Hearthstoneの世界観は、ゲームの「Warcraft」シリーズがテーマとなっています。
第1シーズンの参加報酬となるPandaria Card Backの模様は、「World of Warcraft」の第4拡張パックの「Mists of Pandaria」が題材となっています。
第2シーズンの参加報酬となるBlack Temple Card Backの模様は、「World of Warcraft」にある大型ダンジョンの一つの「Black Temple」が題材となっています。
では、第3シーズンの参加報酬となるRainbow! Card Backの模様は何を題材としているのでしょうか?
Rainbow! Card Backの模様が明らかになった当初は、多くの人がこれを「Whimsyshire Card Back」と呼びました。
「Whimsyshire」とは、Blizzard社がリリースしている人気ゲームの「Diablo 3」に登場するシークレット・ステージのことを指します。
朗らかな雰囲気の中で、クマのぬいぐるみやピンク色のお馬さんと戦うことになるユニークなステージです。
このステージのいたる所に雲と虹が存在します。
Rainbow! Card Backにはそれらが描かれています。
だから人々は、このCard Backは「Whimsyshire」が題材であり、「Diablo 3」の拡張パックの販促キャンペーンにも用いられるのではないかと予想しました。
しかし、このCard Backは1つのシーズンの参加報酬であることが発表され、結局は「Diablo 3」とは何の関係もないことが明らかになりました。
開発陣の方が「Warcraftシリーズに登場する要素しかHearthstoneには追加されない」と明言していたため、そもそも「Diablo 3」の要素が題材となること自体に疑問がありました。
やはり、何かが題材となっているならば、それは「Warcraft」シリーズに登場する何かです。
「World of Warcraft」で虹といえば、そのものズバリな名前のRainbow Generatorというアイテムがあります。
これは一般的なクエストの報酬品の一つで、ド派手な虹色のビームを放つ能力を持ちます。
「World of Warcraft」の世界で、風景に虹があることで有名なのはSholazar Basinというエリアです。
このエリアの中央にある大滝の上に、見事な虹が架かっています。
どちらも、Rainbow! Card Backに描かれた虹と「Rainbow!」という名称に関連する存在です。
しかしながら、どちらも虹に関連するだけで、Rainbow! Card Backの題材であるという根拠はありません。
そこで、あらためてHearthstoneの公式サイトにある第3シーズン開幕のお知らせを見なおしてみました。
このページには、以下のようなバナー画像が掲載されています。
Rainbow! Card Backの後方にある像に、見覚えはないでしょうか?
そうです!
Hearthstoneのゲーム・ボードの一つに登場する像です。
目の部分にはめ込まれた宝石を何度かクリックすると、その宝石を落とす、あの像です。
この像が登場するゲーム・ボードの名称は「Stranglethorn Vale」です。
「Stranglethorn Vale」は「World of Warcraft」のエリアの一つで、ジャングルと遺跡が広がる地域です。
そして、この「Stranglethorn Vale」のゲーム・ボードに虹が存在するのです。
「Stranglethorn Vale」のゲーム・ボードの左下にある滝を、素早く何度もクリックしてみてください。
鮮やかな虹が出現します。
以上のことから、第3シーズンの参加報酬となるRainbow! Card Backの模様は、「World of Warcraft」にあるエリアの一つの「Stranglethorn Vale」が題材であるということに間違いはなさそうです。
Rainbow! Card Backの選択時に「Stranglethorn Vale」のゲーム・ボードが現れたら、ぜひ虹を眺めながらプレイしてみてください。
蛇足情報ですが、大陸崩壊の前後ともにStranglethorn Valeでキャラクターを育てた経験がある私は、Stranglethorn Valeで虹を見た記憶がありません。
Stranglethorn Valeに滝は複数ありますが、特徴的な虹はなかったと思います。
Stranglethorn Valeのゲーム・ボードにある虹と滝のセットは、Sholazar Basinの風景を参考にして創作された可能性があると思われます。