シィーッ…!
勇敢なヒーローよ、わしの忠告を聞いてくれ。
あんたは危険な地に足を踏み入れた。
見えるかい、そこら中で光が褪せ、影が蠢き這いずる様が?
妖の森ウィッチウッドが招いてるが、やめときな、これは宝探しじゃあないんだ!
ここなら安全だ、暖炉のそばの席で、もう一局楽しもう!
――そうかい、決意は固いようだね。
じゃあ、あと一言だけ言わせてくれ…
デッキを肌身離すな、決して油断するな…
「妖(あやかし)の森ウィッチウッド」(原題:The Witchwood)は、ハースストーンの拡張セット第8弾(15種類目のカードセット)です。
135種類のカードで構成されます(クラス専用のレジェンド・カードは各クラスに2種類ずつ用意されます)。
リリース日は2018年4月13日です。
拡張セットとは?(※クリックで開く)
既存のカード群に追加される新カードのセットです。
エキスパンションと呼ばれることもあります。
多くの対戦型カード・ゲームで採用されている追加コンテンツです。
一般的には100~200種類の新カードで構成されます。
ブースター・パックと呼ばれる、拡張セット専用のカード・パックを購入することで新カードを入手できます。
それぞれの拡張セットには個別のテーマが設けられ、新カードはそのテーマに沿った内容になります。
Hearthstoneの拡張セットも、上記の特徴に従ってリリースされます。
ゲーム内のショップに拡張セット専用のカード・パックが登場します。
これを購入することで、拡張セットの新カードをランダムに入手できます。
入手した新カードは、これまでに収集したカードと同様に、デッキに入れて試合で用いることができます。
新カードは既存のカードとも作用するために、新カードが追加されるたびに戦略の大改革が起こります。
黒魔術が執り行われていると噂される、薄暗くて不気味な森林「ウィッチウッド」が舞台となるテーマです。
そこで登場する亡霊や怪物、そしてウォーゲン種族たちが主役となります。
「妖の森ウィッチウッド」では、新しい能力のキーワードとして木霊(こだま / Echo)が追加されます。
木霊カードをプレイすると、それをプレイしたターンの間だけ、プレイする度にそのカードのゴースト・コピーが手札に加わります。
ターンを終えるまでに十分なマナがあれば、何回でもこのコピーを繰り返しプレイできます。
「木霊」ミニオンが手札の中で強化されても、そのゴースト・コピーは強化を受け継ぎません。不安定な進化と全く同じ挙動をします。
「妖の森ウィッチウッド」では、新しい能力のキーワードとして急襲(Rush)が追加されます。
急襲を持つミニオンは、場に出たターンからミニオンを攻撃できます。
手札からプレイしても、他の手段(招集など)で直接戦場に出現しても、すぐにミニオンに対して攻撃することが可能な状態になります。
突撃とよく似た能力ですが、それとは異なり、出現したターンの間はヒーローを攻撃することができません。
急襲のメカニズムと同じような能力を持つ電撃デビルサウルスは、雄叫びを発動しないで場に出たら即座にヒーローにも攻撃できますが、急襲ミニオンはどのような手段で現れても(突撃を付与されない限りは)それができません。
「偶数コストのカードだけで構成されているデッキ」
「妖の森ウィッチウッド」では、上記のようなデッキで対戦に臨むことによって、能力を発動するカードが複数登場します。
その中のゲン・グレイメインと月を食らうものバクは、条件を満たせば、対戦開始時に能力を発動して自分のヒーローのヒーローパワーを強化します。
月を食らうものバクがもたらす「ヒーローパワーのアップグレード」は、ジャスティサー・トゥルーハートの能力と同等です。
ゲン・グレイメインのコスト減少効果も、月を食らうものバクのアップグレード効果も、最初の基本ヒーローパワーだけが対象であり、その基本ヒーローパワーが他のものに置き換えられると効力を失います。
- コスト0のカードは、コストが偶数であると見なされます。
千変万化のスクロールはコスト0のカードとして判断され、やはりコストが偶数であると見なされます。 - コレクション画面において、コストが偶数、または奇数であるカードだけを抽出する検索ワードを追加されます。
デッキの作成時にゲン・グレイメインか月を食らうものバクを組み入れると、自動でその検索ワードによるフィルターがかかります。 - ゲン・グレイメインと月を食らうものバクを含めた、「奇数コストのみ」「偶数コストのみ」のデッキを参照する新カードは、いずれも闘技場のカード・ドラフトでは登場しません。
- ゲン・グレイメインと月を食らうものバクは、いずれも最初の手札のドロー前にデッキをチェックします。
したがって、必ずマリガンに現れるクエスト呪文(コスト1で奇数)が最初に手札へ入るとしても、クエスト呪文を組み入れたデッキではゲン・グレイメインは能力を発動しません。
