リリースを12月に控えている「Goblins vs Gnomes」の公式サイトに、リリース前のキャンペーンとして投票コーナーが設けられました。
このコーナーには、「Goblins vs Gnomes」の2枚の新カードと、それぞれへの投票ボタンがあります。
提示されている2枚の新カードは、イラスト、レアリティ、クラス以外の内容が明らかにされていません。
投票締め切りまでに得票数が多かった方のカードの全内容を明らかにするという企画です。
この投票企画もついに最終回を迎えました。
聖なる力を持つPaladinクラスのLegendaryカードと、闇の力を持つWarlockクラスのLegendaryカードが投票の対象です。
最終回を華々しく飾るようなカードの内容が期待されます。
Paladin側のカードのイラストは出典が不明で、新しく描き起こされたか、ファンによる創作だと思われます。
このカードに描かれているキャラクターは、「World of Warcraft」に登場するPaladinのBolvar Fordragonです。
Stormwind王国の重鎮であり、国王のVarian Wrynnが不在の間には摂政として政務を代行しました。
Varianが戻ってからは、Lich Kingが率いるアンデッドのScourge軍団(Naxxramasも含まれます)と戦うために、司令官としてNorthrend大陸に赴きます。
しかしながら、そこで裏切りに遭い、Scourge軍によって瀕死の状態に陥りました。
その後に、ドラゴンの灼熱の炎によって、見るも無残な黒焦げとなるまでに体を焼かれ、活力を与えられて蘇ります。
蘇ったBolvarは、BolvarをScourge軍に招き入れようとするLich Kingの激しい拷問を受けることになります。
それをかたくなに拒み、地獄の責めに耐え続けたBolvarは、鎖で縛られてLich Kingの玉座の背後で吊るされました。
Tirion Fordringと英雄たち(プレイヤー)がLich Kingの討伐を果たすと、Bolvarは解放されました。
その直後に、Lich Kingが不在になるとScourge軍は制御が効かなくなって脅威を増すことが判明したのです。
常に誰かが犠牲となってLich Kingの代行者とならねばならない――そう悟ったTirionは、自身が犠牲となるべく、Lich Kingの兜を手に取りました。
すると、Bolvarが「君には果たすべき役割が残されている。犠牲になるのは…私だ!」と、自分に兜をかぶせるようTirionに叫びます。
それを拒み続けたTirionを最終的に説得したBolvarは、旧友の手によって兜をかぶせられ、新たなLich Kingとなりました。
この場面の模様は、「World of Warcraft: Wrath of the Lich King」のエンディングで流れます。
Lich Kingである自らを氷の柱で封印したBolvarは、今もLich Kingの玉座より動くことなくScourge軍を抑制し続けています。
トレーディング・カードゲームにおけるBolvar Fordragonは、Hearthstoneで言うところのMinionで、スペル等も含めた敵の全ての攻撃を一身に受ける能力を備えています。
Hearthstoneでも、物語と同様に、自らが犠牲になるような能力が与えられるかも知れません。
崇拝されるべき英雄にふさわしいMinionカードになることを願います。
Warlock側のカードのイラストには、「World of Warcraft」のトレーディング・カードゲームに登場するVarimathrasと同じイラストが描かれています。
ただし、この投票企画の初日に流出してしまった公式情報により、このカードはVarimathrasではなく、同じDemon種族のMal’Ganisであることが事前に判明しています。
Mal’Ganisは、魔界のBurning Legion軍のために活動するDemon種族です。
BolvarがLich Kingとなる直前までLich Kingの肉体となっていたArthas王子を、魔界に引き入れた首謀者です。
Arthas王子とは、人間種族の最大の軍事帝国であったLordaeronの皇太子です。
最強のPaladinの一人でしたが、高圧的で激情型な性格に目を付けられ、魔界に引き入れるよう企てられました。
その担当となったMal’Ganisは、Lordaeron地方の街や村を次々と襲撃し、Arthasの怒りを導きました。
そして、「Warcraft」シリーズにおける有名なシーンであるStratholme事件が起こります。
悪魔の力に感染したStratholmeの街の民が、憎きMal’Ganisの手下となる前に、王子自らがその自国の民を大虐殺した事件です。
この事件により、Arthasは、師のUtherや恋人であったJainaから見放されることになりました。
打倒Mal’Ganisに燃えるArthasは、Demon種族に対向するための手段として、噂に聞いていた魔剣のFrostmourneを手にします。
そのFrostmourneはLich Kingの剣でした。
手にしたArthasは呪われて、魂だけとなっていたLich Kingの肉体となり、Burning Legion軍の手駒であるScourge軍の長へ堕落することになりました。
こうして、Mal’GanisによるArthasの誘い込みは成功しました。
しかし、密かにBurning Legion軍に歯向かおうとしていたLich Kingの意志と、完全には堕落していなかったArthasのMal’Ganisに対する敵意により、Mal’GanisはLich KingとなったArthasより斬殺されることになります。
トレーディング・カードゲームにおけるMal’Ganisは、Hearthstoneで言うところのMinionで、ポータルより複数のDemon種族を召喚する能力を備えています。
「World of Warcraft」に登場するMal’Ganisは、Shadow属性のダメージ・スペル、Healthの吸収、催眠攻撃を発動してきます。
Lord Jaraxxusと同等の力を持つ、強大なDemon種族のMinionとなることが予想されます。
どちらのカードの内容を知りたいでしょうか!?
投票するにはTwitterへのログインが必要となります。
投票ボタンをクリックし、指定された文章(※訳: 私はこちらの新カードの発表に投票します。あなたはどちらを選びますか?)をツイートすると、投票が受け付けられます。
Twitterをご利用中の方は、ぜひ投票してください。
投票のツイートは、このキャンペーンへ参加することのみならず、「Goblins vs Gnomes」の周知と普及に大きく貢献する行為となります。
今回の投票の締め切り日は公式に発表されていませんが、これまでの慣例により、12月1日の月曜日(現地時間)になると思われます。
前回の投票で、多くの票を得た新カードが公開されました。
その内容を以下に掲載します。
Steamwheedle Sniper
Hunter / Epic / Minion
コスト: 2 / Attack: 2 / Health: 3
あなたのHero PowerのSteady ShotがMinionを対象として選択できるようになる。
これまでに、このキャンペーン企画によって発表されてきたカードの内容を以下に掲載します。
※クリックで開く
Gahz’rilla
Hunter / Legendary / Minion (Beast)
コスト: 7 / Attack: 6 / Health: 9
ダメージを受けるたびにAttackが2倍になる。
Coghammer
Paladin / Epic / Weapon
コスト: 3 / Attack: 2 / Durability: 3
Battlecry: ランダムに選ばれた1体の自軍のMinionにDivine ShieldとTauntを与える。
Muster for Battle
Paladin / Rare / Spell
コスト: 3
1/1のSilver Hand Recruitを3体召喚する。
あなたのHeroがAttack 1 / Durability 4のLight’s Justiceを装備する。
投票の結果によって明らかになったカードも含めた、全ての新カードを掲載したカードリストを用意しています。
「Goblins vs Gnomes」の詳細を参照するには、以下の投稿をご覧ください。
Hearthstone 公式サイト – Discover the new cards of Goblins vs. Gnomes – Card Sets
Wowpedia – Bolvar Fordragon
Wowpedia – Mal’Ganis
Wowpedia – Arthas Menethil