新しい「スタンダード・フォーマット」仕様のマンモス年の開幕が、もう間近まで迫っています。
日本時間の4月7日に、新拡張セット「大魔境ウンゴロ」がリリースされ、1年間にわたって繰り広げられた2016年度の「初代スタンダード」が終了します。
対戦環境が一新される「スタンダード」の切り替わりは、新規プレイヤーが参入する絶好のタイミングであると同時に、私たち既存のプレイヤーが気持ちを新たにする出発点でもあります。
今回は、その既存のプレイヤーの方々に向けて、2017年度の新「スタンダード」を迎える直前に改めてチェックしておくべき準備事項をまとめて掲載します。
過去にはなかった、今年度の「スタンダード」の切り替え時における特有の準備事項です。
既報したとおりに、「クラシック」セットの6種のカードが、新たに設けられる「栄誉の殿堂」というカードセットに移行されます。
「スタンダード」で扱えなくなるにも関わらず、これらを作成しおくことが推奨されている理由は、所有しているだけで作成費と同等の魔素が補償として与えられるからです。
それぞれの作成後に新環境を迎え、補償分の魔素を返還してもらえば、実質的に無料でカードを入手できることになるのです。
<例>
1,600魔素を消費してシルヴァナス・ウィンドランナーを作成しておく
↓
マンモス年の開幕後にシルヴァナス・ウィンドランナーの「スタンダード落ち」に対する補償となる1,600魔素が与えられる
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作成したシルヴァナス・ウィンドランナーがコレクションに残りつつ、魔素の増減量が0となる
補償を得た後で「栄誉の殿堂」入りしたカードを還元することも可能であり、その場合は還元分の魔素を余分に入手できることになります。
これらのカードは「ワイルド・フォーマット」や「酒場の喧嘩」で用いることができるので、保有している魔素に余裕があれば、以下の全6種類(計10枚・計3,640魔素)を作成および保有しておくことを推奨します。
これらの「殿堂入り」するカードのゴールデン版を所有していれば、ゴールデン版の作成費と同等の魔素が補償として与えられます。
その場合は、通常版のカードは魔素返還の補償の対象外となるのですが、ゴールデン版のコレクションを増やす絶好の機会となります。
もちろん、通常版を所有していないプレイヤーも、魔素に余裕があればゴールデン版の方を作成して構いません。
補償となる魔素は、新しい「スタンダード」が開幕した後にログインすることで、自動的に与えられるとアナウンスされています。
新しい「スタンダード」の開幕直後は、最もカードプールの規模が小さく、各カードセットの重要度がひときわ高まる時期です。
よって、主に「スタンダード」でプレイする予定であり、「スタンダード」で使用できる既存のカードをある程度所有しているならば、新拡張セット「大魔境ウンゴロ」のカードの入手に集中するべきです。
「大魔境ウンゴロ」のカードは主にパックから入手することになるため、その購入費用となるゴールドや実際のお金を、消費せずに貯めておくことを推奨します。
一つ補足しておきたい事項は、ハースストーンの「スタンダード」においては、各年の最初にリリースされるカードセットが最も長く使えることです(永続的に使える「基本」「クラシック」を除く)。
2017年4月にリリースされる「大魔境ウンゴロ」セットも、2017年末にリリースされるカードセットも、同じく2019年の春季までが「スタンダード」における使用期限となります。
今年にリリースされるカードセットの中で、最も長く「スタンダード」で使用できる「大魔境ウンゴロ」セットは、カードをたくさん収集しておくに値する拡張セットです。
逆に、間もなく「スタンダード落ち」することになる「グランドトーナメント」セットのカードパックは、もう購入を控えるべきです。
同セットのカードは全て、4月7日より始まる新しい「スタンダード: マンモス年」においては使用不可能となるからです。
「大魔境ウンゴロ」のカードをたくさん収集する予定であれば、現在販売されている「大魔境ウンゴロ」の事前販売をぜひご利用ください。
この事前販売は、販売価格が6,000円である「大魔境ウンゴロ」のカードパック40個セットを、期間限定で50個セットに増量して販売するという特別キャンペーンです。
ゲーム内のショップで販売が実施されています。
通常よりもお得に購入できるうえに、この事前販売でしか入手できない「化石 Card Back」が報酬として与えられるので、ぜひともお見逃しのないように。
この事前販売は、「大魔境ウンゴロ」のリリース、および新「スタンダード」の開幕をもって終了されます。
あと4日で「化石 Card Back」の入手手段も失われることになります。
この事前販売もAmazonコインのコインバック対象のコンテンツであるため、Amazonコインの支払いで購入するとコインの割戻しを受けることができます。
Amazonコインでお得に購入しよう! – ハースストーンにおけるAmazonコインの詳細と使い方
今年度からは、これまで軽視されてきた「ワイルド・フォーマット」のサポートを強化することが公式に表明されています。
その「ワイルド」でもプレイすることに意欲がある方々は、「ワイルド」で使用可能ながら販売が終了する「グランドトーナメント」のカードパックを、必要分が揃うまで購入しておく方がいいでしょう。
カードは、魔素を消費して作成するより、カードパックを購入して収集する方が効率的であるからです。
参考までに、これまでランク戦、アドベンチャー、酒場の喧嘩で活躍した「グランドトーナメント」のエピック、およびレジェンド・カードを選定して以下に掲載します。
「グランドトーナメント」パックの最後の購入を、「救済タイマー」の出現でもって区切りをつけるというアイデアもあります。
