1枚のカードに焦点を当てる「Card Spotlight」シリーズ第2弾!
今回は、1ターンだけManaを1つ増やしてくれる「The Coin」です!
何となく使われがちな、このカードを深く追究します。
Spell (Neutral, Free)
このターンに限り、Mana Crystalを1つ増やす。
Coinは、プレイヤーが収集できないカードの1つです。
試合開始と同時に、後攻側だけに必ず与えられるボーナスカードです。
Hearthstoneは、先に多くのManaを使用できる先攻側が有利となるゲームです。
後攻側の不利を補うために、後攻側には「追加の手札カード」と「The Coin」の2枚が試合開始時に与えられます。
考えなく無駄にCoinを消費してしまうと、後攻側は不利になることを銘じておきます。
使いどころはケース・バイ・ケースであり、定跡はありません。
大原則は、展開を自分の有利に導くように使うことです。
…なーんて、漠然とした説明ではイメージしにくいですよね。
そこで、他のプレイヤーの方々がどのようなタイミングでCoinを使っているのかを具体的に紹介します。
速効型のデッキならば第1ターンから使う。遅くても第2ターンに。
次のターンに使用できるカードがある場合は使う。
例えば、手札カードのコストが2-2-3-4と続いている場合は、第1ターンに使ってコスト2のカードをプレイする。
3-3-4と続いているなら、第2ターンに使ってコスト3のカードをプレイする。
後攻側はテンポを失うと、自力でテンポを取り戻すのは難しい。
Coinは、そのテンポを継続させたり取り戻すために使う。
手札カードのコストが2-3-5-5ならば、第4ターンに大きくテンポを損なう可能性があるので、とりあえずは使用時期を第4ターンに定めておく。
コスト3のMinionは、コスト2のMinionに倒されるものが多い。
コスト2、およびコスト4のMinionは、それぞれコストが1低いMinionを2体倒せる場合が多い。
だから、コスト2のMinionやコスト4のMinionのために使うことが多い。
相手がPaladinで場がクリアならば、第1ターンで使うことが多い。
Paladinには第2ターンで、何もないところからMinionを即座に排除できる手段がない。
低コストながら強力な排除Spellを持つMageが相手ならば、使いどころを慎重に考える。
第1ターンにFaerie Dragonを召喚するために使う。
このMinionは、第2ターンでは武器以外の直接排除が難しい。
速効型の相手には、第1ターンで2/3のMinionを召喚することもある。
相手のMinionを少なくとも2体は破壊してくれる。
3体以上のMinionを倒せるならば、全体攻撃のSpellのために使う。
相手が速攻型ならば、1ターン早い全体攻撃が命綱になる場合もある。
Coinもれっきとした1枚のカードです。
Coinを使って召喚したMinionを、相手の1枚のカードで処理されてしまったら、通常は損をしたとみなされます。
なぜなら、それがこちらのカード2枚と相手のカード1枚との交換だったからです。
MageのArcane Intellectは、常に1枚のカードと2枚のカードとの交換を実現してくれる優秀なカードです。
しかしながら、第2ターンなどにCoinを使ってまでArcane Intellectをプレイすると、2枚のカードと2枚のカードとの交換になってしまいます。
これは、せっかくのArcane Intellectの長所を台無しにしてしまうCoinの使い方です。
Hero PowerのためにCoinを使うのも、よほどのことがない限りはもったいない行為です。
Jaraxxus以外のHero Powerの効力は弱く、カードを1枚消費してまで発動すべき能力ではありません。
CoinをHero Powerのために使うとしても、最低でも1枚のカードとの交換になるように使います。
第10ターンにCoinを使って、Manaを11消費することはできます。
ただ、Manaの総数は10を超えないことに注意してください。
Manaの残量が10のときにCoinを使ってしまうと、Manaは11にはならず、ただCoinを浪費する結果になります。
第10ターン以降では、一度Manaを消費してからCoinを使います。
他のカードと同様に、Coinは手札の中で「カード」として定義されて存在します。
Twilight DrakeやMountain Giantは、Coinも1枚のカードとしてカウントします。
相手のMind VisionによってCoinがコピーされることもあります。
手札カードの最大枚数は、Coinも含めて10枚までです。
Rogue専用カードにあるComboの能力は、直前に何らかのカードがプレイされた場合に効果を発揮します。
Coinの使用もカードのプレイとみなされるのでComboの発動条件になります。
第1ターンにおける「Coin + Defias Ringleader」や、第2ターンにおける「Coin + SI:7 Agent」は、ポピュラーかつ強力な序盤の組み合わせです。
Coinは、Spellカードに反応する能力に作用します。
CoinをプレイするとViolet TeacherはMinionを召喚し、Gadgetzan Auctioneerはカードを1枚引き、Archmage AntonidasはFireballを生み出します。
CounterspellもCoinに反応します。
相手がCounterspellをセットしていると感づいたら、重要なSpellをプレイする前にCoinを使ってチェックすることもできます。
World of Warcraftの世界には、装備品からコレクション品まで何十種類ものCoinが存在します。
とある都市の噴水から釣り上げられるCoinの中には、Hearthstoneで見たことのある名前がついたものも…。
・Anduin Wrynn’s Gold Coin
・Lady Jaina Proudmoore’s Gold Coin
・Sylvanas Windrunner’s Gold Coin
・Thrall’s Gold Coin
・Tirion Fordring’s Gold Coin
・Uther Lightbringer’s Gold Coin
Golden版のCoinも存在します。
Golden版のMind VisionでCoinがコピーされると、Golden版のCoinが生成されます。
また、Goldenカードのみで構成されたデッキで対戦に臨み、後攻になった場合にもGolden版のCoinが生成されます。
「コイントスで負けた後攻側に、そのコインを与える」というのがCoinの由来だそうです。
Hearthstoneのテスト段階では、Avatar of the Coinというコスト0の1/1のMinionカードが後攻側に与えられていました。
しかし、Avatar of the Coinでは後攻側の不利を補うことはできず、試行錯誤の結果として現在のCoinが誕生しました。
Hearthhead – The Coin
Hearthstone: Heroes of Warcraft Wiki: – The Coin
公式フォーラム – When to use the coin in arena.
BlizzPro’s Hearthstone – Intelligent Use of The Coin
Reddit (Hearthstone) – How to use The Coin
Reddit (Hearthstone) – Newbie question: Coin Timing
Reddit (Hearthstone) – And today I present to you…a guide to Card Advantage!