異世界から人間界に侵攻する、オーク種族のキャラクターを紹介します。
オークの氏族の一つである、フロストウルフ氏族のリーダーです。
オーク種族であることに誇りを抱き、オークが繁栄することに心血を注いでいます。
映画「ウォークラフト」におけるデュロタンは、オーク側の主役級のキャラクターとして描かれています。
悪魔の力で自然を荒廃させ、オークを汚染する魔術師のグルダンとは意を反する、オークとしての節義を持つ英雄です。
そのグルダンを討伐するために反乱を起こし、仲間のオークが攻撃の対象としている人間に協力を要請します。
オークと人間が交友関係を持つきっかけを作る存在となります。
デュロタンの妻のドゥラカは、登場時に妊娠しています。
人間界に到着した直後にドゥラカが出産し、ゴエルと名付けられた跡取りが誕生します。
キャスト: トビー・ケベル(※クリックで開く)
1982年7月9日、イギリス、ヨークシャー出身。
『アレキサンダー』(04)、『マッチポイント』(05)などを経て、ロックミュージシャンのイアン・カーティスの人生を描いた『コントロール』(07)で、カーティスがボーカルを務めたバンドのマネージャーであるロブ・グレットンを演じ、英国インディペンデント映画賞の助演男優賞に輝く。
その後、『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』(10)、『魔法使いの弟子』(10)、『戦火の馬』(11)、『タイタンの逆襲』(12)、『猿の惑星:新世紀(ライジング)』(14)など話題作へ次々と出演。
その他の出演作は、『ロックンローラ』(08)、『声をかくす人』(11)、『悪の法則』(13)、『ザ・イースト』(13)、『ファンタスティック・フォー』(15)など。
孤児であるガローナの生い立ちは、悲惨そのものです。
かつて、グルダンによって率いられたオーク軍は、同じ世界にいたドラエナイという種族を蹂躙(じゅうりん)しました。
その際にグルダンは、ドラエナイの騎士の妹を捕らえてオークの兵士たちに襲わせ、実験のためにオークとドラエナイのハーフを強制的に産ませました。
そのハーフの娘が、ガローナです。
出産を強制されたガローナの母親は、焼き討ちに処されて亡くなりました。
ガローナはグルダンに引き取られ、奴隷としての日々を送るようになります。
身体能力が高いガローナは、格闘術を覚えると、一流の暗殺者として成長しました。
原作では、グルダンの命を受けてスパイ活動を行い、ついにはストームウィンド王国のレイン王を暗殺することに成功します。
映画では全く異なる振る舞いをするガローナは、人間界への侵攻時に人間側の捕虜となるのですが、果たして彼女の運命やいかに――
キャスト: ポーラ・パットン(※クリックで開く)
1975年12月5日、アメリカ、ロサンゼルス出身。
芸術高校でパフォーミング・アーツを学び、学校劇で演技を経験する。
その後はテレビ局のプロダクションアシスタントで製作の仕事をしていたが、夢であった役者を志すことを決意。
ウィル・スミス主演『最後の恋のはじめ方』(05)で映画デビュー。
翌年にはデンゼル・ワシントン主演『デジャヴ』のヒロインをオーディションで勝ち取り、その年に活躍した黒人俳優に送られるFAAAFブラック・リール賞で新人賞にノミネートされた。
デビューしてすぐに成功を収めたパットンは、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(11)、デンゼル・ワシントン、マーク・ウォールバーグ主演『2ガンズ』(13)でもヒロイン役を演じる。
その他の出演作は、『ミラーズ』(08)、『プレシャス』(09)など。
野心家である魔術師のグルダンは、強大な力を備えることに余念がありません。
あるときに外界の悪魔が、悪魔の力を授ける代わりに手下として動くように誘うと、グルダンは進んで受け入れました。
この世のものとは思えぬ魔術を得たグルダンは、やがてはオークの中心的な存在となり、オークを破滅的な侵略へ導きます。
そして、ついには人間たちが住む世界にもオークを侵攻させます。
「Warcraft 1」から始まった、Warcraftシリーズのホードとアライアンスの戦争を勃発させた張本人です。
原作でもグルダンは邪悪なキャラクターとして大きな存在感を放ちます。
「Warcraft 2」「Warcraft 3」、およびハースストーンのヒーローとして登場しました。
映画では、フェルと呼ばれる悪の魔術を駆使します。
フェルは、生物から生命力を奪い、それを大きな魔法力へ変換します。
