GamesBeatのMike Minotti氏が、Hearthstoneの良さについて語っています。
(※以下引用)
Magic: The Gathering(以下Magic)をプレイすると時間がかかります。
各ターンごとに長考を要し、複雑なカードが出ては説明書をめくることになります。
Hearthstoneは、典型的なカードゲームよりもずっと速くゲームが進行します。
その一番の理由はデジタルゲームであることです。
ランダムな効果を判定するのにダイスを振る必要はなく、能力値の変動を示すためのカウンターもいりません。
計算はすべて自動で処理されます。
それに、各ターンには制限時間が設けられています。
考え込むには充分なほどの時間ではありますが、それでも優柔不断なプレイヤーを促す効果はあります。
通常、Hearthstoneの1試合にかかる時間はたった10分程度です。
ポケモンカードゲームに熱中していた頃、デッキの細部までを突き詰めるのに1時間近く費やしていました。
エネルギーカードは何枚入れるべき?
このカードを入れてもルールに反しない?
そもそもどんなカードを持っていたっけ?
Hearthstoneがデジタルゲームであることは、デッキの構築時にもメリットがあります。
カードをクリックするだけの組み入れ作業と、整然としたデッキ内カードの表示は、上記のような悩みを生じさせることがありません。
また、Hearthstoneのデッキは30枚のカードで構成されます。
これは一般的なカードゲームの半分のサイズで、構築に要する時間もその分短縮されます。
そして、Hearthstoneはリソースに関するルールが単純です。
リソースとなるManaが各ターンに1つずつ増えていく。
それだけです。
すなわちリソースという種類のカードが存在せず、これをデッキに組み入れる作業も省かれます。
Hearthstoneはカードゲームでもあり、デジタル・コンピューターゲームでもあります。
他のデジタルゲームと同様に、Hearthstoneはプレイヤーへ逐一報酬を与えてくれます。
それはゲーム内通貨であるGoldであったり、レベルを上げるための経験値であったり、Achievementであったりします。
これらはすべて新たなカードの獲得につながります。
もちろん、アナログ・カードゲーム同様に実際のお金でブースターパックを購入し、一気にカードを増やすこともできます。
ただ、上記のような報酬によって、出費を抑えたいプレイヤーも少しずつカードを増やしていくことができます。
アナログ・カードゲームにはない、デジタル・カードゲームならではの要素です。
私は昔、WoWのプレイヤーでした。
人生をこれ以上WoWに費やせなくなりましたが、あの豊かなWoWの世界から離れていることを残念に思っています。
Hearthstoneは、そのWoWの世界の感覚を思い起こさせます。
恐ろしいアンデッドが、子供じみたノームやパンダの戦士と共に行進するカラフルなファンタジーがあります。
WoWの舞台となるAzeroth大陸で見かけた建物や景色が、ゲームボード上に配置されています。
各カードをプレイしたときの視覚と音の効果も、WoWのスペルを倣ったもので、素晴らしい出来栄えとなっています。
酒場の雰囲気を醸し出している落ち着いたゲーム音楽も私は大好きです。
カードゲームのボードを広げた方ならご存知でしょうが、何をどこに置くのかがこと細かく指示されています。
対してHearthstoneのボード上は、とてもシンプルな配置による構成となっています。
Hearthstoneは、ゲーム市場で初めてのデジタル・カードゲームではありません。
そこでBlizzardは、先のデジタル・カードゲームと比べて、Hearthstoneが極力シンプルなゲームスタイルを持つように特徴づけました。
すべてのカードは、使用時まで手札として保持されるか、Minionとして場に出るしか行き場がありません。
前述のとおり、リソース用のカードも一切ありません。
各カードの効果もわかりやすい説明文で記述されており、ルールの再確認に追われることはまずないでしょう。
ルールは単純ですが、それが奥深さを損なっているわけではないことを補足しておきます。
勝つためにはデッキ構築時とプレイ時の両方で戦略をよく練る必要があります。
私は、Hearthstoneのプレイ中に、画面上が整然としている様を見ると嬉しいです。
とりわけ、数ラウンドの間にボード上がごちゃごちゃになるMagicやポケモンカードをプレイした後なら、なおさらそう感じます。
デジタルではない、本物の物質で制作されたゲームに魅力を感じる人はいます。
しかし、私の場合は、あの細かい管理を延々と行うMagicへ戻るのは苦労しそうです。
わざわざカードショップに赴く必要がなく、不作法な見知らぬプレイヤーと対面したりすることもなく、速くてシンプルなゲームプレイを繰り返せるのは、Hearthstoneへ熱中するのに充分な理由です。
この私も以前はMagicをプレイしていましたが、HearthstoneはMagicよりも好きになった初めてのカードゲームです。
魅力は色々ありますが、何と言ってもシンプルなゲームデザインと対戦の手軽さに尽きると思います。
ルールを極力まで単純にしておきながら、デッキ構築中とゲームプレイ時にあれこれ悩めるゲーム性を保っています。
1試合にかかる時間が10分強と短く、マッチメイキング機能が瞬時に対戦相手を見つけてくれるため、ストレスなく気軽に試合へ臨めます。
無料のまま全カードの収集を目指せるのも、多額のお金が必要となるアナログ・カードゲームに対するアドバンテージです。
アナログ・カードゲームには、実物のカードに触れる魅力や、対面でのコミュニケーションをとれる魅力があります。
Hearthstoneは、アナログ・カードゲームとは対照的な簡潔で速いゲーム展開を第一の特徴とし、デジタルゲームであることの長所を盛り込んで、既存のカードゲームと一線を画しています。
GamesBeat – 5 reasons Hearthstone is way better than a real card game