毎週恒例の新カード発表です。

このRogue専用の新Minionで注目すべき点は、コスト4で5/5というステータスです。
同じコスト4で耐久力が高いSen’jin ShieldmastaやChillwind Yetiを一撃で倒し、かつ生存できる身体能力を持ちます。

ただ、併せ持つDeathrattleの能力が使用者側に不利益を生じさせます。
自軍のMinionが手札に戻されると、攻撃のリズムが悪くなり、テンポも失われます。

この能力がもたらす不利益を、いかに最小限に留めるのかがAnub’ar Ambusherをうまく運用する鍵となるでしょう。
例えば、場に自軍のMinionが1体もいない状態であれば、ただただ強い5/5のMinionを召喚できることになります。

強力なBattlecryを持つMinionとの相性は良さそうです。
Defender of ArgusでAnub’ar AmbusherにTauntを与えれば、Anub’ar Ambusherに攻撃を集中させつつ、Defender of Argusの再召喚を狙えます。
強力なBattlecryを持つMinionの再召喚を嫌って、相手がそれらを先に倒してくるのならば、Anub’ar Ambusherは何の不利益も生じさせないMinionとなります。

King Muklaを組み入れるような、速効型、強襲型のデッキで用いられそうなMinionカードです。

なお、Paladin専用カードのAvengeと同じく、効果の対象となる自軍のMinionはランダムに選ばれます。

「World of Warcraft」のAnub’ar Ambusherは、Naxxramasの所在エリアに生息する、いわゆる「ザコ敵」の一種です。
低レベルの魔法使いたちが突撃能力のRushに手を焼くくらいで、他に特筆すべき項目はありません。

Sylvanasと同等の5/5というステータスを与えられたことには、Anub’ar Ambusher自身も驚いているのではないでしょうか。

先に発表された新カードのAvengeも、上記のAnub’ar Ambusherも、発表の際にコミュニティから真っ先に投げかけられた疑問が「効果の対象は選べるのか、ランダムなのか？」でした。
答えはランダムなのですが、いまだに同様の疑問を持たれているカジュアル・プレイヤーの方々もいます。

「ランダムに対象が選ばれる」と記述しない理由として、開発陣のBen Brode氏は以下の2つを挙げています。

1つ目の理由はまさに正論だと思います。

ただし、私は「ランダム対象」の記述が「不必要」だとは思いません。
なぜならば、対象がランダムなのかどうかを問うコミュニティの声があまりにも多かったからです。
生じやすい疑問をあらかじめ断つ表現の方が、よりユーザー・フレンドリーとなるのではないでしょうか。

それに、テキストが長くなると言っても、「a friendly minion」の箇所が「a random friendly minion」や「another random friendly minion」と数文字分長くなるだけです。

2つ目の理由は、ランダムの自軍のMinionを対象とする既存の能力のカード・テキストと矛盾します。

自軍の他のMinionが2体以上存在する状況があまりないと言うならば、Blood ImpやYoung Priestessのカード・テキストにある「random」の表記も同様に省略されるべきです。
また、自軍の他のMinionが2体以上存在する状況が「あまりない」とは、私は思いません。

私はBlizzard EntertainmentとBlizzardのゲームに敬意を持っています。
だから当サイトでカードのテキスト翻訳を掲載する際には、原文を尊重し、原文どおりの表現が伝わるよう極力努めています。
しかしながら、AvengeとAnub’ar Ambusherのテキスト翻訳には、原文にはない「ランダム」の単語を入れています。
その方が閲覧者の方々に理解されやすい、疑問を生じさせにくい表現となるからです。

先週もお伝えしましたが、Unleash the HoundsのDisenchant仕様の一時変更は5月22日までとなっています。

Unleash the Houndsは直近のパッチでコストが2から3に修正されました。
この修正に伴い、Unleash the HoundsをDisenchantしたときに得られるArcane Dustの量が、一時的に作成時と同等になっています。

これまでに発表されてきた、プレイヤーが「Curse of Naxxramas」から入手できる新カードを以下にまとめて掲載します。