ハースストーンに大改革をもたらす「スタンダード・フォーマット」の開幕日が、いよいよ間近に迫ってきました。
ニュース – 「スタンダード・フォーマット」の採用が決定
「スタンダード・フォーマット」は、2016年の最初の拡張セットとなる「旧神のささやき」のリリースと同時に開幕されます。
その日は、4月下旬となることが予定されています。
今回は、その開幕日を迎える直前の段階において、改めてチェックしておくべき「スタンダード」の準備事項をまとめて掲載します。
ベータ時代からプレイしてきた私が、初めて反対したハースストーンの決定は、「スタンダードから外れたセットが購入できなくなる」ことです。
「ナクスラーマスの呪い」も、「スタンダード」から外れるために、購入できなくなるセットになります。そして、購入していなければ、全15体ものボスと戦う「ナクスラーマス」のアドベンチャー・モードが一切プレイできなくなります。
アドベンチャー「ナクスラーマスの呪い」は、5つの区画(エリア)に分けられていて、区画ごとに入場権が販売されている有料コンテンツです。
そのうちの1つでも区画入場権を所有していれば、「スタンダード」が開幕した後も、残りの区画を購入することや「ナクスラーマス」アドベンチャーをプレイすることが可能となることが発表されました。まとめます。
・「ナクスラーマスの呪い」の区画入場権を一切購入できなくなる
・「ナクスラーマスの呪い」のアドベンチャーを一切プレイできなくなる
・未購入の「ナクスラーマスの呪い」の区画入場権を引き続き購入できる
・「ナクスラーマスの呪い」のアドベンチャーの全ステージを引き続きプレイできる
区画入場権を1つだけでも購入しておけば、「スタンダード」が開幕した後も、残りの区画入場権を購入できる権利を保持しておくことができます。
そして、大きな違いを生じさせるのが、「ナクスラーマス」アドベンチャーの全ステージをプレイできる権利です。
「ナクスラーマス」アドベンチャーをプレイできるということは、ステージをクリアすることで「ナクスラーマス」セットのカードが報酬として与えられるのです。
プレイできなければ、同セットのカードは魔素(Dust)を消費して作成することが唯一の入手方法となります。
プレイできれば、レジェンド6枚、エピック2種類(4枚)、レア4種類(8枚)を含む同セットの全カードを、全区画の購入費用となる3,500ゴールドを支払うことで入手できます(個別に作成も可能)。
仮に3,500ゴールドを35個のカードパックの購入費用にあてたとしても、得られるレジェンド・カードは1~2枚となるでしょう。
「ナクスラーマス」のクリア報酬のレジェンド・カードが不要であれば、還元して400魔素とすることもできます。
また、アドベンチャーがプレイできなくなると、そのヒロイック・モードのクリア報酬となるCard Back(カード裏面のデザイン)を入手する手段がなくなります。
そして単純に、ボイスまでもが日本語に完全ローカライズされたアドベンチャー・モード第1弾を楽しめなくなるのは、非常にもったいないことです。
「ナクスラーマスの呪い」セットは「ワイルド」でしか使用できないのですが、「ワイルド」でプレイする予定がなくとも、とりあえず1つだけでも区画入場権を購入しておくことを強く推奨します。
1つの区画入場権の価格は700ゴールドです。
現金で購入する場合は7ドル(PC版)または840円(モバイル版)です。
「スタンダード」でプレイする予定なら「ゴブリン vs ノーム」の購入と作成を控える
「ワイルド」でプレイする予定なら「ゴブリン vs ノーム」のカードパックを購入しておく
拡張セット「ゴブリン vs ノーム」は、「スタンダード」の対戦ルールにおいては使用できなくなるカードセットです。
したがって、主に「スタンダード」でプレイする予定であるならば、「ゴブリン vs ノーム」のカードパックを購入したり、同セットのカードを作成するのはもう控えておくべきです。
「スタンダード」で使用できなくなるからといって、「ゴブリン vs ノーム」のカードの還元量が増えることはありません。
