新拡張セット「博士のメカメカ大作戦」のリリース日を迎えて、開発チームのメンバーが複数のメディアのインタビューに応じました。
今回に応答を担当した開発陣は、いずれもシニア・ゲーム・デザイナーであるディーン・アヤラ氏とダニエル・エモンズ氏です。
「メカメカ大作戦」に関する質疑応答の主要な部分を統括して、以下に掲載します。
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※ディーン・アヤラ氏の経歴
【Blizzard Entertainment】
2011年07月: テスト・アナリスト
2014年06月: アソシエイト・ゲーム・デザイナー
2016年03月: ゲーム・デザイナー
2018年02月: シニア・ゲーム・デザイナー
2011年07月: テスト・アナリスト
2014年06月: アソシエイト・ゲーム・デザイナー
2016年03月: ゲーム・デザイナー
2018年02月: シニア・ゲーム・デザイナー
「StarCraft 2」や「Diablo 3」の品質管理員を経て、ハースストーンのトップ・ランカーとなったことを契機に、2014年6月よりハースストーンの開発チーム「Team 5」に転属。
現在はシニア・ゲーム・デザイナーとして、カードセットのデザインのファイナライズ(最終調整)を手掛ける。
データを有効的に活用する理論派であり、毎月にレジェンドの高ランク帯で実際に対戦しては、その経験をカードの能力の調整に役立てている。
現在はシニア・ゲーム・デザイナーとして、カードセットのデザインのファイナライズ(最終調整)を手掛ける。
データを有効的に活用する理論派であり、毎月にレジェンドの高ランク帯で実際に対戦しては、その経験をカードの能力の調整に役立てている。
※ダニエル・エモンズ氏の経歴
【Wizards of the Coast】
2011年02月: アソシエイト・ゲーム・デザイナー
2011年02月: アソシエイト・ゲーム・デザイナー
【Extra Credits】
2013年08月: ゲーム・デザイナー / ライター
【Forrest Pruzan Creative】
2014年12月: ゲーム・デザイナー
【Blizzard Entertainment】
2015年09月: ゲーム・デザイナー
2018年: シニア・ゲーム・デザイナー
対戦型トレーディング・カードゲームの元祖「マジック・ザ・ギャザリング」のデザイナーを務め、ボードゲームのデザインにも携わった経験を持つ。
現在はシニア・ゲーム・デザイナーとして、主に「酒場の喧嘩」や「炉端の集い」の作成を手掛ける一方で、カードセットやシステムのデザイン等にも参加する。
「ひらめき担当」として様々なアイデアを提供し続ける彼は、コメディーを好み、即興劇の演者や講師としても活躍。
現在はシニア・ゲーム・デザイナーとして、主に「酒場の喧嘩」や「炉端の集い」の作成を手掛ける一方で、カードセットやシステムのデザイン等にも参加する。
「ひらめき担当」として様々なアイデアを提供し続ける彼は、コメディーを好み、即興劇の演者や講師としても活躍。
「メカ」と「科学」のテーマについて
ダニエル・エモンズ
- もともと「科学」が今作のテーマであって、それにフィットするメカ種族に焦点があてられた。
メカという、過去の主要テーマの再利用は初めてのことであり、それに対するプレイヤーの印象を大変興味深く観察している。
(※補足: 「ゴブリンvsノーム」セットでメカが主役になっていた) - 「メカメカ大作戦」のメカたちが与える印象と、「ゴブリンvsノーム」のそれとの差別化を図りたかった。
それを実現した要素が「超電磁」という新しいメカニクス。 - 各クラスにそれぞれ固有の研究テーマを与えて、それに沿った科学の世界を描写したことも斬新な試みだった。
外部のアーティストが多数参加したことも、「ゴブリンvsノーム」の開発とは大きく異なる点。 - 狂気の天才ドクター・ブーム、メックトゥーン、メカ・ジャラクサスといった、過去のキャラクターの再登場については楽しんでいる。
今後もそれが起こり得るかは、とにかく拡張セットのテーマに合うかどうかに関わることであり、メカと科学がテーマである今作においてはドクター・ブームの再登場は自然に受け入れられた。 - 今や、メカは多くの選択肢を提供する存在になり、さらには「超電磁」という新しいキーワードも誕生した。
私たちは「超電磁」が古いカード群ともよく作用できることを望むと同時に、それらの古いカード群が今までとは異なる性質の活躍を果たすことも望んでいる。
ディーン・アヤラ
- 私たちは様々な理由によって新カードの内容をデザインしている。
例えば縮小光線は、パラディンの現行のメタ環境に影響を与えさせる理由ではなく、「狂気の研究所」の世界にはそのようなエネルギーが頻出しているのだろうと、「科学」というテーマを彩るために発行されている。 - テーマが「マッド・サイエンス」であるために、「こんなことができるの?」とプレイヤーに思わせるような、クレイジーで奇怪なカード群を発行することを目指した。
- 今後も「メカと言えば超電磁」と定める訳ではない。
私たちは「ゴブリンvsノーム」時代のメカたちの挙動も好んでいたし、とにかく新しい何かに挑戦する際には必ずしも既出のアイデアを再提供する必要はない。