「救済タイマー」とは、同じ種類のカードパックを開封していく過程で、レジェンド・カードが封入されていなかった場合は、次の開封時にレジェンド・カードが封入されている確率が徐々に高くなる(40開封目で100%になる)措置の総称です。
もしかすると、あなたの「グランドトーナメント」パックのレジェンド出現率は、いま現在に高くなっているのかもしれません。
レジェンドを引くまで「グランドトーナメント」パックを開封し、レジェンドを引いた時点で同パックの購入を中止すれば、次のレジェンド出現率を最低の状態にして販売終了を迎えることができます。
今、不用意に魔素を消費してカードを作成する行為は、「栄誉の殿堂」入りする6種を除いては、得策ではありません。
新しい拡張セットがリリースされ、さらには2015年リリースの3セットが退場する、新しい「スタンダード: マンモス年」が開幕すると、対戦環境は間違いなく激変します。
今までに人気が高かったカード群も、新しい環境でどれほど有効的に作用できるのは未知数であり、その人気度も大きく変動する可能性があります。
対戦環境の変革はもう間近に迫っています。
ならば、新しい対戦環境において主流となったデッキ、あるいはプレイしたくなったデッキの、核となるカードの作成に魔素を費す方が賢明でしょう。
あと4日間は、魔素をむやみに消費せず、貯めておくことを推奨します。
カードの作成と同様に、カードの還元に関しても様子を見る方がいいと思われます。
現時点で全く不要だと思えるカードであっても、「スタンダード」の開幕後は人気が急上昇するカードになるかもしれないからです。
それを還元してしまった場合は、還元して得た量の4~8倍の魔素を消費し、後悔しながら再作成することになります。
「スタンダード」の開幕からしばらくして対戦環境が落ち着き、そこで改めて全く不要だと判断するまで、カードは還元しないでおくことを推奨します。
とりわけ、「大魔境ウンゴロ」のリリースと同時に、種族が「なし」から「エレメンタル」に変わる以下の既存のミニオンカードは、「スタンダード」の開幕後も還元するかどうかを慎重に判断してください。
これらは、新しく追加されるエレメンタル特有の能力と作用できるミニオン群です。
また、「大魔境ウンゴロ」では獣種族のミニオンが34種類も追加されるため、獣と作用する能力を持つカードの還元も、よく考慮してください。
最近にハースストーンを始めた方々に対する注釈です。
2017年度の「スタンダード: マンモス年」の開幕からは、「ブラックロックマウンテン」「グランドトーナメント」「リーグ・オブ・エクスプローラー」の各カードセットの販売が終了します。
各セットのカードは、今後は魔素を消費して作成することが唯一の入手方法となります。
「ブラックロックマウンテン」と「リーグ・オブ・エクスプローラー」はアドベンチャー・セットであるため、未購入であればそれぞれのアドベンチャーをプレイすることができなくなります。
ただ、現時点でそれぞれの区画の入場権を1つだけでも購入しておけば、新しい「スタンダード」が開幕する4月7日以降も、残りの区画入場権を購入できる権利を保持しておくことができるのです。
それができるか否かの差異は決して小さくありません。
アドベンチャー2セット計9区画を合計6,300ゴールド(または7,560円)で購入してクリアするだけで、レジェンド10種を含む計76種142枚のカードをクリア報酬として入手できるのです。
作成費総計25,600魔素分のカード群は、とても6,300ゴールドの資産だけではそろえることが叶いません。
確かに「スタンダード」では使用できなくなるカードセットではありますが、「ワイルド」や酒場の喧嘩では引き続き使用可能であるため、格安で入手できるならば入手しておくに越したことはありません。
「ワイルド」等でも使用しないと見込まれるカードは、還元して魔素とすることもできます。
また、アドベンチャーがプレイできなくなると、そのヒロイック・モードのクリア報酬となる限定Card Back(カード裏面のデザイン)を入手する手段がなくなります。
そして単純に、ボイスまでもが日本語に完全ローカライズされたアドベンチャー・モードを楽しめなくなるのは、実にもったいないことです。
今は不要であると感じて放置した後に、購入不可能となってから「やっぱりアドベンチャーを買いたい」と後悔しても、どうにもなりません。
両アドベンチャーの全てを購入できる権利を残しておくために、「ブラックロックマウンテン」と「リーグ・オブ・エクスプローラー」の第1区画だけでも、それぞれ入場権を購入しておくことを推奨します。
1つの区画入場権の価格は700ゴールドです。
現金で購入する場合は7ドル(PC版)または840円(モバイル版)です。
新しい「スタンダード」の開幕と同時にリリースされる新拡張セット「大魔境ウンゴロ」は、様々な追加要素を対戦環境にもたらします。
それらをリリース前に熟知しておくことで、スムーズに「ウンゴロ」仕様の対戦へ臨むことができます。
以下の全10種の効果の中からランダムに3種が提示され、それをプレイヤーが1つ選択してミニオンに付与するという内容の能力です。
- +1/+1
- 攻撃力+3
- 体力+3
- 聖なる盾
- 疾風
- 挑発
- 断末魔: 1/1の植物を2体召喚する
- 呪文とヒーローパワーの標的にならない
- 次の自分のターンまで隠れ身を与える
- 猛毒(このミニオンからダメージを受けたミニオンを破壊する)
それぞれの詳細な解説は、以下の投稿より参照することができます。
全部で135種類ある「大魔境ウンゴロ」のカードの内容は、以下のカードリストより参照することができます。
なお、現在に進行しているログイン報酬は「大魔境ウンゴロ」のリリース直前に終わりますが、リリース後には「プレイ・モードのスタンダード戦で10勝する」ことで、ローグの新ヒーロー「マイエヴ・シャドウソング」を報酬として獲得することができます。
プレイ・モードのランク戦かカジュアル戦かは問われません。