DTwo選手が論じた、大会における戦い方が2p.comに掲載されています。
DTwo選手はHearthstoneの大会で大きな成功を収めているチームの「DKMR」のメンバーであり、Hearthstoneの公式サイトでも特集されたプレイヤーです。
掲載された内容は、国内外のHearthstoneの大会やイベントへ初めて出場されるプレイヤーの方々にとって役立つ情報です。
その内容の日本語訳を、無断で以下に掲載させていただきます。
(※以下、転載内容の要約)
HearthstoneのRanked Playを何試合こなそうとも、大会の独特な流れをつかむことはできません。
大会という舞台で結果を出すためには、用意せねばならないことがいくつかあります。
大会のルールやトーナメント形式の説明には必ず目を通しておいてください。
Best of 3(2試合先取制)なのか、Best of 5(3試合先取制)なのか。
一つの試合の後にデッキを交換するのは敗者だけなのか、両者なのか。
登録したデッキの修正は可能なのか、不可能なのか。
ルールを細部まで読み通し、準備不足や参加資格の喪失を起こさないことは、大会に参加するうえでの大前提です。
自身が用意するデッキの内容にかかわらず、その時々のメタ・デッキに含まれる全てのカードについて理解を深めておく必要があります。
それだけでなく、一般的なメタ・デッキのプレイ内容や、メタ・デッキのカウンターとなるデッキの習熟も必要です。
そうしなければ、大会で一つの試合を落とした後に、立て直しを図ることができません。
大会に登録する複数のデッキは、お互いが補完できるような関係にすべきです。
メタ・デッキのカウンターとなるデッキを用意し、1勝もできない事態を回避するように編成します。
Legendランクに到達していないプレイヤーが、大会で皆と同じように戦っても、相当な運に恵まれない限りは勝ち残れません。
初級者がとるべき戦術は、習熟が容易なデッキか、相手の不意をつけるデッキを用いることです。
Zooタイプのデッキなどは、その両方を兼ね備えるデッキです。
初級者のあなたがZoo Warlockを用いるだろうと予測する相手の裏をかいて、Handlockデッキで対戦へ臨むのも相手の不意をつく戦法です。
対Zoo用に行われた相手のマリガンを無力化できます。
相手がAggroタイプのデッキを得意とすることを知っているのならば、通常ではありえないほどの防御力や除去スペルを搭載したデッキを用意することで、実力差を覆せるでしょう。
この項目は、あなたがLegendランク到達者であることを前提としたガイドです。
もし対戦相手のランクが10より下位であることが判明したら、確実にあなたの方が格上のプレイヤーであると認識できます。
そこで、あなたが格下から負け得る全ての可能性を探り、その対策を講じます。
現在の多くの低ランクのプレイヤーたちはAggroタイプのデッキによる速攻へ頼るために、除去スペルを多めに用意して安全性を高めることが有効かもしれません。
扱うのが初級者でも多くのデッキに競り勝つZoo Warlockに対しては、Miracle Rogueで問答無用に封殺するのも一つの手です。
対戦相手がLegendランクであったり、高い実力を持つことで有名なプレイヤーである場合には、戦い方に少し工夫が必要です。
万能型のデッキ同士で戦っても大きな勝率は見込めません。
一つの試合の勝者側がデッキを変更できないルールならば、連鎖するカウンター・デッキ群を用意するのも一つの手です。
まずは、最初の試合をメタ・デッキのカウンターとなるデッキで勝利してしまいます。
すると、次の試合で、相手はその勝利したデッキのカウンターとなるデッキで挑んでくるでしょう。
その予測される相手のカウンター・デッキのカウンター・デッキを用意しておいて、次の次の試合で勝利するということを繰り返します。
相手に後がなく、今の相手のデッキを倒すだけで対戦に勝利できる状況ならば、その相手のデッキに対して1番のカウンターとなるデッキを選びます。
Best of 3(2試合先取制)の第1試合で敗北したら、最後の第3試合でも容易に負けることはないデッキを選びます。
Best of 5(3試合先取制)の第1試合で敗北し、かつ残る複数のデッキが相手のデッキのカウンターとなるならば、相手の他のデッキを倒す可能性が最も低いデッキを選びます。
あなたの最良のデッキが、続く試合で相手のカウンター・デッキによって除外されるのを回避するためです。
体調を管理することと十分な栄養を摂ることは、とても重要です。
戦いの最後まで、はっきりとした思考力でプレイの決断を下せるようにするためです。
大会という長時間のイベントでは想像以上に体力と精神力を消耗します。
それぞれの対戦に自信を持って臨むことも重要です。
相手が格上だとしても、あなたが勝利できるチャンスは十分にあります。
だから、試合前から雑念を振り払い、あなたが用意した戦術の準備と確認に集中してください。
お互いが勝利する混戦となり、対戦の終盤で緊張感が発生したとしても、心配しないでください。
対戦相手にも同じく緊張感が発生しています。
それが、百戦錬磨のプロであってもです。
緊張を緩ませて精神的な余裕を作れば、それが自分へのアドバンテージとなり、一手ごとの集中力の差となります。
大会で敗れ去った理由を運のなさだけで片付けないようにします。
試合を頭の中で振り返り、あるいは記録や録画を見返して、好手となるプレイは他になかったかどうかを検討します。
もちろん、最善手の連続だったのに負けることもあります。
そのようなケースは、大会で実力を出し切れるあなたが大会で優勝できることを示しているので、それに気落ちする必要は全くありません!
2P.com – How to Win Hearthstone Tournaments – by [DKMR]DTwo