We’ll be reading more feedback over the weekend and will revisit the Shudderwock topic early next week. Checking out both animation timings and feedback on the deck playstyle itself. Let us know what you think and enjoy Witchwood!
— August Dean Ayala (@RiotIksar) 2018年4月14日
「妖の森ウィッチウッド」のリリースからわずか2日後に、その新カードの修正について開発陣のDean Ayala氏が言及したことが、大きな波紋を広げています。
コミュニティを騒がせているシャダウォック・コンボについて、詳しくまとめます。
ハースストーン界を代表するコミュニティの一人であるDisguised Toast氏が発表した、衝撃的なシャーマン・デッキが、シャダウォックのコンボを一躍有名にしました。
そのコンボの基本的な仕組みは以下のとおりです。
1. サロナイト鉱山の奴隷、ライフドリンカー、世界揺さぶるグランブルの各雄叫びミニオンをプレイしておく。
2. シャダウォック――プレイしてきた雄叫びミニオンの能力を全て再発動させる――を召喚する。
3. 「シャダウォック自身のコピーを召喚 → 他の味方のミニオンを手札に戻してコスト1に」が起こり続けることで、敵ヒーローに3ダメージを与えるシャダウォックを何度でもプレイできるようになる。
センセーショナルに取り上げられたコンボですが、すぐにコミュニティからは煙たがれる戦術になりました。
何しろ、コンボの実行時間が大変長いからです。
このコンボを食らうプレイヤーは、ただ自分のヒーローが3ダメージずつを受け続ける模様を、10分以上に渡って延々と見届けねばならないのです。
ただでさえワン・ターン・キル系(1ターンに致死量分のダメージを発生する)コンボが嫌われているところに、この長時間の演出が加わったことで、シャダウォック・コンボは多大なストレスを与える存在として周知されるようになりました。
Disguised Toast氏はシャダウォック・デッキを「勝率9割」だと紹介しましたが、それから少し経った現在のメタ環境においては、実際にはさほど強力なデッキではないことが判明しています。
Kripparian選手などは、「いまはアグロ・パラディンとキューブ・ロックの2強」と前置きした上で、「話題のシャダウォック・コンボは勝つべき長期戦向けのデッキに対しても負けることがあるゴミ」という独特の表現で切り捨てています。
速攻系のデッキに対しては総じて相性が悪いようであり、シャダウォック・デッキは、それ自体がとてつもなく強いという理由で修正が求められている訳ではない模様です。
シャダウォック・コンボの改善されるべき仕様は、「ワン・ターン・キル」「長時間の演出」の2点であるというフィードバックが集まっています。
特に、「長時間の演出」に対する批難が集中しています。
わずか数日でカードが弱体化される事態は好ましくなく、とにかくあの雄叫び再発動のアニメーションの数々を簡素にしてくれるだけでもいい、という意見も多く見受けられました。
I don’t like nerfing cards 2 days into an expansion; I don’t like waiting 10 mins for a million animations; and I don’t think the deck’s gameplay is problematic.
— Nicholas “DeckTech” Weiss (@hsdecktech) 2018年4月14日
ゲームのメカニズムを微調整することで、シャダウォック・コンボそのものを封印しようという、具体的な修正案もコミュニティから続々と挙がっています。
サロナイト鉱山の奴隷の雄叫びの再発動が、シャダウォック自身ではなく、サロナイト鉱山の奴隷そのものを再召喚させるようにするという変更案や――
I think Saronite Chain Gang is the problem here. It says “summon a copy of this minion”. Perhaps it should read “summon another Saronite” or something to that affect. It would limit Wock’s ability of infinitely duplicates and battles cries while still allowing the deck to exist.
— Aurielia (@Thecupcakegamer) 2018年4月14日
世界揺さぶるグランブルの雄叫びの再発動は、シャダウォックをプレイする直前に存在した味方のミニオンだけを手札に戻すように変更する、などといった意見です。
Savjz選手とBrian Kibler選手は「ワン・ターン・キル」の性質の方に言及し、ドブネズミが「スタンダード」から退場したことによって、シャダウォックの即死コンボに対する明確なカウンターが存在しない現状を指摘しました。
I think Dirty Rat was the perfect card to keep it in check - sadly it rotated out, replacement with same level of disruptive effect would be appreciated.
— Savjz (@Savjz) 2018年4月14日
I think Exodia Mage was also a deck that often felt bad to play against, but existed in a world with both Dirty Rat and Eater of Secrets to disrupt key elements of its plan.
— Brian Kibler (@bmkibler) 2018年4月14日
特定戦術の対策用のカードが退場するたびに、それと似たような能力を持つカードが新規に発行される方が望ましいと訴えられています。
大きな騒動へ発展したために、それを「からかう」ような悪ふざけの投稿も、やはりコミュニティの間で飛び交っています。
弱体化後のシャダウォックの能力は「オーバーロードを持つ味方のミニオンは攻撃力+1を得る」――
ウォーソングの武将――かつてパトロン・ウォリアーの即死コンボをもたらしたミニオン――に対する非情な弱体化と同じ内容の修正案は、redditにおいて大きな反響を呼んでいます。
「妖の森ウィッチウッド」の予告動画で出演した開発陣のメンバーたちが、「ダメだ、そんなカード!」「ぶっ壊れだ!」「どこ行ったんだ、バランス調整!?」などと口々に叫んだ対象のシャーマン・カードは、実はハガサではなくシャダウォックだったのではないかという皮肉も寄せられています。
シャダウォック・コンボの流行の発信源とも言えるDisguised Toast氏は、「もし2か月以内にシャダウォックが弱体化されなければ1,000ドルを寄付する」と誓いました。
そのDisguised Toast氏に対しては、「あいつ、またBlizzard Jail(ブリザード刑務所)行きだぞ」「再投獄おめでとう」「次の拡張までバイバイ」などのお別れの言葉が相次いで寄せられています。
.@DisguisedToast says "send food." pic.twitter.com/h4wnidDNwa
— Hearthstone (@PlayHearthstone) 2017年3月16日
Cya next expansion, nice knowing u
— Frodan (@Frodan) 2018年4月12日
果たしてシャダウォックの修正はどのような決着を迎えるのか、そして史上最速級の弱体化が果たされるのかについて、コミュニティから注目が集まっています。