解説してきた設定と構築のもとで、実際に走らせたTSMの運用例を掲載する。
具体的には以下のリピートとなる。
初期設定と運用ベースがしっかりと機能していれば、同じ流れ作業を繰り返すだけでよくなる。
[出品キャラ]アイテムの回収と再出品
【01】1日が始まったら、とにかくまず再出品を果たすために、出品キャラクターでログインする。
【02】オークションを開いて、上部の「Auctioning」タブ → 「Run Cancel Scan」で売れ残りの出品を全てキャンセルする。
【03】メール・ポストを開いて、キャンセルした売れ残りのアイテム、生産キャラから送られてきた在庫補充のアイテム、売上金を回収する。
【04】オークションを開いて、出品したいグループが選択されているのを確認し、「Run Post Scan」で再出品する。
- 「AHキャンセル」「メール回収」「AH出品」の3ステップを数クリックでこなすだけの作業となる。
オークションでの操作はマクロのマウス・ホイール回転で済ませられる。 - 出品キャラクターを複数設けている場合は、その全てで同じ作業にあたる。
[購入キャラ]素材の購入と送付
【01】再出品を終えたら、生産に必要な素材アイテムを調達するために、購入キャラクターでログインする。
【02】オークションを開いて上部の「Browse」タブに移り、購入したい素材が登録されているグループだけを選択して「Run Shopping Scan」をクリックする。
【03】リストアップされた中から、販売価格が割安な素材や、不足している素材を買いだめする。
【04】メール・ポストを開いて、いま購入したアイテムを全て回収し、それらを生産キャラクターへ送付する。
- 購入する際に基準とする価格の目安は、Shopping Operationのガイドで解説している。
- 生産キャラクターへ素材を送付する際に活躍するMailing Operationについては、次回に解説する。
それを設定すれば1クリックで送付が完了するので、実際のメール送信作業は瞬時に終わる。
[生産キャラ]アイテムの補充と送付
【01】売れた分の生産アイテムの在庫を補充するために、生産キャラクターでログインする。
【02】生産パネルを開き、上部の「Crafting」タブ → 「TSM Group」に移り、グループを選択して「Restock Selected Groups」をクリックする。
【03】在庫を満たすべきアイテムがリストアップされるので、上から順番に作成していく。
【04】メール・ポストを開いて、いま作成したアイテムを出品キャラクターへ送付する。素材アイテムが送られてきている場合は回収する。
- メイン・キャラクターが生産キャラクターを兼ねている場合は、メインの活動中の合間に生産してもよい。
- 大量生産の指令が出された場合は、長い生産時間の合間にWoW以外の作業(他ゲーム、趣味、私生活の支度、家事、食事など)に取り組んでいてもよい。
- 生産アイテムの出品キャラクターへの送付も、次回に解説するMailing Operationによって1クリックで済む。
- 生産キャラクターが複数いる場合は、その全てで同じ作業にあたる。
メンテナンス作業
【01】購入ではなく生産スキルでまかなう素材アイテム(Enchanted BarやCrafter’s Markなど)を適宜に補充する。
【02】出品キャラクターが回収した売上金を、すべて購入キャラクターに集中して送金する。週に一度だけ、日常の回収のついでに送金すればよい。
【03】登録済みの生産アイテムの出品数・生産数を見直す。改善が必要ならグループの移動で調整する。
【04】他に売れそうなアイテムを探す。もし見つけたら、そのアイテムをグループに登録する。作成に必要な素材も「Materials」グループに登録する。
- よほど購入費用を節約できる場合は、面倒ながらもDisenchant、Milling、Prospectingの各Destroying作業によっても素材を補充する。
- 出品数と生産数の見直しと調整方法については、生産アイテムの運用のガイドで解説している。
- サーバー・メンテナンスの直前で、大抵はWoW内で暇になる火曜日にでも取り組む。
必要ならば、週に一度と限らずその都度に取り組む。
以上のサイクルに要する時間は、出品規模にもよるが、1日あたり15分~45分程度になる。
あとは時間の許す限り、出品キャラでの回収と再出品を1日に複数回繰り返して販売数を稼ぐ。
新コンテンツの到来直後などの繁忙期では、再出品を繰り返すほど収益が加速度的に高まっていく。
複数回の再出品は、なるべくそれぞれの間隔をあける方がよい。
少なくとも、就寝前と1日の始まりの2回は出品を継続できるようにしよう。
プレイ無料化を果たす程度ならば、海外の本気勢の金策みたいに1日に何時間もの実作業に明け暮れる必要はない。
このような「1日1時間」の割とゆるい金策スタイルであっても、十分過ぎるゴールドを稼げるようになる。
TSMでオークションの出品およびキャンセルをする際には、普段よりも余計に時間がかかる状況となっている。
今回までで、TSMの基礎と中核の解説を終える。
ぜひ実践し始めて、金策に慣れるための第一歩を踏み出していただきたい。
今後のガイド後半パートでは、TSMをより便利に活用できるようになる諸機能の解説を展開していく。
次回は、金策をしない人にとっても大変便利である、メールの自動送信機能について解説する。
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