その他に、ディーン・アヤラ氏がRedditにおいてコミュニティに応答した内容を以下に掲載します。
「ワタリガラス年」開幕以降も上位を占めるパラディンとキューブロックのデッキについて
Dean Ayala氏の見解
- セットのローテーションが起こる直前に、カードの弱体化や殿堂入りを過剰に実施することは、大変リスクが高い行為であることを私たちは知っている。
「ワタリガラス年」の開幕を迎える際には、そうしたリスクを背負うよりも、まず最初の数週間における対戦環境の動向を注視することに努めた。 - 最も予想外であったのは、偶数パラディンのデッキが、非常に高いパフォーマンスと使用率を誇るようになったこと。
偶数パラディンと奇数パラディンは、それぞれ原動力が大きく異なるので、デッキの構成内容がセットのローテーション前と似ているとしても、それぞれに新鮮さがある。 - 人気を高めたパラディンがキューブロックに対して弱いことが、キューブロックの使用率を押し上げる要因の一つとなっている。
今なおキューブロックの強さと人気が高い対戦環境は、それがローテーション以前の環境と代わり映えしないような印象を、プレイヤーに与えてしまっている。
強化版のパラディン・ヒーローパワーの修正について
Dean Ayala氏の見解
- もしパラディンのヒーローパワーの強化版であるザ・シルバーハンドが実際に修正されるならば、その変更は月を食らうものバクとジャスティサー・トゥルーハートの両方に対して、同じように影響を及ぼすことになると思われる。
- 修正案の一つは「2/2のミニオン1体の召喚」にして、召喚能力の強化の内容を「数から質」に変更すること。
処理しきれないほどの小型ミニオンを量産し、強化能力の対象を1体でも増やすことが、この強化版ヒーローパワーの一番の強みであると思われるから。 - ただ、奇数パラディンそのものが問題視されるなどして、上記の修正では不十分となるようであれば、シルバーハンド新兵というミニオン限定の強化能力の対象とならないように、召喚されるミニオンを「2/2の新兵ではないミニオン1体」「1/1の新兵ではないミニオン2体」とするような修正案も思い描いている。
- 奇数パラディンが抑圧的になったと認められたら修正に着手するが、現時点における奇数パラディンは、偶数パラディンやマーロック・パラディンよりも使用率が低くなっていることを補足しておく。
クエスト・ローグの修正について
Dean Ayala氏の見解
- 修正候補となっているのは、クエスト呪文の地底の大洞窟というカードそのもの。
- クエスト・ローグとの対面は、デッキの相性によっては、対戦が始まる前から決着がついているかのような印象を与えてしまっている。
疲労デッキなどの特定のメタ・ゲームのカウンターとして存在するならばよいのだが、現状のクエスト・ローグは、多種多様なコントロール・デッキのカウンターとなっている。 - 実のところ、内部で最も議論されているカードの一つである。
なぜならば、私たちが本当に「クエスト・ローグが支配するメタ環境の問題」にいま直面しているのかどうか、不明瞭であるからだ。 - ソニア・シャドウダンサーについては、クエスト・ローグのデッキ以外に彼女の活躍の場がないとは思っていない。
ソニアの発行の際には、クエスト・ローグの助力になるとは確信していたが、これほどまでにクエスト・ローグにとって重要な存在になるとは予測していなかった。
ハンター・クラスの修正について
Dean Ayala氏の見解
- 現状におけるハンターのカード群は、何も変更およびテストの対象になっていない。
スペル・ハンター、ミッドレンジ・ハンター、奇数ハンターが主にランク戦でプレイされていて、現在のそれらのパフォーマンスについては、私たちはおおむね満足している。
バーンズについて
ソーシャル・メディアや外部フォーラムにおける言及について
Dean Ayala氏の見解
- 開発陣はカードの評価やテスト・プレイの結果を毎日報告し合っているが、その結論として決定された重大なゲームの変更点については、それを私たちがRedditやTwitterで発表することはほとんどない。
重大な決定はユーザー全員へ正確に周知される必要があるため、誤った訳文による誤解が広まらないように、まず決定内容を全ての言語に翻訳してから、全ての地域の公式サイトを介して発表することにしている。 - RedditやTwitterは、変更を検討している事案に対して開発陣が考えているところを述べるような場としている。
重大な決定を発表する時期でなくても、そのような場で意見することで皆に議論へ参加してもらう方が、重大な決定を発表するまで沈黙を貫くよりも、開発陣として望ましい姿勢だと思っている。