今週末に「Diablo 4」のオープン・ベータテストが3日間にわたって開催される。
その参加要項と、先行アクセスから得た情報を簡易にまとめて掲載する。
オープン・ベータ概要
- BattleTagを持つ全員が参加可能。
- 開催期間は日本時間の3/25(土)01:00 ~ 3/28(火)04:00。日本語公式サイトの「3月27日(月)04:00(日本時間)に終了」はおそらく誤り。
- PCでも日本語版あり。ただし、ベータのため未訳部分や誤字も多数。
- 先行アクセスのバーバリアン、ローグ、ソーサラーに加え、今回はドルイド、ネクロマンサーを含む全5クラスがプレイ可能。
- 先行アクセスのデータは今回のオープン・ベータに引き継がれる。今回のオープン・ベータの終了時にデータは消去され、製品版には引き継がれない。
- レベルは25まで(製品版では最大100)。ストーリーは第1章まで。ゾーンは最初の「破砕山脈」のみ。以降のゾーンに踏み入れようとすると「進入禁止」の警告が出て飛ばされる。
- ベータ参加特典は2つの称号と1つのコスメ。レベル20到達で獲得条件を満たし、製品版リリース時に配布。
- PCの推奨システム要件はD2Rよりも低い(ストレージ容量以外)。あちらが快適に動くなら余裕。
アドバイス
- 80GB弱にもおよぶゲーム・データの事前ダウンロードを必ずしておく。Battle.net AppのDiablo 4のゲーム・バージョンを「ベータ」に変えるとインストール可能に。先行アクセスでDL済みなら不要。
- ベータ開始直後はブリザード恒例の接続障害祭り。直後からまともにプレイを継続できたら奇跡で、これに怒りを表明するのは鰤初心者。あえて開幕時の深夜はしっかり寝て、すき始める朝方から元気にプレイするのも。
- たった3日しかない間に、1つのビルドを極めるよりも、多くのクラスとビルドを試すプレイ・コンセプトを推奨。他人に「俺つえー」と自己顕示に浸れる場面はほとんどない。
- バーバーリアンは楽しいが、このベータではかなり弱い(レベル15のクラス・クエストに唯一たどり着けず強化をアンロックできない)。※追記: ドルイドも同様。
- バーバリアン以外は難度をTier2にしても変わらず敵をザクザク倒せる。Tier2の方がレベルアップが早い。初期の街の中心部でいつでも難度を変更可能。
- バーバリアンは集団殲滅力が弱いが、流血(Bleed)を駆使したシングルDPSが強いので、ボスを倒すクエスト達成に重点を置く方が成長は早い。
- エリクサーは一番安く作れるものでいいから常時アクティブにして経験値 +5%を得る。ホイール・クイックアクセスに登録して、さらにそれをキーバインドしておくと、30分ごとの再使用が楽に。
- 回復ポーションはレベル10と20で必ずアップグレード。
- 最大レベルに到達するまで鍛冶屋での装備強化はゴールドの浪費。敵レベルが上がるたびにどんどん装備が置き換わる。クエストで1回行うのみ。秘術師での化身のレジェ能力付与は強いので適宜に利用しても。
- ウェイポイント(ワープ)は、D3のように自動でアンロックされないので、見かけたら必ず拾う。
- ギャンブル用の通貨のObols(日本語名失念)は所有制限があるので、適宜ギャンブルで消費。弱い装備スロットを強化する。宝箱の鍵も購入できるので、そちらに消費するのも。
- 最初のキャラクターは、ゾーンの名声(Renown)を得ることを重視。当該キャラクターに対する報酬の他に、アカウント内の全キャラクターのスキルポイントとポーション数を増やす報酬を得られる。
- 名声のポイントを増やす要素は6種類。「ウェイポイント」「エリア探索」「ダンジョン」「拠点の制覇」「サイド・クエスト」「リリスの祭壇」。ミニ・ダンジョンやイベントのクリアは貢献しないので、名声ランク3到達までは無視していてもよい。
- 各地にあるリリスの祭壇(Altars of Lilith)に触れるとキャラクターの各種ステータスを増やす。これはアカウント内の全キャラクターに影響する。最初のキャラクターで全て収集してしまう。
- レジェンダリーの能力を装備品に付与できる化身(Aspects)を得られるダンジョンのリストは以下の通り。
- 今作ではShrineがメチャクチャ強い。雑魚戦で浪費せず、ボス戦やエリート戦で活用すると非常に楽。
- ビルドCalculator(全5クラス・英語版)→ https://lothrik.github.io/diablo4-build-calc/
キーバインド一覧
ぜひベータ開始前の時点から予習、または編集の計画を。
- 「回避」は5秒Cooldownの新しい基本スキル。前方へショート・ダッシュ。よく使う。移動中でも使う。
- 「馬」はベータでは使えない。このベータでは設定しても無駄なので無視してよい。
- 「アクションホイール」から様々なアクションを登録できる。感情表現(Emote)はここから実行。そのアクション全24項目も「ホイール」のキーバインドで個別にキー指定可能。
