先週に開催情報を掲載した、週末の夏季選手権に行ってきました。
過去に参加したハースストーンのイベントの中でも特別な印象を受けましたので、レポートとして掲載します。
開場前の行列に並んでいる際に、入り口を撮影しました(左の画像)。
公式大会では、特設セットが開催されるたびに豪華になっている模様です。
屋内外における飲食も可能で、売店も併設されていました。
酒場をイメージした舞台のセットを最初に映像で観たのは、2014年の世界大会予選のPhase2(国内在住のDTwo選手も出場)でした。
こんな素晴らしいセットをいつの日か実際に目にしたいと願っていたのですが、わずか2年後に国内で叶えられました。
両日とも、このセットを撮影されている方が結構いました。
初日は、ドルイド・デッキのヴァイオレット・アイの講師が活躍するたびに、司会のakutaさんたちが「先生の1限目の授業」「2限目~」「3限目~」…と表現して痛快に会場を盛り上げていた場面が印象的でした。
大型スクリーンも見やすく、観戦環境は快適なものでした。
2日目では公式の炉端の集いが開催されました。
景品と交換できるコインを賭けて争う、対戦会が行われました。
ステージの前ではハースストーンのコスプレ(ウィンドランナー姉妹!)が披露され、しかもそのコスプレイヤーの方々と一般参加者が対戦できるというファン・サービスも催されていました。
もちろん私も対戦会に参加しました。
プレイ歴が数か月という方にもボコボコに負かされるなど、最近は初心者でも手強いことを改めて痛感し、3勝3敗1無効試合の結果としました。
何とハースストーンの原作であるWarcraftのファンという方と、オーク種族について語り合いながらプレイすることもできたりして、大変楽しかったです。
2日目の最大のサプライズは、2名の特別ゲストが来場、および挨拶されたことです!
まずはハースストーンのプロダクション・ディレクターであるJason Chayes(ジェイソン・チェイズ)氏です!
Ben Brode氏、Eric Dodds氏、Yong Woo氏らと共に、ハースストーンの開発チーム「Team 5」に創設期からメンバーとして在籍し、現在では制作部門を統括されている方です。
ハースストーンの古参プレイヤーである方は、同氏がBlizzConにおいて初の拡張セット「ゴブリンvsノーム」の大々的なアピールを成功させたことを、記憶しているかもしれません。
去年10月の日本語版発表会でプロモーションを担当されたHamilton Chu氏に続く、重要スタッフのまさかの来日、そして来場でした。
初めてJason Chayes氏を直接目にしたときは、5秒間ほど頭が真っ白になったことを今でも鮮明に覚えています。
座っていらっしゃった同氏に、思い切って拙い英語で語りかけると、笑顔で「ありがとう」「来日は初めて」「日本はとても良い所」などと簡単な英語で答えていただきました。
もう1名は、日本語版発表会でも登場された声優の落合弘治氏です!
担当されている酒場のオヤジの口調でアドリブのセリフを叫ぶと、会場は拍手喝采!
日本のハースストーン・プレイヤーにとってはレジェンドの声優様です。
ゲストの登場で盛り上がった直後に、メイン・イベントである準決勝戦と決勝戦が始まりました。
初日を見事に勝ち抜いた「はにかみメイジ」Napica選手、「全一ローグ」yutori選手、「関西の雄」uya選手、「トーテム・マスター」GundamFlame選手の4名が、先ほど登場した落合弘治氏の特別ナレーションによって紹介されました。
準決勝の第1試合の「Napica vs yutori」戦は、何と言ってもバーンズ劇場がハイライト!
1/1のサバンナ・ハイメインが次々と呼び出される恐怖の動物オペラに…。
勝者のyutori選手は、試合後のインタビューで、やはりバーンズからライオンが出てくることは内心祈っていると打ち明けていました。
準決勝の第2試合の「uya vs GundamFlame」戦では、両選手の多彩な表情が映し出されていました。
GundamFlame選手がヨグ=サロンを発動した際には、両選手が手を合わせて祈ります。
お互いがリーチである状況でuya選手が荒野の呼び声という最高のカードを引くと、安堵と落胆の表情が交わされていました。
残念ながら、決勝の「yutori vs GundamFlame」戦は、所用のため帰宅後の録画観戦となりました。
yutori選手のローグを先に2回制したGundamFlame選手が、そのアドバンテージを活かして優勝の栄冠に輝きました。
おめでとうございます!
GundamFlame選手は、世界選手権の最終予選となるアジア太平洋夏季選手権へ出場します。
そこでも優勝すると、11月にBlizzConで開催される世界選手権の出場権を獲得します。
今期はまだ日本人選手の出場が確定していないため、ぜひとも頑張っていただきたいと願っています。
出場された選手の皆様、運営と進行に携わった方々、大変お疲れ様でした。
ゲーム専門サイトではないものの、日本のブリザード・ファンであれば必見の記事を掲載されているGigazineが、今回の日本夏季選手権を大々的に取り扱っています。
過去のおすすめ記事と併せて、ぜひ一読してください。
最高の舞台で最高の内容を楽しむことができた大会でしたが、完璧なイベントとなるために一つだけ課題としていただきたい問題がありました。
それは、接続環境の問題です。
対戦会で準備されたWifiは強度が不十分であると見受けられ、接続不良によってまともにプレイできなくなったことを実際に体験しました。
同じ回線であるかは定かではありませんが、その接続問題が大会の試合中にも発生していました。
接続の切断が多発していたように見受けられ、それがパフォーマンスや戦績に大きく影響を与えかねない状況となっていた事実は、このように記録として残しておくべきだと思いました。
致命的な問題ではありませんが、イベントの間の待ち時間が長めであることも気になりました。
入退場は自由でしたが、着席し続けている観客のために「先日までのハイライト映像でも流せばいいのでは」という耳に入った観客の意見は、いいアイデアなのではないかと感じました。
最後に、この両日で「Hearthstone Expressをいつも見ています」「お会いできてよかったです」と挨拶してくださった全ての皆様に、改めて深く感謝を申し上げます。
長くサイトを更新してきて初めての経験でしたので、とても嬉しく感じました。