キャスト: ダニエル・ウー(※クリックで開く)
1974年9月30日、アメリカ、サンフランシスコ出身。
1997年に香港へ移住。
1998年、『美少年の恋』で映画デビュー。
続いて『玻璃(ガラス)の城』(98)に出演し、香港映画賞の新人賞にノミネートされた。
その他の出演作は、『ジェネックス・コップ』(99)、『パープルストーム』(99)、『香港国際警察/NEW POLICE STORY』(04)、『ドラゴン・プロジェクト』(05)、『プロジェクトBB』(06)、『女帝[エンペラー]』(06)、『新宿インシデント』(09)、『ジャスト・ア・ヒーロー』(11・未)、『アイアン・フィスト』(12)など、すでに40本を超えている。
また、ウーは監督も務めており、脚本も手掛けた『The Heavenly Kings』は、2007年香港映画賞で新人監督賞にノミネートされた。
オークの氏族の一つである、ブラックロック氏族のリーダーです。
当時のブラックロック氏族は、最も大きな勢力を誇る氏族でした。
その求心力となっていたのは暴力の強さです。
リーダーのブラックハンドによる「弱者は不要」という活動方針のもとで、ブラックロック氏族の全体的な戦闘力が保たれていました。
侵略による支配と破壊的な強さを求めるブラックハンドは、グルダンとは非常に相性が良い将軍でした。
原作でも映画でも、グルダンの邪悪な魔術の使用に肯定的な立場をとり、グルダンが押し進める人間界への侵攻では総指揮官を務めました。
悪の力に支配されたオークの中では最強の戦士の一人です。
ハースストーンで登場するレンド・ブラックハンドは、このブラックハンドの息子です。
キャスト: クランシー・ブラウン(※クリックで開く)
1959年1月5日、アメリカ、オハイオ出身。
1983年、ショーン・ペン主演『バッド・ボーイズ』(未)のオーディションを受け、映画デビュー。
その後は悪役を演じ注目を集め、『ショーシャンクの空に』(94)では服役囚に暴力を振るう刑務官を熱演。
その他の出演作は、『フラバー』(97)、『スターシップ・トゥルーパーズ』(97)、『ザ・ハリケーン』(99)、『エルム街の悪夢』(10)、『カウボーイ&エイリアン』(11)、『バトルフロント』(13)など。
また、声優としても活躍しており、ディズニー製作のTVアニメ「ガーゴイルズ」で声優デビュー。
「スーパーマン」(96~00)でスーパーマンの宿敵レックス・ルーサーなど、アメコミ作品に多数出演。
また、日本でも大人気の「スポンジ・ボブ」(99~)のカーニさんを長年務めている。
原作では、初期のホード陣営における最高の英雄です。
ブラックハンドが備える強大な腕力と、デュロタンが備える誇り高きオークとしての自尊心を、併せ持ったような戦士です。
ブラックロック氏族に属していたオーグリムは、やがては悪の力に染まったリーダーのブラックハンドやグルダンに背き、ホードの長の地位をブラックハンドから奪いました。
原作では、長となったオーグリムの統率力とカリスマによってオーク軍が一丸となり、侵略先のストームウィンド軍がついに壊滅するにいたりました。
人間界に建設された新しいオークの首都のオーグリマーは、偉大なるオークの英雄であるオーグリムが名前の由来です。
デュロタンとは幼なじみの関係にあり、交友が深く、お互いを尊重し合う間柄でした。
映画では、邪悪なグルダンを討伐するために人間と共闘しようとするデュロタンに、オーグリムは理解を示します。
オーグリムを象徴しているのは、何と言っても手にしている巨大なハンマーです。
これに相対した者の運命が終焉を迎えることから、ドゥームハンマー(破滅のハンマー)と名付けられています。
ドゥームハンマーは、ハースストーンでも武器カードとして登場しています。
キャスト: ロブ・カジンスキー(※クリックで開く)
1983年11月18日、イギリス、サセックス出身。
英国ブライトンで育ち、2002年~2005年にかけてギルドフォード演劇学校で演劇を学び、優秀な成績で卒業。
その後、TVドラマでキャリアを積み、タスキーギ陸軍航空部隊について描いた第二次世界大戦ドラマ『Red Tails』(12・未)で映画長編デビュー。
2013年にはギレルモ・デル・トロ監督『パシフィック・リム』(13)にて、“ストライカー・エウレカ”のオーストラリア人パイロット、ハークの息子役で出演。
TVでは、大人気シリーズ「トゥルーブラッド」(08~)シーズン6に、アンナ・パキン演じるスーキーの新たな恋の相手ベン役で出演している。
http://warcraft-movie.jp/