World of Warcraftにおけるザリルは、Mantid種族のキャラクターです。
錬金術のエキスパートであり、とりわけ毒素や爆発性物質の扱いに長けています。
ザリルを始めとしたMantid族は、旧神のヤシャラージュが創造した昆虫体の種族であり、もともとはヤシャラージュに仕えていました。
ヤシャラージュがタイタン種族によって撃破され、その心臓だけが封印された後には、Mantid種族は旧神の支配から解き放たれたように、独自の高度な文化をパンダリア大陸で築き上げていきました。
それから数千年が経過する間に、Mantid種族の賢人たちは、「高僧」という意味を持つ「クラクシ」と呼ばれるようになりました。
プレイヤーはそのクラクシたちと交流し、評判を高めることで、クラクシ固有のアイテムを購入することができます。
クラクシたちは、長期的な視野をもってMantid種族が繁栄することに力を注いでいましたが、ガロッシュ・ヘルスクリームがパンダリア大陸に進出したことで活動方針を一変させます。
ガロッシュがパンダリア大陸でヤシャラージュの心臓を復活させたからです。
太古に自分たちを創造した主人のヤシャラージュに呼び寄せられるように、クラクシたちは、ヤシャラージュの力を授かったガロッシュの軍勢に加わりました。
そして、「World of Warcraft: Mists of Pandaria」の終盤において、大型ダンジョンのSiege of Orgrimmarでクラクシが登場します。
プレイヤーとも交流があったザリルらクラクシたちは勢ぞろいして、ガロッシュの直前のボス・エンカウンターとなり、プレイヤーたちに襲いかかります。
World of Warcraftにおけるハラジールは、海底都市ヴァシ=アーの付近で活動している、海中の敵対キャラクターです。
ハラジールは、新種のエレメンタル種族であるElemental Ascendantの1体です。
Elemental Ascendantは、旧神たちを崇拝しているカルト集団のトワイライト・ハンマーの一員で、その者たちがエレメンタルに変貌した姿です。
熱心なトワイライト・ハンマーの信者は、旧神に貢献するべく、人外の力を得ることを常に求めています。
その中で素質があると認められた者は、儀式を経て精霊の力を直接体内に注入され、怪物のような姿に変貌し、Elemental Ascendantに生まれ変わります。
注入される精霊の力の種類によって、さまざまな属性――炎、水、風、地、氷、金属など――のElemental Ascendantが誕生します。
ハラジールは、アーケイン属性のElemental Ascendantです。
クエストの討伐対象であり、特別な物語が用意されているキャラクターではありません。
World of Warcraftにおけるチョ=ガルは、大型ダンジョンのBastion of Twilightの最終ボスです。
戦闘中には、プレイヤーたちの「Corruption」という数値を高め、精神を崩壊させようとします。
「Corruption」が極限までに達してしまったプレイヤーは、フェイスレス種族に変貌してしまいます。
他のオーガ・メイジと同様に、グルダンによって魔力を与えられたグルダンの配下です。
もともとはオークの氏族の一つであったトワイライト・ハンマーにおいて、酋長を務めていました。
グルダンに付き従って行動していましたが、第二次大戦の末期に敗戦し、逃走しました。
その逃げ延びた先が、旧神のクトゥーンが封印されていたAhn’Qirajでした。
ここでチョ=ガルは、クトゥーンの影響を受けて姿が変貌し、旧神の力を授かることになります。
同じく旧神に支配されたデスウィングが降臨したことを機に、チョ=ガルはトワイライト・ハンマーを旧神崇拝のカルト教団として再編させ、活動を再開しました。
新生トワイライト・ハンマーを率いるチョ=ガルの目的は、封印された旧神たちが望む、混沌の世界をアゼロス全土に広げることです。
World of Warcraftにおけるマルコロクは、大型ダンジョンのSiege of Orgrimmarで登場するボスの1体です。
マルコロクとの戦闘は、通称「ギア・チェック」と呼ばれる、そのダンジョンの難度に見合った装備を全員が備えているかを問う内容となっています。
戦闘中に発生する仕組みよりも、制限時間内に倒しきる攻撃陣の攻撃力や、強烈な攻撃をしのぐ守備陣の防御力や回復力の強さが、大きなウエイトを占める戦闘です。
途中で、回復スペルが回復ではなく吸収シールドに変換される時間帯があるため、回復役には大きな注意力が求められるボス戦でした。
マルコロクは当初、ブラックロック・マウンテンでレンド・ブラックハンドに仕えるオークの戦士でした。
レンド・ブラックハンドがプレイヤーたちに討伐されてからはガロッシュ・ヘルスクリームの配下となり、ガロッシュのカリスマ性に魅せられ、その熱狂的な信者となります。
ホード陣営に参加することになったマルコロクは、ホードではなく、オークを束ねるガロッシュ個人に忠誠を誓い、やがてはガロッシュから重用されるようになりました。
ガロッシュの方針に異を唱える者は、ホードの一員であっても死に値するという過激な思想を抱き、ホード陣営内のガロッシュの反対勢力を次々と暗殺しました。
「裏切り者の粛清役」として最も有名なマルコロクのエピソードは、アライアンス陣営の都市のTheramoreをガロッシュが制圧した直後に発生します。
ローニンやジェイナの弟子なども犠牲となったTheramoreの襲撃の際には、ガロッシュの提案によって、大量虐殺兵器であるMana Bombが使用されました。
良識あるホード陣営の一部の軍勢は、そのMana Bombの投入に反対していたのです。
彼らは、首都で開催されたTheramore制圧の祝賀パレードには参加せず、首都近くの砦で集まり、お互いをねぎらいつつ今後の活動方針について語り合いました。
同じく祝賀パレードに参加しなかったホードの一員が、マルコロクでした。
マルコロクはパレードの最中に、その砦に赴き、集合していたガロッシュの不満分子となり得る反対派を、味方でありながら皆殺しにしました。
いよいよガロッシュからの信頼が厚くなったマルコロクは、ガロッシュが第5代のホードの長に就任したときに、その親衛隊であるコルクロンのリーダーに任命されました。
「World of Warcraft: Mists of Pandaria」では、全編にわたって、ガロッシュの片腕となってガロッシュの暴走をサポートする様子が描かれます。
旧神・ヤシャラージュの心臓の発掘においては、多大な貢献を果たしました。
ガロッシュが旧神仕様の兵士を戦力として求めた際にも、ガロッシュが望むならば「ためらう必要などない」と言わんばかりに、率先して旧神の力の注入に応じました。
Siege of Orgrimmarやハースストーンで登場する、右手が剣と化したマルコロクは、ヤシャラージュの力が注入されて半異形の姿に変貌したマルコロクです。
ガロッシュの何がここまでマルコロクを陶酔させたのかについては、ゲーム内で詳しく語られていません。
とにかくマルコロクは、周囲が敵だらけであった後期のガロッシュにとっては、唯一無二と言ってもよい、絶対的に信頼できる強力なパートナーでした。
変身者ゼラスは、Warcraftの世界には登場しない、ハースストーンのオリジナル・キャラクターです。
イラストより、フェイスレスの一種であると判断されています。
フェイスレス種族は、大昔に旧神が腐敗の力を広めた際に発生した生物で、主力の兵士として旧神に仕えています。
「StarCraft 2」には、異形の種族のZergが誕生した「ゼラス」という同一名称の惑星がありますが、それとの関連性は不明です。
※前回のご感想をお寄せいただいた匿名の方へ
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つい最近には「追加のヒーローについて」を更新して、各ヒーローの物語を掲載しましたので、併せてご覧ください。