ハースストーンのゲーム・デザイナーとしておなじみのピーター・ウェイレン(Peter Whalen)氏とディーン・アヤラ(Dean Ayala)氏が、大手ゲーム・サイトのIGNのインタビューに応じました。
今回のインタビューでは、拡張セット「博士のメカメカ大作戦」の開発段階における逸話や、同セットのレジェンド・カードの試作バージョンが明かされています。
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※ピーター・ウェイレン氏の経歴
【ブリンストン大学】
2008年: 卒業
2008年: 卒業
【Elysium Digital, LLC】
2008年07月: コンピューター・サイエンティスト
【ジョージア工科大学】
2009年09月: 大学院生
2014年05月: 卒業
【Amazon】
2014年06月: オペレーションズ・リサーチ・サイエンティスト
【Blizzard Entertainment】
2015年06月: シニア・ゲーム・デザイナー
シニア・ゲーム・デザイナーとして、カードセットのイニシャル(初期段階の)デザインを手掛ける。
プレゼンテーションの際に、快活かつ情熱的な語り口で発言してきたことによって、コミュニティから多大な人気を博す。
今なお根強い人気を誇るローグライクRPGの「Dream Quest」を制作した実績があり、その経験をもとに同氏がデザインした「コボルトと秘宝の迷宮: ダンジョン攻略」は、大変高い評価を受けるコンテンツとなっている。
プレゼンテーションの際に、快活かつ情熱的な語り口で発言してきたことによって、コミュニティから多大な人気を博す。
今なお根強い人気を誇るローグライクRPGの「Dream Quest」を制作した実績があり、その経験をもとに同氏がデザインした「コボルトと秘宝の迷宮: ダンジョン攻略」は、大変高い評価を受けるコンテンツとなっている。
※ディーン・アヤラ氏の経歴
【Blizzard Entertainment】
2011年07月: テスト・アナリスト
2014年06月: アソシエイト・ゲーム・デザイナー
2016年03月: ゲーム・デザイナー
2018年02月: シニア・ゲーム・デザイナー
2011年07月: テスト・アナリスト
2014年06月: アソシエイト・ゲーム・デザイナー
2016年03月: ゲーム・デザイナー
2018年02月: シニア・ゲーム・デザイナー
「StarCraft 2」や「Diablo 3」の品質管理員を経て、ハースストーンのトップ・ランカーとなったことを契機に、2014年6月よりハースストーンの開発チーム「Team 5」に転属。
現在はシニア・ゲーム・デザイナーとして、カードセットのデザインのファイナライズ(最終調整)を手掛ける。
データを有効的に活用する理論派であり、毎月にレジェンドの高ランク帯で実際に対戦しては、その経験をカードの能力の調整に役立てている。
現在はシニア・ゲーム・デザイナーとして、カードセットのデザインのファイナライズ(最終調整)を手掛ける。
データを有効的に活用する理論派であり、毎月にレジェンドの高ランク帯で実際に対戦しては、その経験をカードの能力の調整に役立てている。
ピーター・ウェイレン
- 「メカメカ大作戦」におけるメイジは、呪文ダメージを始めとした呪文関連のツールが複数用意されており、これまで以上に呪文のプレイに特化するクラスとしてデザインされた。
だから、メイジのレジェンド呪文には少し異なる方向性を盛り込もうと私たちは考えた。 - メイジは伝統的に、ミニオンをベースとした一撃必殺のコンボ――例えば、低コスト化した突撃ミニオンを強化するなど――を持っていないために、多数のミニオンのコストを一斉に下げるという能力の提供を試行しやすいクラスだった。
その能力を発動したメイジが起こし得る危険な振る舞いと言えば、低コスト化した大魔術師アントニダスや巨大ドラゴンの活用などであり、そのようなプレイは画期的かつエキサイティングな現象をもたらすものと考えられた。
ディーン・アヤラ
- ルナのポケット銀河系は、試作段階で様々なバージョンがあった。
その中の一つである「ミニオンのコストを0にする」というバージョンは、とても、とても危険な要素をはらんでおり、呪文に特化したクラスとはいえ過剰な爆発をもたらす可能性があった。 - 「ミニオンのコストを0にする」か「1にする」かの違いについては、フレーバー的な要素に関する、ちょっとした差異があったのだと思う(※補足:「0」バージョンはカード名も異なる)。
わずか「1」の差異が、そのカードのフレーバー要素をわずかに変える一方で、プレイされ得る機会を大きく変動するようになるというのは、奇妙に感じられることだと思う。
“自分のデッキのミニオン全てのコストを(0)にする。”