好評を博した「仁義なきガジェッツァン」の公式企画が、新聞「ガジェッツァン・ガゼッタ」の掲載です。
同新聞は、「最終版」として発行された第10号をもって終了したのだと、広く認識されていました。
ところが、「仁義なきガジェッツァン」がリリースされた後の12月7日付で、その続報となる第11号が掲載されたのです。
今度こそ、これが最後の新聞企画であるものと思われます。
この愉快な新聞企画を当サイトでも全て網羅するべく、第11号の内容の詳細な解説を掲載します。
一面で大きく報じられている事件は、やっぱり発生したと誰もが思った、「絶対安全銀行」と謳われたガジェッツァン第一銀行の強盗被害です。
最初の新聞の第7号において、第一銀行の建設が報じられた時点ですでに、コミュティの多くが「これは強盗に遭う」と予想していて、果たしてその通りとなりました。
数々のコドー対策を施した銀行が、なぜこんな簡単にコドーの突破を許したのでしょうか。
二重の金庫扉が、それぞれ「数百トンのコドー圧にも耐えられる仕様」であるとアピールされていたにもかかわらずです。
その答えは、金庫室の外壁には何の対策も施されていなかったからです。
内部にある金庫扉などはお構いなしに、外から壁をコドーで崩して金庫室に直接侵入されるという、およそ信じがたいセキュリティの欠陥を露呈しました。
ただ、この強盗は、銀行を運営している「グライミー・グーンズ」による自作自演の事件であると目されています。
銀行の設立当初から外壁のもろさを知っていた「グライミー・グーンズ」が、頃合いを見計らって、金庫室に貯蓄された金品を盗み、組織の資金に充てたのだと思われます。
その「グライミー・グーンズ」のリーダーであり、第一銀行の頭取でもあるドン・ハン=チョーは、「しょせん銀行は銀行」「たまにはこんなことがあるのも仕方ない」などと平然としていて、ことの重大さの割には動揺が少ないように見受けられます。
それどころか、組織の一員である鮫のゲンゾーが担当しているローンを、強盗の被害者に紹介している有り様です。
それでも文句を言わせない凄みがドン・ハン=チョーにはあるのでしょうが、翡翠の強盗被害に遭った「翡翠蓮」のリーダーであるアヤ・ブラックポーだけは、淡々とした調子ながらも徹底した復讐を誓う声明を発表しています。
この記事は、運営者の「グライミー・グーンズ」自身が強盗に関わったと供述する、告発者のゴブリンの証言で締めくくられています。
その告発者に関する情報は「3ページに続く」と指定されているのですが、3ページ目は公式サイトに掲載されておらず、そこで告発者のどんな追加情報が記述されているのかは判明していません。
「ガジェッツァン・ガゼッタ」における3ページから8ページは「訃報」となっています。