イカサマ(コスト2)
一番左にいる敵のミニオンを破壊する。
このエンカウンターでプレイヤーは、ヒーローの白のキングを操作し、あらかじめ用意されたデッキを用いて対戦します。
自分が作成したデッキは使えません。
白のキングの体力は、30ではなく20です。
ヒーローパワーの城は、コスト2で駒のミニオンカードを1枚発見します。
ボスの黒のキングも体力が20で、プレイヤー側と全く同じ内容のデッキを用います。
プレイヤー側と異なるのはヒーローパワーのイカサマで、コスト2でプレイヤー側の陣地の左端にいるミニオンを破壊します。
理解が必須であるのは、ほとんどのミニオンが有する自動攻撃という特殊能力です。
自動攻撃を持つミニオンは通常どおりに攻撃できませんが、ターンの終了時に、自分と対面する敵のミニオンへ自動的に攻撃を仕掛けます。
自動攻撃は、攻撃力の値と同じダメージを与え、攻撃側が反撃ダメージを受けない仕様となっています。
召喚したターンの終了時から攻撃可能となります。
そして重要であることは、自動攻撃を持つミニオンが敵のミニオン2体の間に位置する場合は、その前方2体の両方に自動攻撃のダメージが与えられることです。
序盤から中盤にかけては、この2体同時攻撃を活用して、効率よくダメージを与えて敵のミニオンを排除していきます。
自動攻撃を持つミニオンは、自分の前方に敵のミニオンがいないと、敵のヒーローへダメージを与えます。
終盤で自陣が優勢となったら、敵のヒーローへラッシュをかけて倒します。
数 | タイプ | 名前 | 攻 | 体 | 能力 | |
---|---|---|---|---|---|---|
15 | ミニオン | 白のポーン | 1 | 1 | 6 | 自動攻撃: このミニオンと接している敵に1ダメージ与える。 |
4 | ミニオン | 白のルーク | 3 | 2 | 6 | 自動攻撃: このミニオンと接している敵に2ダメージ与える。 |
4 | ミニオン | 白のビショップ | 3 | 0 | 6 | 自動攻撃: 隣接するミニオンの体力を2ずつ回復する。 |
4 | ミニオン | 白のナイト | 4 | 4 | 3 | 突撃ヒーローを攻撃できない。 |
3 | ミニオン | 白のクイーン | 7 | 4 | 6 | 自動攻撃: このミニオンと接している敵に4ダメージ与える。 |
数 | タイプ | 名前 | 攻 | 体 | 能力 | |
---|---|---|---|---|---|---|
15 | ミニオン | 黒のポーン | 1 | 1 | 6 | 自動攻撃: このミニオンと接している敵に1ダメージ与える。 |
4 | ミニオン | 黒のルーク | 3 | 2 | 6 | 自動攻撃: このミニオンと接している敵に2ダメージ与える。 |
4 | ミニオン | 黒のビショップ | 3 | 0 | 6 | 自動攻撃: 隣接するミニオンの体力を2ずつ回復する。 |
4 | ミニオン | 黒のナイト | 4 | 4 | 3 | 突撃ヒーローを攻撃できない。 |
3 | ミニオン | 黒のクイーン | 7 | 4 | 6 | 自動攻撃: このミニオンと接している敵に4ダメージ与える。 |
プレイヤーもボスも同じ内容のデッキを用います。
ポーン、ルーク、クイーンは、前述した自動攻撃を持つ主力たちです。
それぞれコストと攻撃力が異なります。
クイーンはお互いの切り札となる存在です。
敵のクイーンはできる限り早めに排除し、味方のクイーンはできる限り長く場に残すようにします。
ナイトは自動攻撃を持たない唯一のミニオンです。
配置された場所に関係なく、プレイヤーが指定した任意の敵に4ダメージを与えることができます。
突撃を有しているので召喚直後に攻撃可能となりますが、敵のヒーローには攻撃できません。
自動攻撃ではないので、敵のミニオンから反撃ダメージを受けます。
ビショップは特殊な自動攻撃ミニオンです。
敵にダメージを与えることができませんが、ターンの終了時に、自動で両隣にいる味方のミニオンの体力を2回復します。
ボスの黒のキングは、カードをプレイできないときには、ヒーローパワーのイカサマを発動してプレイヤー側のミニオンを破壊してきます。
必ず自陣の左端にいるミニオンが対象となります。
したがって、大きく傷ついたミニオンや、小型ミニオンであるポーンを左端へ追いやるようにして、ミニオンを召喚していきます。
クイーンなどの重要なミニオンを左端に配置してターンを終了しないよう注意します。
ナイトは重要なミニオンの一つですが、自動攻撃による2体同時攻撃ができないために、自陣の中央ではなく右端に配置しておくと効果的です。
駒であるミニオンの配置の仕方が大きく試合展開を左右するエンカウンターです。
- プレイヤー側のデッキ内容
- プレイヤー側のヒーローパワー: コスト 2 → 1 | 味方のミニオン1体を左に移動する(何度でも使用可能)。
数 | タイプ | 名前 | 攻 | 体 | 能力 | |
---|---|---|---|---|---|---|
8 | ミニオン | 白のポーン | 1 | 1 | 6 | 自動攻撃: このミニオンと接している敵に1ダメージ与える。 |
2 | ミニオン | 白のルーク | 3 | 2 | 6 | 自動攻撃: このミニオンと接している敵に2ダメージ与える。 |
2 | ミニオン | 白のビショップ | 3 | 0 | 6 | 自動攻撃: 隣接するミニオンの体力を2ずつ回復する。 |
2 | ミニオン | 白のナイト | 4 | 4 | 3 | 突撃ヒーローを攻撃できない。 |
1 | ミニオン | 白のクイーン | 7 | 4 | 6 | 自動攻撃: このミニオンと接している敵に4ダメージ与える。 |
