先週、Apple社は、同社が運営するアプリ販売サービスのApp Storeにおける価格を改定しました。
アイスランドなどの一部の地域では値下げされたものの、価格が改定されたほとんどの地域では値上げされました。
値上げの対象となった地域はEU諸国、ロシア、カナダなどです。
日本で言うところの消費税にあたるValue Added Tax(付加価値税)の変更や、為替レートの変動が改定の主な理由です。
価格が改定された地域では、アプリ内の有料コンテンツの価格も改定されました。
HearthstoneのiPad版でも同様です。
カナダとイギリスではおよそ15%ほど、EU諸国ではおよそ10%ほど有料コンテンツの価格が上昇しました。
原油価格の下落などの影響によって通貨が暴落しているロシアでは、iPad版の有料コンテンツの価格が70~80%も上昇しました。
去年末にBlizzard社は、ロシアにおけるPC版の有料コンテンツを大幅に値上げしていました。
ロシア・ルーブルで有料コンテンツを購入すると、USドルのおよそ半分程度の価値の支払いとなる事態になっていました。
アメリカの0.99 USドルが基準となるApp Storeの最低価格は、日本では100円に設定されています。
1ドルが120円近くとなる最近の円安の状況を踏まえて、日本におけるApp Storeでも値上げが実施されると予想されています。
日本におけるApp Storeの最低価格は115円から始まり、為替レートの変動によって85円、100円と改定されてきました。
次に値上げされるときの最低価格が115円だと仮定すると、「1ドル=115円以上」の状況が長く続くことで値上げが実施されるはずです。
2014年11月に「1ドル=115円」に到達し、月平均も1ドルあたり115円以上となりました。
それから「1ドル=115円」を下回ることなく、1ヶ月半が経過しています。
最低価格が85円から100円へ値上げされたのは2013年10月でした。
「1ドル=100円」に到達し、月平均も1ドルあたり100円以上となった2013年5月から5ヶ月が経過した時点でした。
Apple社の製品とは異なり、App Storeのアプリの価格は頻繁に変動しないそうです。
しかしながら、もし円安がさらに進行するようであれば早期に日本のApp Storeでも価格が改定されることでしょう。
その内容は、確実に値上げです。
有料コンテンツの購入を検討しているならば、もちろんその前に購入しておくことが推奨されます。