「悪党同盟」環境のレビュー
Justsaiyan
- 双呪文はバリュー重視の新要素であり、長期戦向けのツールとして活躍している。
非常に興味深いメカニクスで、個人的にも現在のところは気にいっている。 - しかしながら、その双呪文の存在も含めて、今のメタはバリューの生成を重視し過ぎているような偏向がある。
だからこそ狂気の天才ドクター・ブームがウォリアーの必須カードとなるし、あるいはローグをプレイして手短に相手を倒しきらねばならない。 - 自分はミッドレンジ型のデッキが好みであり、盤面上におけるトレードを何度もやり取りして、最終的には追加のダメージによってフィニッシュに向かうという試合展開が好きだった。
そのため、現在の多様なバリューの生成能力や、双呪文による異なるアプローチの中盤戦の戦い方は歓迎するところではある。
ただ、中盤戦における、より早期のアグレッシブな決断を様々に下せるような環境を望んでいる。
それがハースストーンというゲームの本質だと思う。 - 現在のメタはローグとウォリアーが他を圧倒している。
コンクエスト形式の対戦であれば、ほとんどの対戦相手がそのどちらかをバン(使用禁止)してくることになる。
逆もまたしかりであり、その両方のデッキを持ち込まなければ、バンによってローグかウォリアーが禁止され、現在最強であるその両方を使えなくなる。 - ウォリアーは、「生き残りのデスナイト」である狂気の天才ドクター・ブームが生成するバリューによって支えられている。
ローグはバースト・ダメージが大変高く、ワグル・ピックとリロイ・ジェンキンスだけで20点ものダメージを与えてしまう。
この2つのクラスが持つカードのコンビネーションは、他のアーキタイプが利用できる組み合わせよりも断然強い。 - ローグのバーストを警戒するならば、よりディフェンシブにプレイせねばならず、残り体力のマネージメントが重要になる。
ときには相手のリロイ・ジェンキンスがプレイされる可能性を無視してでも、自分の最善の策を講じねばならない場面もあるだろう。
だからこそ残り体力の合計値は確実に重要であり、異なるシナリオごとの意思決定にそれを含めることは、おそらくは現時点における最大のスキル・チェックの項目となっている。 - お気に入りの新カードは魔法の絨毯。
ズー・ウォーロックのボード・コントロールをもたらすような、大変クールなメカニクスをたくさん引き起こしている。 - 最も嫌いな新カードは文書管理官エリシアーナであり、これは退場せねばならないだろう。
単に強すぎると感じられるカードだし、悪意の銀行家とのコンボは試合時間を2時間も延ばすし、ゲームの終盤をランダム要素で満たす。
Bunnyhoppor
- 「悪党同盟」は、その拡張セット自体の外部の要因によって、より高い評価を得ている事実が興味深い。
クエスト、デスナイト、レジェンド武器、そして奇数偶数デッキまでローテーションで退場したのだから、もうメチャクチャだよ。
1年ではなく2年分のデッキがいっぺんに退場した訳であり、私たちはただただ利用可能な全てのデッキを総入れ替えしたに過ぎない。 - 狂気の天才ドクター・ブームに対しては、多くの不満が渦巻いていると思う。
これと対戦する相手は気分を大きく害している。
狂気の天才ドクター・ブームが存在していなければ、今のウォリアーは「Tier 3」どころか「Tier 4」まで落ち込むものと個人的には考えている。 - 色々なデッキがローグという存在によって抑圧されている。
ローグは少し強すぎるのではないだろうか…
もはや武器破壊能力の用意は必須であり、そうしなければ段取り、ぶんどり部隊、ワグル・ピックの一連のムーブが致命的となる。
いくつかのバランス調整について、私たちは考慮し始めねばならないだろう。
Ike
- とてもたくさんの要素を楽しく感じている。
中でも計略カードは大変クールなメカニクスだ。 - メタはゆっくりと変遷している。
なぜなら、16人の世界選手権出場者たちが、これまでに戦略を何も共有せず胸に秘めているからだ。
これから徐々に、新しい情報が毎日発信されていくだろうね… - 沼地の女王ハガサのプレイを大変楽しんでいる。
彼女はとても多くの可変性をもたらし、様々なポイントにおいてスキルを試すカードである。
シャーマンがベスト・クラスではないことは少し残念だが、それでもプレイ可能なクラスではある。 - 「悪党同盟」は間違いなく素晴らしい拡張セットだし、楽しいカードがたくさん提供された。
第8ターンのキャスリーナ・ウィンターウィスプのように、キレ落ちしたくなるほどの強力すぎるカードも存在していない。
サンリーヴァーのパワー・レベルはとても高く、自分にとっては際立つ存在ではある。