逆に、「ゴブリン vs ノーム」セットも使用可能である「ワイルド」の対戦ルールでプレイする予定であるならば、「ゴブリン vs ノーム」のカードパックの買いだめは検討に値します。
「ゴブリン vs ノーム」セットには、コモンからレジェンドにいたるまで、強力とみなされている人気のカードが多数収録されているからです。
・レジェンド … ドクター・ブーム、マルガニス など
・エピック … コグハンマー、光爆弾 など
・レア … 兵役招集、インプァクト など
・コモン … 手動操縦のシュレッダー、シールド・ミニロボ など
開幕後に同セットのカードを新たに所有したいのであれば、魔素(Dust)を消費して作成することが唯一の入手方法となります。
作成コストが低いコモンのカードが不足しているならまだしも、作成コストが高い「ゴブリン vs ノーム」のカードが不足しているならば、同セットのカードパックを購入して引き当てるチャレンジを今のうちにしておくことを推奨します。
引き当てることができれば、個別に高レアリティのカードを作成するよりも、全体的な購入費用が安くなります。
「報酬」セットに属する大いなるマーク・アイと船長のオウムは、特定の条件を満たすことでのみ入手できるカードです。
これらは、「スタンダード」が開幕すると作成および還元ができるカードとなりますが、それと同時に特定の条件を満たしても入手できないようになります。
このうち、レジェンド・カードの大いなるマーク・アイは、「スタンダード」の開幕後に作成コストが高くなるカードになります。
現状の大いなるマーク・アイは、以下のカードを1枚ずつ入手すれば報酬として与えられるカードです。
・グリムスケイルの託宣師 (フリー)
・マーロックの襲撃兵 (フリー)
・ブルーギル・ウォーリアー (フリー)
・マーロックのタイドハンター (フリー)
・マーロックのタイドコーラー (レア)
・コールドライトの託宣師 (レア)
・コールドライトの予言者 (レア)
・マーロックの戦隊長 (エピック)
この中で、フリーのレアリティである4種類のカードは、全プレイヤーが最初から所有しています。
レア以上のカードは、「クラシック」カードパックから引き当てるか、魔素(Dust)を消費して作成することで入手できます。
「スタンダード」の開幕前に、1枚ずつを全て作成して大いなるマーク・アイを得るならば、トータルの作成コストは700魔素となります。
「スタンダード」の開幕後に大いなるマーク・アイを得るならば、一般的なレジェンド・カードの作成となるので、作成コストは1,600魔素となります。
すでに、いくつかのレア・マーロックを所有しているならば、さらに作成コストの差が開くことになります。
対象マーロックのゴールデン版を1枚ずつ入手することが条件となるため、レア以上のゴールデン版を全て作成するならば、トータルの作成コストは4,000魔素となります。
「スタンダード」の開幕後に大いなるマーク・アイのゴールデン版を作成すると、作成コストは3,200魔素となります。
したがって、ゴールデン版マーク・アイは、「スタンダード」の開幕後に作成するほうが安く済みます。
ただ、レアの対象マーロックのゴールデン版を2枚以上所有していたり、マーロックの戦隊長のゴールデン版を所有している場合は、残りのゴールデン版マーロックを作成して今に報酬として得る方が安くなります。
・ゴールデン版レアの作成コスト … 800魔素
・ゴールデン版エピックの作成コスト … 1,600魔素
なお、レアリティがフリーの対象マーロックのゴールデン版は、レベル到達の報酬となります。
・グリムスケイルの託宣師 … ウォーロック・レベル53
・マーロックの襲撃兵 … プリースト・レベル51
・ブルーギル・ウォーリアー … パラディン・レベル53
・マーロックのタイドハンター … ローグ・レベル53
大いなるマーク・アイ(および報酬セット)は、「スタンダード」では使用できなくなるカードです。
