Shaman / Common / Spell
コスト: 2
Minionを破壊し、Healthを全回復したうえでそのMinionを蘇生する。
先週発表された新カードはShaman専用のSpellカードです。
Minionを直接破壊するカードは他にもいくつかありますが、破壊直後に同じMinionを全回復して蘇生させるため、自軍のMinionに対して多用されそうなカードです。
Rebirthは大きな多用性を秘めています。
まず、単純に自軍のMinionのHealthを回復させる目的で使えます。
蘇生時にはBattlecryの能力が発動されないため、Injured Blademasterに使えば4/7の全快した状態で蘇生されます。
回復だけが目的ではAncestral Healingの利便性に劣ります。
RebirthはMinionを一度破壊することこそが要点となります。
お気付きのとおり、Deathrattle(Minionが破壊されると効果発動)の能力を持つMinionにRebirthを使えば、Deathrattleがもたらす効果を2回分得られます。
Cairne Bloodhoofに使えば、Baine Bloodhoofを召喚したうえでCairneが蘇生します。
もちろん、蘇生したCairneが再び破壊されればBaineをもう1体召喚します。
Sylvanas Windrunnerに使えば、敵軍のMinionを奪ったうえでSylvanasが再登場します。
SylvanasとRebirthの両方が手札にあれば、1ターンで敵軍のMinionを奪うこともできます。
Baron Rivendare(Deathrattleの効果を2回分発動させる)が自軍にいたり、Ancestral Spirit(破壊されたMinionのコピーを召喚する)がかけられていたりすると、Dearthrattleの効果の発動回数はさらに増えることになります。
Minionを蘇生するカードは、総じてCharge能力を持つMinionと好相性です。
蘇生した時点でもう一度攻撃できるからです。
RebirthとLeeroy Jenkins、さらにAncestral Spirit、Windfury、Flametongue Totem、Rockbiter Weaponあたりを組み合わせれば、1ターンで相手のHeroに大ダメージを与えることができます。
MinionにかけられたSilenceを取り除き、MinionをSilence前の状態に戻す用途も考えられます。
Silenceをかけられて、ただの3/5となってしまったAl’Akir the Windlordも、Rebirthで蘇生すれば再びWindfury、Charge、Divine Shield、Tauntの全てを備えて暴れ回ってくれます。
敵軍のMinionに与えられた強化効果を取り除く、擬似的なSilenceとして使うこともできます。
例えば、敵軍の1/1のMinionがBlessing of Kingsをかけられて5/5になったとしても、そのMinionにRebirthを使うことで再び1/1のMinionへ戻せます。
蘇生時にはBattlecryの効果が発動しないので、Twilight DrakeやFrostwolf WarlordにRebirthを使えば、それぞれただの4/1および4/4のMinionとなります。
ただ、Minionがあらかじめ備えている能力はRebirthによって消せないことに注意します。
Blessing of KingsがかけられたTauntを持つMinionにRebirthを使えば、Blessing of Kingsの効果は消せますが、そのMinionがもともと備えているTauntの能力までは消せません。
Questing AdventurerにRebirthを使えば、そのステータスを2/2に戻すことはできますが、「カードがプレイされるたびに+1/+1を得る」という能力は備わったままということになります。
本物のSilenceと異なり、Minionがあらかじめ備えている能力は消せないのだから、敵軍のAncient Watcherに使うのは有効です。
Ancient Watcherは「攻撃できない」という能力だけを備えるので、何かしら手を加えないとただの置物となるMinionです。
相手がAncient WatcherにSilenceをかけて攻撃可能にしても、Tauntを与えて盾にしても、Rebirthで蘇生させれば再び置物に戻ります。
「World of Warcraft」のRebirthも蘇生スペルです。
味方を蘇生しますが、破壊することはありません。
Rebirthが他の一般的な蘇生スペルと決定的に異なる点は、戦闘中でも使用できることです。
通常は、戦闘が終わるまでは死亡したキャラクターを蘇生できませんが、例外的にそれを可能とするスペルです。
ただし、使用すると10分間は再使用できない制限があるので、1回の戦闘につき2回以上は使用できません。
このスペルをShamanの新カードとする際に大問題となるのは、RebirthがShamanのスペルではなくDruidのスペルだということです。
それも、初代「World of Warcraft」がリリースされた時から存在する、Druidを象徴するスペルの1つです。
「World of Warcraft」の経験者は、「Rebirth」という名のスペルをShamanが用いることに違和感を抱くでしょう。