- オプションで「地上アイテムの表示を常にオン」にするならば、「アイテム・ラベル表示」のキーバインドの「Alt」を他に変えることを推奨。アイテム比較時のAlt押下で知らずにオンとオフが切り替ってしまう。
- 「スクリーンショット」はD3と同様にWindowsの「ドキュメント」フォルダ下の「Diablo IV」→「Screenshots」に保存される。
ワールド・ボス
- マップ南東に出没。多人数で挑むワールド・イベント。討伐報酬は「多量の経験値」「高確率のレジェ・ドロップ」「開封するとレジェがもらえるキャッシュ」など。
- ベータにおける出現タイミングは日本時間の26日02:00、04:00、14:00、16:00。30分前からマップ上で予告される。先行アクセスでは急遽この予定時間が1時間繰り下げられたので要注意。オープン・ベータでも同様の可能性あり。
- 初見はよく死ぬので必ず装備を100%に修理してから挑む。
- 各種攻撃を食らうと一撃で致命傷。前方に立たない。緑の毒エリアに立たない。AoEが着弾する丸いエリアから回避。ボスが両腕を上げたら両腕を前後に縦に振り下ろすのでボスの中央に退避。遠距離に向けて円を描くような斬撃を避ける→基本はボスの背後に密着。
- レジェ装備が格納されている報酬のキャッシュはウィークリーなので、ベータでは1回限りの獲得となる。すでにキャッシュを獲得していたら、他のキャラで参加すれば獲得可能。
- すでにキャッシュを獲得していても、ボス討伐時のドロップ(高確率でレジェ)は発生すると思う(未確認情報)。
- ボスのレベルは25で固定なので、おそらくは低レベルのまま参加してもドロップ品のアイテム・パワーはLv25相当で固定(未確認情報)。
- 先行アクセスにおいてはバグあり。初回の挑戦で失敗してしまうと、報酬を得られないままウィークリー・ボーナスのキャッシュ獲得の権利が消化されてしまう。
インプレッションと提案
WoWのレジェンド配信者・Asmongold氏のレビューにほぼ同意する。
- グラフィックが圧巻。イベントのカットシーンにも自分が作成したキャラクターが登場し、没入感は抜群。RPGとしての体感満足度はシリーズ全作中で群を抜いている。
- 理解が容易いシンプルな要素と、学習が必要な新要素の割合がちょうどよい。
- 戦闘の体験も高く評価。テンポがよく、ストレスを感じず、爽快。個々の好みにもよるが、近接戦闘はやや面白みに欠けるか。
- 全体的な評価は「9」と言うのも「8」と言うのも気が引けるので、8.5くらい。このジャンルでゲーム人生を完全に覆すほどの革新的な作品ではないが、個別の仕上がりは非常に優れている。
その他の私自身のポジティブ・フィードバックは以下の通り。
- クラスごとの多様性がよい。ビルドごとに面白さがある(→だから多種多様なビルドを3日間で試し尽くしてほしい)。
- 近接攻撃クラスにおける、複数種の武器同時装備およびスキルごとの武器自動切り替えが、Diabloの世界において初の試みでとても斬新。
- D3やイモータルにおいて一部で問題視された「中華風」は今作では全く感じられず。D2の正当な進化系のように感じられる。
- コミュニティはとにかく「Path of Exile」と比較したがるが、個人的にはそうした声には釣られてほしくない。Diablo独自の世界観とシステムを損なうことなくゲーム性を追求してほしい。
その他の私自身のネガティブ・フィードバックは以下の通り。
- まだベータで不完全なのだろうが、ダンジョンとミニ・ダンジョンはワンパターンで面白みに欠ける。
- オープンワールドの環境自体は良好だが、エリアが切り替わる際のラグが激しい。
- オープンワールドにおける強制マルチプレイのMO仕様はおそらく賛否両論になる。パーティー・メンバーでも何でもない赤の他人が「○○がフォールンに殺された!」などと恥をさらされるアナウンスは不要。
- 強制インタラクト・ボタンは不要(強制移動ボタンに統合するべき)。
- ホイール感度が良すぎて、すぐに画面がズームインされて邪魔。強制ズームインもいらない。ズームイン・アウトにもキーバインドを。もっとズームアウトさせて。
- 日本語フォントは視認しやすいがダサい。
- 日本語入力は、変換のつどにEnterを押して確定させないと、変換した内容が消されて実に煩わしい。
重要: ベータ・テスターの義務
常識的なゲーマーの感覚を述べると、ゲームのベータに参加させてもらうプレイヤーたちには「バグの報告」と「フィードバックの発信」を開発者に対して行う義務がある。
このベータにおいては、ゲーム内で「Ctrl + B」を押すことでいつでもバグおよびフィードバックの送信ウィンドウを開き、日本語で報告できる仕組みになっている。
バグを発見したら都度に報告し、ゲーム内外(送信ウィンドウ、公式フォーラム、Twitterで#DiabloIV,#ディアブロIVタグを付ける)でプレイした感想や評価を一言でも挙げよう。