そのため、主に「スタンダード」でプレイする予定である場合は、無理に入手する必要はありません。
主に「ワイルド」でプレイする予定である場合は、マーロック・デッキにおいて主力となり得るので、安く入手しておくことを推奨します。
なお、同じく「報酬」セットである船長のオウムも、「スタンダード」が開幕すると作成することが唯一の入手方法となります。
ただ、船長のオウムの場合は、現状の作成費用が2,220魔素であるのに対し、「スタンダード」の開幕後は2枚組の作成費用が800魔素に減ります。
現在の船長のオウム2枚組の入手条件は、「クラシック」セットの海賊種族のミニオンカード(6種類)を1枚ずつ入手することです。
そのうち、作成費用が1,600魔素であるグリーンスキン船長を所有していないのであれば、船長のオウムの作成費用は「スタンダード」の開幕後の方が安くなります。
グリーンスキン船長を所有しているならば、他の海賊を作成して今に船長のオウムを入手するほうが安く済みます。
ただ、船長のオウムおよび海賊を主軸としたデッキが、トップ・シーンで用いられたことは過去に一度もなかったことを付記しておきます。
今、不用意にカードを還元して魔素(Dust)とする行為は得策ではありません。
新しい拡張セットがリリースされ、さらには対戦ルールに改革を起こす「スタンダード」が開幕することで、対戦環境は間違いなく激変します。
ただちに還元されることも多かった秘密の番人が、「グランド・トーナメント」のリリース後にパラディンのデッキで常連となることなど、当時は誰も予想していませんでした。
現時点で全く不要だと思えるカードであっても、「スタンダード」の開幕後は人気が急上昇するカードになるかもしれません。
それを還元してしまった場合は、還元して得た量の4~8倍の魔素を消費し、後悔しながら再作成することになります。
「スタンダード」の開幕からしばらくして対戦環境が落ち着き、そこで改めて全く不要だと判断するまで、カードは還元しないでおくことを推奨します。
主に「スタンダード」でプレイする予定であるとしても、「スタンダード」で使用できなくなるカードの還元は熟慮してください。
「ワイルド」の方が魅力的となり、そちらへ移行したくなる可能性がない訳ではないからです。
「スタンダード」で使用できないカードであっても、「ワイルド」仕様の酒場の喧嘩やアドベンチャー・モードにおいては使用できます。
強力であるカードは、「スタンダード」で使用できなくても、やはり保持しておくことを推奨します。
「クラシック」セットの中で、10~20種類程度のカードは、「スタンダード」の開幕時に弱体化されます。
内容の変更が施されたカードは、一定期間だけ、還元して得られる魔素の量が作成時と同等になります。
よって、その期間に弱体化されたカードが不要かどうかを判断し、それぞれ還元量が多い間に還元してしまうのは選択肢の一つとなります。
なお、弱体化が発表された時点でカードの還元量が増えるわけではないことを注記しておきます。
実際に弱体化を施すパッチが適用されてから、弱体化されたカードの還元量が増えます。弱体化されるカードは、「スタンダード」の開幕直前に発表されます。
カードの還元と同様に、カードの作成に関しても様子を見る方がいいと思われます。
新しくリリースされるカード、「スタンダード」から退場するカード、弱体化されるカードによって、それらと作用するカード群の人気度が大きく変動するからです。
例えば、「スタンダード」でも使用可能かつ使用率が高いからといって、謎めいた挑戦者を作成するのは、もうそろそろ熟慮されるべきです。
Eater of Secretsという新しいカウンター・カードの登場、強力な秘策である仇討の「スタンダード」からの退場などによって、シークレット・パラディンおよび謎めいた挑戦者の人気度が大きく低下する可能性があります。
対戦環境の変革はもう間近に迫っています。
ならば、新しい対戦環境において、プレイしたいデッキの核となるカードの作成に魔素(Dust)を費す方が賢明でしょう。