ヒロイックにおけるボス側の陣営には何も変更点がありません。
変更されたのはプレイヤー側で、デッキのカードが15枚に半減され、ヒーローパワーでミニオンを発見することができなくなっています。
したがって、限られた数のミニオンだけでボスを倒す必要があります。
ボスは相変わらずヒーローパワーで自陣のミニオンを破壊してくるので、終盤でジリ貧になると逆転が不可能となります。
Reddit – ONiK Heroic Chess guide
Mana Crystals – Heroic Karazhan Guide – First Wing + Prologue
序盤戦における手札の陣容は、以下の構成がベストとなります。
・ルーク
・ナイト
よって、最初の手札の選択では、ポーン2枚、ルーク1枚となるように求めます。
手札4枚の中にポーンが2枚以下しかなければ、第1ターンでは何も召喚せず、貴重な手札をキープしておく方が無難です。
後攻のボスは、高い確率でコインを用いてポーンを2体召喚し、こちらのポーンに2ダメージを与えてきます。
手札にたくさんのポーンがあり、第3ターンまで常に相手よりも1体多く自陣にポーンを並べられそうであれば、第1ターンにポーンを召喚しても構いません。
その後はもちろん、2体の敵のミニオンへ同時に攻撃できるようにポーンを召喚していきます。
攻撃力が高いルークは中央に配置して、確実に敵の2体へ攻撃させます。
効率よく敵のミニオンを倒し、自勢力を優位にする段階です。
それを阻む回復役の敵のビショップは、早急に倒す必要があります。
ポイントの一つは、敵陣へ与える総合ダメージ量よりも、倒せる敵のミニオンの数を重視することです。
敵のミニオンは、体力が1でも残っていれば、こちらの貴重なミニオンにダメージを与えてきます。
第5~6ターンあたりからボスがヒーローパワーを使い始めるので、傷ついたポーンなどを左端に配置するよう調整します。
ナイトは攻撃の鍵となる存在です。
処理の優先度が高い敵のビショップを攻撃対象にすると、これを1ターンで排除することも可能となります。
ビショップは攻撃力が0なので、ナイトは反撃ダメージを受けません。
ナイトは2体同時攻撃ができず、さらには体力が低いため、中央ではなく右端に配置します。
ビショップの回復能力の対象は、ポーンよりもルークやナイトを優先させます。
必要に応じて、ヒーローパワーで自陣の配置換えを行います。
勝利するために必要であるクイーンは、プレイヤー側にはわずか1枚しかありません。
最初の手札にはいりませんが、なるべく早期に召喚しておきたい存在であり、かつ長く残しておかねばならない存在です。
クイーンは敵陣を壊滅させることに長けるミニオンですが、ヒロイックでは敵のヒーローの攻撃役になることが多くあります。
ヒロイックの終盤戦では、敵のミニオンを相手にするよりも、ボスへのラッシュを仕掛ける必要があるからです。
ミニオンの数に制限があるうえに、毎ターンにミニオンが破壊されていくため、いつまでもミニオン同士の争いに固執しているとボスを倒しきれなくなります。
中盤戦までに自軍勢を優位にしたら、ボスへの攻撃にシフトします。
少しでもボスにダメージを与えるために、ミニオンの自動攻撃は1対1にする布陣に切り替え、1体で4ダメージも与えるクイーンをボスの攻撃に参加させます。
攻撃できないビショップは、敵のミニオンと対面する位置か、ボスのヒーローパワーの餌食となる左端に移動させます。
「チェス」「固定デッキ」などの単語によって、理詰めで勝利するタイプの戦闘であるようなイメージを抱かせますが、実は運が大きく試合内容に影響するエンカウンターです。
序盤の手札がポーンとビショップだらけとなったり、フィニッシャーのクイーンが最終盤まで手札に入らない不運に見舞われると、勝利することが極めて難しくなります。
ボスの最初の手札が高コストのカードで満載となり、ボスが序盤からヒーローパワーを放ってくると、勝利することがまず不可能となります。
適切なミニオンの配置や試合進行が求められますが、それを支えるカード運も同程度に重要です。
誰がプレイしても勝利できない不運が発生したと感じたら、さっさとメニューから「再起動」を選択し、気に留めることなく試合をやり直すことが推奨されています。
- 原作のチェス・イベントは、大型ダンジョンのカラザンを象徴するエンカウンターの一つです。
「カラザンといえばチェス」と認識されるほどに有名であるため、原作の経験者に対するアピール力が最も強い目玉企画です。 - ヒロイックにおけるプレイヤー側のミニオンの構成は、ポーン8つ、ルーク2つ、ナイト2つ、ビショップ2つ、クイーン1つです。
これにヒーローのキング1つを加えると、実際のチェスにおける駒の構成と同じになります。 - 原作のチェス・イベントでは、メディヴの残響が戦闘に介入してきて、敵側が有利となるように回復、強化、ダメージの各能力を発動してきます。
これらのCheat(イカサマ)行為が、ボスのヒーローパワーのCheat(イカサマ)という名前に反映されています。 - 原作のチェス・イベントでは、盾役用の片手武器であるKing’s Defenderが報酬の一つとなっています。
もちろん、キングを護衛するチェスのルールを由来としています。
ハースストーンでも同名の武器(王の護衛)が登場しています。 - 実際のチェスは白側が先攻で黒側が後攻であるため、ハースストーンのチェスでも白のプレイヤー側が必ず先攻になります。
キングを守れ!、象牙の騎士、オニキスのビショップによって召喚されるチェスの駒も、先攻であれば白(象牙)に、後攻であれば黒(オニキス)になってほしいというコミュニティからの要望もあります。