「5. ゴールデン版カードの出現」の項目を追記しました。
先日にお伝えしたパッチ「7.1」の変更内容に、新たに闘技場(Arena)の仕様の変更も含まれることが公式フォーラムで発表されました。
変更点は5つです。
これまで闘技場は、過去に発行された全てのカードが使用可能である「ワイルド・フォーマット」のルールを採用していました。
そのルールが「スタンダード・フォーマット」に変更されます。
すなわち、今後に闘技場で登場するカードは全て、以下の各セットに属するカードだけとなります。
- 基本 (永久的に利用可能)
- クラシック (永久的に利用可能)
- ブラックロックマウンテン (2015年リリース)
- グランドトーナメント (2015年リリース)
- リーグ・オブ・エクスプローラー (2015年リリース)
- 旧神のささやき (2016年リリース)
- ワン・ナイト・イン・カラザン (2016年リリース)
- 仁義なきガジェッツァン (2016年リリース)
- 基本 (永久的に利用可能)
- クラシック (永久的に利用可能)
- 旧神のささやき (2016年リリース)
- ワン・ナイト・イン・カラザン (2016年リリース)
- 仁義なきガジェッツァン (2016年リリース)
- 2017年にリリースされるカードセット #1
- 2017年にリリースされるカードセット #2
- 2017年にリリースされるカードセット #3
最初にデッキを構築する際にドラフトされるカードも、ゲーム内でランダムに生成されるカードも、全て「スタンダード」で扱えるカードだけが対象となります。
この変更の理由は、各拡張セットが提供するユニークな能力をより引き立てるためです。
直近の拡張セットである「仁義なきガジェッツァン」では、翡翠のゴーレムなどがユニークな能力として広まりましたが、際限なくカードプールが増え続ける「ワイルド・フォーマット」の環境においては、その能力を十分に発揮させるほどの翡翠カードをピックアップすることができません。
過去には、クトゥーンの能力が闘技場では有効に機能しないとして、クトゥーン関連のカードが全て闘技場のドラフトで登場しないという措置がとられたことがありました。
カードの相互作用の効果が発動される機会が増えることによって、より楽しい対戦が実現されると期待されています。なお、注意深くモニタリングしたうえで、もし不都合が生じれば、このフォーマットの変更については手直しする可能性もあると示唆されています。
現在の闘技場において、デッキに含まれるコモン・レアリティのカードの割合は、平均で78%程度であるそうです。
あまりに低レアリティのカードが多い対戦環境は、インパクトが弱く、魅力が薄いコンテンツであると指摘されています。そこで、フリー・カードとコモン・カードは、最初のカード・ドラフトで出現する確率が大幅に引き下げられることになりました。
その代わりに、高レアリティであるレア、エピック、レジェンドの各カードが出現する確率が増えます。また、それに加えて、フレイムストライクと奈落の始末屋のドラフト出現率が、特別に50%近く減らされることも発表されています。
末尾にさらっと付記されているだけなのですが、こちらも相当に重要な変更点であると思われます。
最初のカード・ドラフトにおける、呪文の出現率が全体的に増えます。
場を逆転できるような呪文の入手率が低いと見なされていた模様です。
これまでの闘技場においては、序盤からミニオンをうまく展開できたプレイヤーが、そのまま逆転されることなく一方的に打ち勝つケースが多かったと説明されています。
闘技場における呪文の存在を増やすことで、過度なミニオン展開に対抗する手段を増やし、形勢逆転というエキサイティングな要素の発生率を高めたいという意向があるようです。
なお、武器カードの出現率については触れられていません。
よって、ミニオンと武器が共に、ドラフトにおける出現率を低下させることになります。
最初のカード・ドラフトにおける、中立カードの出現率が全体的に減ります。
- 闘技場で出現するカードが、「スタンダード・フォーマット」に属するセットだけに限定される。↓
- 「基本」「クラシック」セットが常に出現し、その確率を高める。↓
- 「基本」「クラシック」セットの中立カードは、リバー・クロコリスクなどの特殊能力を持たない、あるいは能力が簡素であるミニオンが多い。
以上の論理による、普遍的でインパクトが弱いカードの出現率を抑えるためという理由です。
特殊能力を持たないミニオンや、能力が複雑ではないミニオンは、新規プレイヤーや初心者にとって理解しやすい導入向けのカードとなりますが、経験者が集う闘技場においては「理解しやすい」は不要であると説明されています。
コレクションとして収集しているゴールデン版のカードは、闘技場でもゴールデン版として登場するようになります。
フリー、コモン、レア、エピックのカードを1枚だけゴールデン版として所有している場合
→ ドラフトでピックアップした最初の1枚だけがゴールデン版になり、2枚目以降の同じカードは通常版になる。
フリー、コモン、レア、エピックのカードを2枚以上ゴールデン版として所有している場合
→ そのカードはドラフトで何枚ピックアップしてもゴールデン版になる。
レジェンド・カードを1枚(または1枚以上)ゴールデン版として所有している場合
→ そのカードはドラフトで何枚ピックアップしてもゴールデン版になる。
全てのカードがゴールデン版になったらコインもゴールデンになるのか、通常版のカードを選ぶオプションがあるのかどうかは、それぞれ不明です。
この闘技場の仕様変更は、今月末にリリースされるパッチ「7.1」をもって適用されます。
新しい「スタンダード・フォーマット: マンモス年」の開幕日ではありません。
もうすぐです。
現時点で発表されているパッチ「7.1」の変更内容は以下のとおりです。
- ランク戦の仕様変更 – ランク・フロアの搭載
- ちんけなバッカニーアと精霊の爪の修正
- 闘技場の仕様変更