「ノーブルガーデン」はハースストーンの季節イベントの一つです。

毎年春季に開催され、「World of Warcraft」でも恒例となっている行事です。

ゲーム内ではメイン画面に特有の飾り付けが施され、ヒーローたちは感情表現（Emote）の「あいさつ」でノーブルガーデン専用のセリフを発します。

2019年のノーブルガーデンは「イグノーブルガーデン」と題され、リリースされたばかりである「悪党同盟」の悪役ドクター・ブームが祭典を勝手に改造したという設定になりました。

イグノーブル（Ignoble）は「下劣」「恥ずべき」「身分が卑しい」などの意味を持つ単語です。

期間中にゲームへログインするだけで、ゴールデン版のメカーノ・エッグ2枚と「博士のメカメカ大作戦」カードパック2個がプレゼントとして与えられます。

現実の世界におけるイースター・エッグと、今回の主役であるドクター・ブームを由来とする報酬です。

また、この期間における酒場の喧嘩は「ドクター・ブームのイグノーブルガーデン」であり、多数の卵型爆弾を扱うルールとなります。

「World of Warcraft」における「ノーブルガーデン ＝ Noblegarden」は、同作品がリリースされた翌年の2005年3月から、ゲーム内において毎年開催されている期間限定のシーズン・イベントです。

現実の世界のイースター（キリスト復活祭）を由来とするイベントであり、その時期に合わせて3月末～4月の間に催されます。

イースターはキリスト教圏の国々を中心に海外では定着している祝祭で、それを装飾するカラフルなイースター・エッグの存在は日本でも広く認知されています。

そのイースター・エッグを室内外で散りばめて、それらを子どもたちに探させたり拾わせたりする行事も盛んに行われています。

「World of Warcraft」でも、そのような遊びを模した「Egg Hunt」が、ノーブルガーデンの期間中に登場します。

低レベル帯のゾーンのあちこちに色鮮やかな卵が散りばめられ、プレイヤーはそれらを拾い集めることで、期間限定のアイテムと交換することができます。

ノーブルガーデンの期間限定のアイテムの中は、ウサギにまつわる品が複数そろえられており、例えば――

「ウサミミバンド」や――

ウサギのゲーム内ペットや――

普段は羊に変身させる呪文のPolymorph（動物変身）の「ウサギ変身版」などがあります。

現実の世界のイースターでも、ウサギはイースター・エッグを運んでくる「イースター・バニー」という設定が割り当てられていて、イースターを象徴するキャラクターとして親しまれています。

Warcraftの世界におけるノーブルガーデンは、古代のドルイドの祭典（詳細は不明）を起源としています。

時が経つにつれて、ノーブルガーデンを古代の様式どおりに忠実に再現し続ける種族がいる一方で、現実の世界における私たちのように、その祭典を明るく振る舞うイベントとして楽しむ風習が広まるようにもなりました。

現在のアゼロスにおいては、同じ地域に住む人々が身分や生い立ちを分け隔てることなく、友好関係を築いて共に喜びを分かち合うことが、ノーブルガーデンというイベントの主要な意義となっています。

ノーブルガーデン（Noblegarden）の季節になると、貴族や領主（Noble）がコイン、お菓子、そしてお宝などをカラフルな卵の中に封入し、それらを庭園（Garden）に散りばめて市民に提供することが習わしとなっています。