも苦手としていない。
- 平等の弱体化の影響をまともに受けた。
ミッドレンジ型のアーキタイプとしては、4マナの平等をからめたコンボはさすがに扱いづらいので、平等は多くの偶数パラディンから排除されてしまった。 - しかしながら、だからと言って勝率が大きく下落した訳ではない。
相変わらずカウンターが少なく、堅実性が高いデッキである。
平等の消失はクローン・プリーストに対する一方的な支配の終焉を意味するが、それでも依然として大きな優位を保っている。 - 平等の消失に伴い、そのコンボ・パーツとして組み入れられていた熱狂する火霊術師も同時に除かれた。
それらの代用として、敵を無力化するスペルブレイカーや、2マナ枠への復帰となるアマニの狂戦士などが主に採用されている。 - 同様に、報復の怒りも完全に不要になるかも知れない。
6マナ枠では、奇数ウォリアー対策となるヴァラニルと、プリースト対策となるモジョー使いジヒィの存在感が増大している。
- 弱体化以降も平等を使わざるを得ないOTK系のアーキタイプは、アグロの隆盛とのダブル・パンチによって大幅に衰退している。

(使用率: 11.2%)
- デッキ自体は手付かずのまま。
バランス調整の実施直後にはそれほどシェアを広げていないものの、奇数ローグを始めとする、極端に不利な相手が環境から複数姿を消していることは好材料。
他デッキの流行具合によっては今後に「Tier 1」へ返り咲くポテンシャルを秘めている。 - 最大の障害はプリースト。
対プリーストに特化するならば、モジョー使いジヒィやネルビアンの解絡師の採用も検討に値する。
- ウォーロックの中では最も評価と使用率を高めたアーキタイプ。
不利なマッチ・アップであった奇数ローグ、呪文ハンター、ハイブリッド・ハンター、偶数シャーマンなどが一斉に退去したことに由来する。 - とはいえ、なおもズーにとっては厳しい情勢が続いていて、新勢力の台頭に伴って下降を続けることになるかも知れない。
次の新拡張セットがリリースされるまでは、競技向けというよりも、メタの変遷の際に発生した隙間にどうにか入り込もうとしているデッキという評価。 - 流行する奇数パラディンの対策となる卑劣なるドレッドロードの存在が、より重要視されている。
対プリーストにおける長期戦を見込んで、リロード・ツールである魂箱を採用するケースも増えた。
- 長期戦向けの、その他のウォーロックのアーキタイプは、いずれもやや下降気味となっている。
苦手なプリーストの流行が大きな要因。