ゲーム内のチャット(会話)は、様々な場に向けて発信できる。
その発信先は主にコマンドで指定する。
Yell … /y
自分がいる周囲にチャットが発信されるようになる。
Yell(叫ぶ)はかなりの広範囲に届くので、多数のプレイヤーがいる場所では慎重に利用する。
同じグループにいる場合を除き、AllianceとHordeはお互いに相手陣営の発言内容を理解できない。
Raid … /ra
Battleground … /bg
それぞれのグループにいるメンバー全員に向けてチャットが発信されるようになる。
Raidのリーダーとアシスタントは/rw(Raid Warning) を用いることで警告音を含めて発信できる。
Reply … /r
指定したキャラクターのプレイヤーと1対1で会話する。
他のプレイヤーに会話内容を聞かれることはない。
Replyは、Whisperを送ってきたキャラクターを対象にしたWhisperを返す。
Officer … /o
所属しているギルド全員に向けてチャットが発信されるようになる。
ギルド内で発言する権限が与えられている必要がある。
Officerの方はギルド上層部専用のチャット・ルームである。
Officerの権限が与えられている必要があり、Officer以外のギルド・メンバーには会話内容が表示されない。
指定した数字のチャット・チャンネルにいる全員に向けてチャットが発信されるようになる。
/chatinfoのコマンドで、チャンネル名とチャンネルの数字を確認できる。
/chatlist 数字のコマンドで、そのチャンネルにいる参加者を確認できる。
また、特定の友人や仲間だけを集めた専用のチャット・ルームを設けることもできる。
/join チャンネル名のコマンドで、独自のチャット・チャンネルを作成したり、それに参加できる。
/friend キャラクター名によって、指定したキャラクターをフレンドに登録できる。
登録したフレンドはフレンド・リスト(チャット・ウィンドウ付近のSocialボタンよりアクセス可)に掲載され、オンライン状況と居場所が表示される。
プレイヤーではなくキャラクター単位の登録となるので、同じプレイヤーの別のキャラクター(Altキャラ)はフレンドとして表示されない。
プレイヤー単位のフレンド登録とは異なり、こちらは相手の了承を必要とせずに登録できる。
プレイヤー単位で登録したい場合は、フレンド・リストの「Add Friend」からBattle Tagを入力して相手に相互登録を申請することになる。
/ignore キャラクター名によって、指定したキャラクターを無視できるようになる。
それらのキャラクターはフレンド・リストの「Ignore」に登録される(最大登録数50)。
Ignoreリストに登録されたキャラクターについては、Group Finder等の募集ツールにおいて表示されることがなくなり、全てのチャット・チャンネルにおいて発言の内容も表示されなくなる。
やはりキャラクター単位の登録となるので、同じプレイヤーの別のキャラクター(Altキャラ)は個別にIgnoreをする必要がある。
Ignoreに登録したことが相手に通知されることはないが、Ignore後に相手がWhisperで語りかけてきたら相手側に「あなたはIgnoreに登録されている」とのメッセージが表示される。
それぞれフレンド・リストの「Friends」と「Ignore」から対象を右クリックして除外できる。
/remfriend キャラクター名または/unignore キャラクター名でも登録を解除できる。
/who キャラクター名のコマンドで、指定したキャラクターのレベル、種族、クラス、所属ギルド、居場所の各情報が表示される。
キャラクター名だけでなく、以下の様々なパラメータを検索条件として指定することも可能だ。
レベルの数字(例: 10-19)
r-”種族名”(例: r-”Draenei”)
c-”クラス名”(例: c-”Shaman”)
g-”ギルド名”(例: g-”Inquisition”)
z-”場所名”(例: z-”Darnussus”)
近接しているキャラクターをターゲットしている状態で/trとすれば、そのキャラクターとトレードを開始できる。
視認範囲にいるキャラクターをターゲットしている状態で/insとすれば、そのキャラクターの詳細情報をInspectできる。
相手のキャラクター・ポートレートを右クリックしてからそれぞれのコマンドを選ぶよりも、「/tr」「/ins」とタイプしてしまう方が手っ取り早いだろう。
/afkのコマンドでAFK、すなわち「Away From Keyboard」状態に移行する。
AFK状態になると自分の名前に<Away>が追加され、ギルドやフレンドのリストにおいて自分がAFKであることが表明されるようになる。
さらには、誰かが自分にWhisperを送ってきた際にはAFK状態であることが送信先に通知される。
/afk メッセージ文のコマンドでAFK状態に移行すれば、その通知メッセージを自分で決められる。
ログインを継続するが、返信や反応を返せない状態であることを示すために用いられる。
何も操作しない状態が3分間続くと、自動的にAFK状態に移行する。
再度/afkと打てばAFK状態は解除される。
PvPのBattlegroundでは/afkと打つだけで抜けることができる。
BG内における「/afkと打てば強力なBuffを得られる」「攻撃に出向く者は/awayと打って知らせて」などの呼びかけは、退場に導こうとする悪質なイタズラなので注意する。
/ginfoで所属しているギルドの設立年月日、所属キャラクター数、所属アカウント数が表示される。
自分のギルドの創立記念日を知らない、あるいは知る方法を知らない人は意外と多い。
ギルド内で権限を与えられていれば/ginvite キャラクター名で指定したキャラクターをギルドに勧誘できる。
/gquitでギルドから離脱できるが、これは確認もなく即座に離脱させるので要注意だ。
Emote機能
/danceのコマンドを入力すると、「あなたは踊り始めた」のメッセージが周囲に流れ、自分のキャラクターが実際に踊り始める。
このような感情表現用のコマンドは「Emote」と呼ばれる。
チャットによる会話ではなく、仕草や動作で周囲に感情を表したいときに用いる。
キャラクターをターゲットした状態でEmoteを発すれば、例えば「あなたは○○と踊り始めた」などと、そのキャラクターを対象としたメッセージに切り替わる。
キャラクターの動作を伴う代表的なEmoteを以下に列挙する。
別れの挨拶 … /bye
笑う … /laugh
怒る … /mad
泣く … /cry
怯える … /cower
感謝する … /ty
どういたしまして … /yw
歓迎する … /welcome
歓声を上げる … /cheer
拍手する … /clap
指差す … /point
謝罪する … /sorry
非難する … /blame
乞う … /beg
うなづく … /nod
否定する … /no
おじぎする … /bow
敬礼する … /salute
ひざまづく … /kneel
祈る … /pray
祝福する … /grats
肩をすくめる … /shrug
あえぐ … /gasp
座る … /sit
寝る … /sleep
突撃する … /charge
踊る … /dance
投げキッスを送る … /kiss
赤面する … /blush
鳥の鳴きマネをする … /chicken
For the Alliance! … /forthealliance
For the Horde! … /forthehorde
Emoteによる表現は、AllianceとHordeの異なる陣営側のキャラクターにも特別に伝わる。
前述のとおりに異なる陣営間での会話は不可能だが、Emoteによる限定的なコミュニケーションをとることはできる。
/em メッセージとすれば、感情表現のメッセージを全て自分で創作できる。
普段の会話メッセージと異なる点は、感情表現専用の文字色によって流れることであり、会話ではなくキャラクターの仕草であることを周囲に表現できる。
このオリジナルのEmoteメッセージは、相互の意思疎通が限定されるAllianceとHordeの陣営間では通用しない。