World of Warcraftにおけるヤシャラージュは、かつてアゼロス大陸を支配していた旧神の1体です。
旧神たちは、Warcraftの世界の中でも特別に強い力を備えている、神格化された種族です。
惑星全体を永遠の狂気の世界に陥れることを目指しています。
大昔に旧神たちは、アゼロスに降り立ったタイタン種族との壮絶な争いに敗れ、アゼロスに影響を及ぼすことができない場所で封印されました。
中でも壊滅的な損傷を受けたヤシャラージュは、残った心臓だけがパンダレン大陸に封印されました。
生存時のヤシャラージュは「7つに分かれた頭部」と「7つの眼」を持つと、ゲーム内で言い伝えられていました。
そのヤシャラージュの詳細なイラストが、ハースストーンでの登場時に披露されたことは、Warcraftのファンの間で話題となりました。
ヤシャラージュは、破壊される直前にShaと呼ばれる邪悪な霊体をパンダレン大陸に残し、後を託しました。
Shaは、パンダレン大陸に降り立った者が狂気や恐怖に陥ると、そのネガティブな感情を吸収して強化されます。
ネガティブな感情を発する者に取り憑く(とりつく)こともあります。
Shaは、World of Warcraftの拡張セット「Mists of Pandaria」における、メインの敵対キャラクターとして登場しました。
ホード陣営の長であったガロッシュ・ヘルスクリームは、封印されたヤシャラージュの心臓の存在を明らかにしました。
そして、旧神の邪悪な能力を利用してオーク種族以外を根絶させるべく、ついにはヤシャラージュの心臓を発掘することに成功しました。
プレイヤーたちは、大型ダンジョンのSiege of Orgrimmarで、ヤシャラージュの魔力によって変異したマルコロクやガロッシュと戦うことになります。
ガロッシュがヤシャラージュの心臓の封印を解いたことで、活動方針が一変することになったのが、蠱毒なザリルを始めとしたMantid種族の高僧である「クラクシ」たちです。
もともとMantidは、太古にヤシャラージュが創造した種族でした。
主人のヤシャラージュに呼び寄せられるように、Mantidの「クラクシ」たちは、ヤシャラージュの力を授かったガロッシュの軍勢に加わります。
プレイヤーとも交流があったザリルらクラクシたちは、Siege of Orgrimmarにおいて、ガロッシュの直前のボス・エンカウンターとしてプレイヤーたちの前に立ちはだかります。
ガロッシュが倒されると、ヤシャラージュの心臓は衰弱した後に消失し、パンダリア大陸にはびこるShaの呪いも完全に消滅しました。
主人のヤシャラージュを失い、高僧の「クラクシ」も失ったMantid種族には、前途多難な未来が待ち受けています。
World of Warcraftにおけるン=ゾスは、かつてアゼロス大陸を支配していた旧神の1体です。
旧神たちは、Warcraftの世界の中でも特別に強い力を備えている、神格化された種族です。
惑星全体を永遠の狂気の世界に陥れることを目指しています。
大昔に旧神たちは、アゼロスに降り立ったタイタン種族との壮絶な争いに敗れ、アゼロスに影響を及ぼすことができない場所で封印されました。
他の3体の旧神とは異なり、ン=ゾスは、現時点では詳細が明らかになっていない、名前だけが伝えられている存在です。
4体の中で、プレイヤーたちがゲーム内で直接関係したことがない唯一の旧神です。
封印された場所はおろか、現存しているのかすら定かではありません。
これまでン=ゾスの見た目の特徴も何一つ明かされていませんでしたが、ハースストーンで登場する際にン=ゾスのイラストが初めて公開されました。
Warcraftの世界のキャラクターの詳細が、World of Warcraft以外のゲームで先駆けて発表されたことは、大きな話題を呼び起こしました。
ン=ゾスは、4体の旧神の中では最も強大な存在であるとみなされています。
旧神たちの最強の配下となるデスウィングを支配したのは、ン=ゾスであると言われています。
また、エメラルド・ドリームを汚染したことでも知られています。
エメラルド・ドリームは、夢の世界を司るイセラの領域である、自然の摂理を正しく導く役割を果たす精神世界です。
汚染されたエメラルド・ドリームでは、マルフュリオンが支配されかけたり、一部のドルイドが正気を失って牙のドルイドになったりしました。
うわさによると、ン=ゾスは海底の奥深くに封印されているとのことです。
海中で、異形の姿を持つ破壊的な水棲生物のほとんどは、ン=ゾスの力が及んだ変種ではないかと目されています。
また、ナイト・エルフ種族の変異体である水棲のナーガも、ン=ゾスが従えていると言われています。
World of Warcraftにおけるデスウィングは、Warcraftシリーズの象徴的なキャラクターの1体であり、「World of Warcraft: Cataclysm」における最終ボスです。
「Cataclysm」からの世界の大規模な地殻変動を引き起こした張本人です。
デスウィングが降臨する際に発生した地殻変動は、大陸全土に不安感を巻き起こし、「トワイライト・ハンマー」――世界の終末を予言する旧神崇拝のカルト集団――が急速に発展するきっかけとなりました。
ゲーム内の実際の地形も、この地殻変動によって一変することになりました。
デスウィングは、もともとはネルサリオンという名のドラゴン種族で、ノズドルム、アレクストラーザ、イセラ、マリゴスと共に、アゼロス大陸を管理する守護者でした。
しかしながら、旧神の働きかけによって正気を失ってしまい、他のドラゴン種族の虐殺や、ドラゴン以外の種族の虐殺に走る破壊神となりました。
旧神に支配されたデスウィングの最終目的は、旧神が望む混沌による支配を広めて、世界中の文化を絶滅させることです。
旧神の配下であるラグナロスやチョ=ガルなどを味方につけて、封印された旧神たちを解き放ち、「アワー・オブ・トワイライト」と呼ばれるアゼロス大陸の最期の瞬間を迎えることを目指しています。
竜王デスウィングは、「クラシック」セットに収録されているオリジナルのデスウィングとは分別されたキャラクターです。
「エンド・タイム」と呼ばれる未来の世界にいるデスウィングであることが、公式に発表されています。
「エンド・タイム」は、デスウィングの主導による旧神の復活――「アワー・オブ・トワイライト」――が成し遂げられた場合に訪れる、アゼロスが破滅した後の世界です。
現代のデスウィングを討伐する準備の一環として、時を司るノズドルムの導きによって、プレイヤーたちが「エンド・タイム」を訪れる場面があります。
この未来の舞台では、あらゆる生物と文化が死滅していて、旧神が望んでいた混沌の世界が広がっている様子を認めることができます。
「エンド・タイム」において最も象徴的であるのが、デスウィングが建物の串刺しとなって死んでいた光景です。
旧神の復活を主導した者すら生存できない世界であることを、痛烈に印象づけていました。
なぜ「エンド・タイム」でデスウィングがこのような最期を遂げているのかは、ゲーム内で語られることはありません。
現代に戻ったプレイヤーたちによって、現代のデスウィングが倒されたために、「エンド・タイム」が実現しなくなったからです。
旧神の封印を解くには、デスウィングを含めた全てのドラゴン種族の守護者が全滅する必要があるため、自ら命を絶ったのではないかとも言われています。
あるいは、自ら命を絶つように、旧神たちから操られたのかもしれません。
竜王デスウィングのイラストは、串刺しとなる建物の上で、死ぬ直前に断末魔を発しているデスウィングであると予想されています。