それは、大きく分別して3つあると思います。
まずは、何と言っても参加した結果として、完全に失敗となるケースがあるということです。
まさに、このカバール編の投票における何も得るものがなかったという「骨折り損」の結果が、毎回に起こる可能性があるのです。
過去の投票企画においては、自分が投票したイラストが得票数で敗れても、毎回に何かしらの新カードが発表されていました。
参加する意義が完全になくなることはなかったのです。
次に、企画の期間が長すぎることです。
5日間もかけて参加したことの成功報酬が、たった1枚のカードの発表では、参加意欲が失われるのも無理ありません。
「オーバーウォッチ」の新キャラクターであるソンブラの発表前企画において、長い期間のカウントダウンが終わった末に、新しいカウントダウンを追加してファンを大激怒させたばかりのことでした。
発表を過度に引き伸ばしてもったいぶる行為は、楽しさの感情ではなくイライラの感情をファンに与えています。
ゲージはフルとなるまでに目盛り4つ分を経過するのだから、目盛りが1つ満たされるごとに、報酬としてコモン・カードでも1日に1枚ずつ発表すれば、不満を大きく抑制できたのではないかと私は思います。
そして最後に、5日もかけて投票を成功させても、十分な達成感が得られないことです。
成功の結果として果たされるのは、新カードの発表です。
新カードの発表に関しては、提携したメディア、ファンサイト、そして選手たちが秀逸な働きぶりを見せてくれています。
新カードの発表を委託された選手たちはそれぞれ、長時間の動画を特別に作成し、たった1枚の新カードに思いを込めて解説して私たちを楽しませます。
メディア勢も丁寧な特集記事を組んで、ただ1枚のカードの発表を盛りたてます。
ESPNは、カード1枚に対してこれほど書けるのかというくらいに、グライムストリートの質屋を解説しました。
見事な体裁でドブネズミの発表を彩ったHearthPwnの掲載記事からは、世界一のハースストーン・サイトであるという自負が感じられるようです。
それらを日々目にしている私たちが、5日間も待たされた挙句に目撃するのが、カード画像を掲載するだけの公式発表なのです。