そのためにも、すぐに到来する「スタンダード」の開幕までは、魔素をむやみに消費せずに貯めておくことを推奨します。
「スタンダード」でプレイする予定なら「旧神のささやき」パックの購入費用を用意しておく
「旧神のささやき」の事前販売パックを購入しておく
「スタンダード」の対戦ルールにおいては、「スタンダード」で使用可能なカードセットが限定されるため、各カードセットの重要度が高まります。
「スタンダード」の開幕と同時にリリースされる「旧神のささやき」セットも例外ではありません。
よって、主に「スタンダード」でプレイする予定であり、「スタンダード」で使用できる既存のカードをある程度所有しているならば、「旧神のささやき」セットのカードの入手に集中するべきです。
拡張セットである「旧神のささやき」のカードは、そのカードパックを購入して開封することが主な入手手段となります。
カードパックの購入費用となるゴールドや実際のお金を、今消費せずに貯めておくことを推奨します。
一つ補足しておきたい事項は、ハースストーンの「スタンダード」においては、各年の最初にリリースされるカードセットが最も長く使えることです(永続的に使える「基本」「クラシック」を除く)。
例えば、2年後の「スタンダード 2018」も4月に開幕すると仮定すると、今年の4月にリリースされる「旧神のささやき」セットは、丸2年となる24か月も「スタンダード」で使用できることになります。
「旧神のささやき」のリリース以降に登場するカードセットは、今年にリリースされるのであれば、同じく2年後の4月までが「スタンダード」で使用できる期間となります。
よって、使用できる期間が「旧神のささやき」セットよりも短くなります。
今年にリリースされるカードセットの中で、最も長く「スタンダード」で使用できる「旧神のささやき」セットは、カードをたくさん収集しておくに値する拡張セットです。
「旧神のささやき」のカードをたくさん収集する予定であれば、現在販売されている「旧神のささやき」の事前販売をぜひご利用ください。
この事前販売は、販売価格が50ドル(または6,000円)である「旧神のささやき」のカードパック40個セットを、期間限定で50個セットに増量して販売するという特別キャンペーンです。
通常よりもお得に購入できるうえに、この事前販売でしか入手できない「クトゥーンの眼 Card Back」も報酬として与えられるので、お見逃しのないように。
この事前販売は、「旧神のささやき」のリリース日、および「スタンダード」の開幕日に終了します。なお、現在はAmazonにおいて、「旧神のささやき」の事前販売パックをAmazonコインで購入すると、25%ものコインバックが適用されるキャンペーンが展開されています。
6,000円相当のAmazonコインで事前販売パックを購入すると、通常は10%(600コイン)であるコインバックが25%となり、1,500円にも相当するコインがプレゼントされるというのです。
コインバックで得たAmazonコインは、他のハースストーンの有料コンテンツを購入する際に支払い方法として利用できます。
このAmazonコインのキャンペーンは、「旧神のささやき」の事前販売が終了する前の4月22日(金)に終了します。大変お得に購入できるキャンペーンですので、未購入の方はぜひ見逃しのないようにご注意ください。
Amazonコインによる有料コンテンツの購入方法は、以下の投稿で詳しく掲載しています。
つい最近に、メイジの追加ヒーローとなるカドガーがハースストーンで登場しています。
「スタンダード」や「旧神のささやき」とは関係がないコンテンツですが、「スタンダード」の開幕日に近い4月24日(現地時間)までが販売期間となっているので、特別に掲載しておきます。
カドガーは、iOS版のハースストーンでしか購入できない有料コンテンツです。
販売期間が終了すると、購入できなくなります。
価格は600円です。
Apple社が展開するキャンペーンによって、購入代金の全額がWWF(世界自然保護基金)へ自動的に寄付されます。
カドガーの詳細については、以下の投稿を参照してください。