六丸のカードテキストを「マーロック2体を招集する」に変えたところで、六丸の能力が意味するところが分かりやすくなる訳ではありません。
また、「招集」というキーワードを持つことによって、「招集」と作用するカードと強力に関係し、私たちが望んでいない「招集ありき」のカードに化ける恐れもあります。
「招集」は永久的に設け続けるメカニズムでもないので、既存のカードをわざわざ「招集」に書き換えることの利点は少なく、むしろ不利益の方が大きくもたらされるかも知れないのです。
同じ能力を一つのキーワードで統一すると、その意味するところが一度でもプレイヤーに学習されたら、同じキーワードを持つ他の全てのカードも理解されることにつながります。
また、キーワードでテキストを短縮することの利点(文字数の削減やストーリー性の付加など)が活かされるようになります。
しかしながら、フルテキストで能力の内容が説明されている過去のカードの記載内容を、後からキーワードに変換することは、わざわざキーワードの学習を強いて理解を妨げることになり、キーワード化する利点が薄まります。
「招集」がフィーチャーされない未来のカードについても同様であり、少数であるそれらに「招集」のキーワードを用いる利点は少なく、さらには「招集」という語感がそのカードやセットのテーマに合致しない可能性があります。
したがって、過去のカードにも未来のカードにも、「招集」のキーワードは利用されるべきではないと考えました。
同じ種類の能力を発動するカードの中で、「招集」のキーワードがあるものとないものが混在している方が、プレイヤーは混乱するだろう
原則的に、新しいキーワードを設けることは常にプレイヤーに対して学習させることを強要しますが、あなたの意見もまた正しいと私は思います。
私たちは「生命奪取」や「猛毒」のキーワードに関しては、それらと作用するシナジー効果の可能性を広げることを求め、さらにはそれぞれのキーワードの語感が既存のカードの存在意義を明確にしたため、キーワードの統一を実施しました。
ただ、「他のプレイヤーが混乱する」と軽々しく断言することは危険です。
「招集」に関しては、旧カードを「招集」に書き換えて統一しなくても、それぞれ明確に理解できるというフィードバックを得ています。
その予定です。
今後に「デッキからミニオンを召喚する」という能力のカードが発行されるとしても、特別に「招集」が再びフィーチャーされない限りは、それらには「招集」のキーワードは用いられません。
今作の原案である「Blingtron’s Extravaganza」について
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