このカード名については少なくない反響があったようで、開発陣のBen Brode氏はカード名に関して再考の余地があることを表明しています。
複数の方が指摘されているとおり、「自身が死んだ際に蘇生することを可能にする」という効果を持つ、Shamanのスペルの「Reincarnation」が妥当な名称だと私も思います。
Blizzard主催の世界大会「Hearthstone™ World Championship」の詳細な大会様式とルールが発表されました。
「Hearthstone™ World Championship」の大まかな趣旨については、以前に投稿したこちらの記事をご参照ください。
決定された大会様式の全内容は、あらためて1つの記事にして掲載する予定です。
今回の発表で、新たに判明した重要な事項の1つが賞金です。
Blizzard社は、この世界大会に総額25万ドル(5月27日時点で約2,549万円)の賞金を用意しました。
内訳は以下のとおりです。
2位 – 50,000 USドル(約510万円)
3位・4位 – 15,000 USドル(約153万円)
5位~8位 – 7,500 USドル(約76万円)
9位~16位 – 5,000 USドル(約51万円)
(※円表記は1ドルあたり101.97円で計算したもの。)
参考までに、他のゲームの大会における賞金額を以下に紹介します。
同じくBlizzard社が主催する「StarCraft II: World Championship Series」の決勝大会の賞金総額は、2年連続で25万ドルでした。
16人の出場者数と25万ドルという賞金総額は、それぞれ「Hearthstone™ World Championship」と全く同じです。
ただ、「StarCraft II: World Championship Series」は決勝大会までにリーグ戦が行われていて、それに対する賞金も合算すると総額は160万ドルになります(※2013年度)。
カードゲームの頂点だと誰もが認めている「マジック:ザ・ギャザリング」の公式プロ・ツアーでは、1大会につき総額25万ドルの賞金が用意されます(出場者数は300人程度)。
2014年シーズンには4つのプロ・ツアーの開催が予定されています。
年間王者を決める世界選手権の賞金総額は15万ドルです(出場者数は24人)。
e-Sportsの賞金は年々増加される傾向にあります。
去年開催された「Dota 2: The International 2013」の賞金総額は287万ドル、同じく去年開催の「League of Legends: Season Three World Championship」の賞金総額は205万ドルと、1つのゲーム大会に200万ドル以上の賞金がかけられる時代になりました(※参考: e-Sports Earnings)。
年間の賞金総額25万ドルは、現在のe-Sports界では決して高額とは言えないのかも知れませんが、正式リリースから半年も経過していないHearthstoneに対しては十分以上の賞金額だと思われます。
もう1つ新たに判明した「Hearthstone™ World Championship」における重要事項は、参加対象国が正式に定められたことです。
参加できるのは45カ国で、参加対象でない国を居住地としているプレイヤーは参加できません。
例えば、ポルトガルやギリシャに住むプレイヤーは、残念ながら出場資格を得ることができません。
幸いなことに、日本は参加対象国に含まれました!
日本に住む日本人プレイヤーが高い技量で予選を勝ち抜き、BlizzConに乗り込み、賞金と名誉を獲得してくれるかも知れません。
ポスター・コンテストは、Blizzard社のスタッフによる予備審査が終了して最終選考に入りました。
9作品が最終選考の対象に選ばれて公式Facebookで掲載されています。
最終選考の審査員は私たちです。
コミュニティから多くの「いいね!」を得た上位3作品が優勝となります。
コンテストのテーマは「iPadでHearthstoneをプレイしたくなるような描写のポスター」です。
優勝した作品の作者には、賞品としてiPad Airが贈られます。
それぞれの地域が6月1日の午前0時を迎えると同時に、Ranked Playの第2シーズンが閉幕し、第3シーズンが開幕します。
アメリカ地域では日本時間の6月1日午後4時に第3シーズンへ切り替わります。
第2シーズンが閉幕すると、以降は「Black Temple Card Back」を入手できなくなります。
「Black Temple Card Back」の入手方法は、第2シーズンでランクを20(または20より上位)にすることです。
このCard Backが与えられる時期は第2シーズンの閉幕時です。
アメリカ地域とヨーロッパ地域における第2シーズンのLegendランク上位16名は、「Hearthstone™ World Championship」の予選大会に招待されます。
第3シーズンから第5シーズンまでの上位16名も同様に予選大会へ招待されます。
第3シーズンでもランク20の到達報酬となるCard Backが用意されます。
そのCard Backは、すでに存在が明らかになっている「Charm」となる可能性があります。
これまでに発表されてきた、プレイヤーが「Curse of Naxxramas」から入手できる新カードを以下にまとめて掲載します。