この投稿の内容は、ブリザード社によるエイプリル・フールの企画でした。
現地時間の4月1日に、ハースストーンの公式Twitterが「大魔境ウンゴロ」の新カードを発表しました。
すでに全135種類の新カードが判明されたはずなのですが、サプライズの発表となる、追加の1枚であるとのことです。
中立のレジェンド・ミニオンで、隠れ身と断末魔の能力を有しています。
断末魔が発動されると、セット済みのクエストを即時に達成できるようです。
多大なテンポ・アドバンテージを稼げると見込まれているため、早くも注目を集めています。
注目すべき点は、このミニオンにオーク種族が設定されていることです。
新しくエレメンタル種族が追加されたばかりですが、それに続く9種類目の種族になります。
オーク種族が具体的にどのようなシナジー効果をもたらすのかは、まだ公表されていません。
Mankrik’s Wifeは、コストに比しては異様にステータス値が高いので、それと何か関連するのかもしれません。
ウォーソングの武将やグロマッシュ・ヘルスクリームなど、既存のオーク・ミニオンたちも、「種族なし」からオーク種族に変更されることが期待されます。
すでに登場している、オークのミニオンカードの一覧を以下に掲載します。
マンクリックとその妻オルグラは共に、オークが拠点として支配しているバレンズ地方で活動していた、オーク種族の戦士です。
二人はあるとき、イノシシ型の半獣人であるキルボア種族の大襲来に巻き込まれました。
マンクリックは次々とキルボアをなぎ倒していきましたが、あまりにも多い頭数が押し寄せたために、妻と離れ離れになってしまいました。
妻の安否を日々心配していたマンクリックは、その不安と、戦士として高ぶる凶暴性の両方を抑えるために、毎日キルボアの群れの討伐に出向いていました。
そんなマンクリックは、「World of Warcraft」において、プレイヤーに対して「妻を探してくれないか」というクエストを依頼します。
結果から述べると妻のオルグラは戦死していて、その報告を受けたマンクリックが悲しげに「わかった、ありがとう」と謝礼することで閉幕するのですが、このクエストはストーリーとは関係ない面が大きくクローズアップされました。
それは、「マンクリックの妻がなかなか見つからない」ということです。
彼女を見つけるクエストは、よくある「お使い」系に分類されるのですが、探す対象である彼女の遺体の場所が、クエストの開始地点であるマンクリックのもとから大きく離れていたのです。
しかも、完全にノー・ヒント。
現在のようにクエスト・ログのマップに対象の居場所が表示されることもありませんでしたから、プレイヤーたちを大いに悩ませ、広域チャットにおいて「マンクリックの妻はどこ?」と何度も尋ねられることになりました。
その現象がコミュニティの間で面白おかしく伝わって、いつしか「マンクリックの妻」という単語は、ジョークの返答(通称バレンズ・チャット)で用いられるネタ要素として定着しました。
誰かが「○○はどこ?見つからない!」などと質問すると、その応答として「マンクリックの妻だからね」「マンクリックの妻に聞いてごらん」「というかマンクリックの妻はどこ?」などと返されるのです。
意図せずジョーク・キャラクターとして定着してしまったマンクリックの妻オルグラを、公式サイドも特別に取り扱うようになりました。
過去のオークの故郷が舞台となる「World of Warcraft: Warlords of Draenor」においては、子供の頃のマンクリックが登場していて、やはりガールフレンドであるオルグラを探すクエストをプレイヤーに依頼します。
このときの二人は、まさかオルグラが若くして死ぬことになるとは、そしてその死後にマンクリックが別の女オークと恋に落ちるとは、想像もしていませんでした。
2014年4月1日にブリザード社が大々的にリリースした格闘ゲーム「Blizzard Outcasts」では、彼女はメイン・キャラクターの一人として登場しました。
キャラクター紹介では「草むらに隠れる能力を持つ」「見つかりにくさが相手を混乱させる」などと記載されていて、横たわる姿がポートレイト画像として採用されています。
必殺技は「最後に探す場所」「バレンズ・バックドロップ」「土地と同化する者」の3種類です。
※後方は捕らわれの身である夫のマンクリック
ハースストーンの「Nadia, Mankrik’s Wife」にも、「マンクリックの妻」としての特徴がよく表現されています。
隠れ身はもちろん、原作におけるマンクリックの妻の居場所が見つかりにくいことを由来としています。
死ぬことでクエストが達成されるのは、マンクリックのクエストが彼女の死体を見届けるという内容であるからに他ありません。
この新カードとは関係がありませんが、ブリザード社は同じ2017年4月1日より、様々な新サービスの提供を開始しました。
ブリザードのランチャー・アプリを、昔のBattle.net風の見た目に変えるClassic Battle.net® Themeが登場しています。
「OS: MS-DOS 5.0以上」「CPU: Intel Pentium(R) 75 MHz以上」などが必要動作環境に指定されています。
BlizzCon向けのサービスでは、既存の「バーチャル・チケット」とは異なる仮想の参加方法である、テキスト・タイプの入場ブックがリリースされています。
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