7月21日の未明に、シャドウボクサー、幽霊戦馬、キノコの王イクスリッドの3種のミニオンと、コピーと変身に関する仕様が変更されることが発表されました。
いずれも、次期拡張セット「博士のメカメカ大作戦」のデータが含まれるパッチ「12.0」で実施されます。
シャドウボクサーは、生命奪取を獲得してから攻撃すると、シャドウボクサーの能力が与える1ダメージも回復をもたらすようになります。
結果として、回復と1ダメージが延々と繰り返される事態も発生します。
そうした現象を排除するために、シャドウボクサーの能力が発動される条件が、「キャラクターの回復」から「ミニオンの回復」に限定されます。
「博士のメカメカ大作戦」の新要素である超電磁能力によって、メカのシャドウボクサーに対して簡単に生命奪取を付与できることが問題視されていました。
これは弱体化となる修正であるため、変更の実施後には、シャドウボクサーの還元時に獲得できる魔素が作成時と同等になる補償措置が発生します。
今月に入って開発サイドは、コミュニティからの意見に基づいてミニオンの種族に関するアップデートを実施し、計5種のミニオンの種族を変更しました。
その際に、亡霊状態であるミニオンは「種族なし」に統一するという趣旨も説明されていたのですが、幽霊戦馬なども亡霊状態でありながら獣種族であることが指摘されていました。
現在に幽霊戦馬が獣種族であることのシナジーがあまり活用されていないために、変更による影響がないものと判断されて、幽霊戦馬は「獣種族」から「種族なし」に変更されます。
ただ、幽霊ライト・アングラーやボーン・ドレイクなどの、亡霊状態でありながら種族を有しているミニオンが依然として何体か存在しているのですが、詳細な理由が説明されることなく、それらは種族持ちが継続されると表明されました。
また今回は、ハースストーンにおける植物のクリーチャーはエレメンタル種族として扱わないことが表明されました。
この裁定にしたがって、植物のキャラクターであるキノコの王イクスリッドは、「エレメンタル種族」から「種族なし」に変更されます。
ボグシェイパーも同じ理由によって「種族なし」が本来妥当なのですが、こちらは現環境においてそれなりに使用されているミニオンであるために、種族の変更は見送られています。
カードのコピーを生成する能力が、元のカードに付与されている追加効果も含めてコピーするか否かが、はっきりと定義されるよう変更されます。
ハースストーンのゲームには「デッキ」「手札」「戦場」「墓場」の4つのゾーンがあり、現在は「戦場」から「戦場」にコピーされる(鋳像など)ときにだけ、元のカードの付与効果も含めてコピーされます
パッチ「12.0」からは、「デッキ → 手札 → 戦場 → 墓場」というゾーンの流れに従うコピーは付与効果もコピーし、その流れに逆らうコピーは付与効果を失います。
例えば、「デッキ → 手札」とゾーンの流れに従う思念奪取によるコピーは、元のカードに付与されている追加効果も含めてコピーします。
「墓場 → 戦場」とゾーンの流れに逆らう復活系の能力のコピーは、元のカードに付与されていた追加効果は維持しません。
コピーの流れ | 付与効果の維持 |
デッキ → デッキ | 維持する |
デッキ → 手札 | 維持する |
デッキ → 戦場 | 維持する |
手札 → デッキ | 維持しない |
手札 → 手札 | 維持する |
手札 → 戦場 | 維持する |
戦場 → デッキ | 維持しない |
戦場 → 手札 | 維持しない |
戦場 → 戦場 | 維持する |
墓場 → デッキ | 維持しない |
墓場 → 手札 | 維持しない |
墓場 → 戦場 | 維持しない |
カードが変身すると、それに付与されていた追加効果が失われます。
そのルールを、手札内で変身する変身者ゼラス、千変万化のスクロール、熔けている刀身にも適用することが発表されました。
これらのカードは、手札内で強化やコスト削減を受けても、手札内で変身したときには、その付与効果を失うことになります。
少し特殊な付与効果をもたらすヴードゥー人形に関しては、ヴードゥー人形の呪いの対象となったミニオンが変身したり沈黙された場合に、その呪いの付与効果が失われるようになるとのことです。