「狂気の天才ドクター・ブーム」について
ピーター・ウェイレン
- 機械工学に特化している今作のウォリアー・クラスの中で、ドクター・ブームをどう表現しようかと思案し続けて、たどり着いた答えは「巨大なメカ・スーツ」。
彼は「ゴブリンvsミニオン」の時代に独立した強さを誇っていたからこそ、自分が常に最高の存在であり続けていたいという夢を抱いていると私たちは考え、「機械工学の研究所内で自分自身の強化について研究する日々を送っていた」という設定を彼に与えた。
- ドクター・ブームはゴブリン種族であり、ゴブリンであるからこそ、発明したメカが何を起こすかわからない――
その不安定さを表現している要素がヒーローパワーであり、ひとたび彼のメカ・スーツの大きな赤いボタン(Big Red Button)が押されると、ヒーローパワーは毎ターンにランダムに切り替わる。
- 5種類のヒーローパワーは、それぞれ使うか否かに関わらず、ターンを終えると他の4種類のいずれかに切り替わる。
相手に手番が移ったときには、もうランダムに変化しているため、対戦相手はこちらの次のヒーローパワーがどのような内容であるかを確認できることになる。 - なお、ドクター・ブーム自身は、その全てがどのように動作するのかを具体的に把握していない。
※「狂気の天才ドクター・ブーム」の詳細情報 カードリスト – 拡張セット #9: 博士のメカメカ大作戦: 狂気の天才ドクター・ブーム
ヒーロー版ドクター・ブームの第1次コンセプト
ヒーロー版ドクター・ブームの第2次コンセプト
ピーター・ウェイレン
- 続くコンセプト案では、オリジナルのドクター・ブームと能力が似通って、2体のブーム・ロボを召喚する雄叫びになった。
- ブーム・ロボのダメージ量のランダム性には面白みがあるため、さらにヒーローパワーも「ブーム・ロボを1体召喚」としたはず。
なお、この時点では「Big Red Button」のヒーローパワーのアイデアはなかった。 - 私たちが新カード――特に代表的なレジェンド・カード――に期待することは、新しい戦術の原型を生み出し、既存のコレクションの異なる活用方法をプレイヤーに試させるような存在になること。
このコンセプト案におけるブーム・ロボの多発動は楽しい性能ではあったが、プレイヤーに新たなタイプのデッキを試させるような存在ではなかった。