ゲン・グレイメインを活用したいならば、偶数コストのカード30枚で構成されたデッキで臨む必要があります。 - ただ、月を食らうものバクとマルシェザール公爵は併用が可能であり、対戦開始時にマルシェザール公爵が偶数コストのミニオンをデッキに混ぜたとしても、コストが奇数のカードだけで対戦に臨んでいたら月を食らうものバクは能力を発動します。
「妖の森ウィッチウッド」の発表時には、6種類の新カードが発表されました。
全ての「妖の森ウィッチウッド」の新カードは、以下のカードリストで掲載しています。
全135種類の新カードの内訳は、中立が45種類、クラス専用が各10種類(9クラス・計90種類)です。
レジェンド・カードは23種類あり、中立レジェンドは5種類、クラス専用レジェンドは2種類ずつ(9クラス・計18種類)となっています。
「コボルトと秘宝の迷宮」で登場したダンジョン攻略と似たような、「怪物狩り = Monster Hunt」と呼ばれるアドベンチャー・モードが用意されます。
最大で8回戦まであるエンカウンターを全てクリアすることを目指す、1人用のプレイモードです。
ボス戦をクリアするごとに獲得できる報酬カードによって、デッキを強化していきます、
扱うヒーローは、この「怪物狩り」専用である4体の新ヒーローの中から選択します。
全ヒーローで全クリアを達成すると、特別なCard Back(カード裏面のデザイン)が与えられます。
「妖の森ウィッチウッド」のリリースから2週間後にプレイ可能となります。
この「怪物狩り」が解禁されても、「コボルトと秘宝の迷宮」のダンジョン攻略がプレイ不可能になることはありません。
まず、扱えるヒーローが4種類に固定されており、それぞれユニークなヒーローパワーを有しています。
例えば、ウォリアーのヒーローである「Cannoneer」クロウリーは、ウォリアー・クラスのカードを用いますが、ヒーローパワーが大砲を扱う能力になります。
場に出た大砲は、対面する敵を砲撃するため、その配置の仕方が重要になるそうです
メイジ・クラスの「Time-Tinker」トキも、メイジ・クラスのカードを用いることになりますが、ヒーローパワーは「ターンのやり直し」になります。
ランダム効果の結果が良くなかったり、敵の秘策を不意に発動させてしまった場合などにおいて、時間を巻き戻して再プレイすることを可能にします。
4人のヒーローそれぞれに、深い因縁がある固有のボスが、最終第8ステージに用意されます。
そして、4人のヒーロー全てで8ステージクリアを達成すると、エキストラ・ボスとして魔女ハガサが立ちはだかります。
このステージにおいては、4人のヒーローたちがヒーロー・カードとしてプレイヤーの手札に加わる、総力戦になるようです。
フレンドと対戦する際に、フレンドのデッキを「借りる」機能が追加されます。
フレンド対戦時に下部のボタンを押すと、フレンドが組み上げたデッキが表示され、それを用いて対戦することができるようになります。
デッキを「借りる」と、自分が所有していないカードがそのデッキに含まれていたとしても、それをそのまま用いることができます。
カード資産が少ない初心者でも、経験者との対戦や炉端の集いにおける対戦へ臨むことによって、対等に楽しめるようになる追加要素です。
他の拡張セットと同様に、カードパックの先行購入セットが事前販売されます。
これまでの事前販売と異なる点は、同じ6,000円の価格で、70パックも購入できることです(※今までは50パック・セットの販売)。
6,000円は、通常では40個パックに相当する価格であるため、大変お得なセールであると言えます。
ゲーム内のショップ、およびブリザード・ショップで販売されています。
1アカウント・1サーバー地域につき、1回だけ購入できます。
また、購入特典として「暗き森の中で」の限定Card Backが与えられます。
先行購入した「ウィッチウッド」パックはリリース日を迎えるまで開封できませんが、この「暗き森の中で」Card Backは本日より使用可能です。
このCard Backは、「ウィッチウッド」の先行販売が終わると二度と入手できなくなります。「ウィッチウッド」がリリースされる直前に先行販売が終了します。
「妖の森ウィッチウッド」がリリースされた後に、ハースストーンにログインするだけで、リリース記念として以下の報酬が与えられます。
ランダムなクラス専用のレジェンド・カード … 1枚
これらの特別報酬は期間限定(期日は現地時間の7月10日)であり、期日を迎えると獲得できなくなります。
ウィッチウッドの鬱蒼(うっそう)とした森林の内部の模様や、魔女が扱うようなオブジェクトが四方に描かれた、新しいゲーム・ボードが用意されます。
他のゲーム・ボードと同様に、クリックすることで起動される演出効果があります。