Hearthstoneは、2013年8月16日に始まったクローズド・ベータテスト、2014年1月21日に始まったオープン・ベータテストを経て、正式リリースを迎えました。

ベータテストの頃から大きな人気を博していて、誰もがアクセスできるオープン・ベータテストの段階に入ると、1,000万もの人々にプレイされました。

日本でもHearthstone Dojo、Nemukejp、Hearthstone Expressなどのサイトが、この黎明期からHearthstoneに関する情報を発信していました。

Blizzard社主催の大型イベントである「BlizzCon 2013」において、ベータテスト中のHearthstoneの公式大会「Innkeeper’s Invitational」が開催されました。

Blizzard社から招待されたDay[9]、Reckful、Hafu、Kripparrian、Trump、Husky、Noxious、Artosisという名高い選手が招待されて出場しました。

PaladinやPriestのControlデッキが流行していた中で、Artosis選手の速攻型Warriorデッキが決勝戦で炸裂し、同選手が優勝するという結末を迎えました。

2014年3月11日に、満を持してHearthstoneが正式にリリースされました。

当初予定されていた「リリース時におけるカードとプレイ履歴のリセット」が取りやめられたほどに、予想をはるかに上回る規模のテスト・プレイヤーがすでに参加していました。

iPad版、観戦モード、Ranked Playの報酬のCard Back、Adventureモードなどの各要素を搭載することが、この時点から公表されていました。

正式リリースを迎えた翌月の1日に、HearthstoneのRanked Playのシーズンが開幕しました。

ベータテストの頃も毎月テスト・シーズンが設けられていましたが、今日までにいたる正式なシーズンが始まったのは2014年4月からです。

この第1シーズンより、Ranked Playの参加報酬やLegendランクの到達報酬となるCard Backが用意され、成績優秀者に公式世界大会の出場権が与えられるようになりました。

4月16日に、Hearthstoneの初のモバイル・プラットフォームであるiPad版がリリースされました。

リリースされると瞬く間に広まり、実に38もの国々でApp Storeにおける無料アプリのダウンロード・ランキングの1位に輝きました。

その完成度は高く、HearthstoneはこのiPad版だけで数々のベスト・モバイル・ゲーム部門の最優秀作品に選出されました。

iPad版のリリースによってHearthstoneを気軽に携帯できるようになったことから、Fireside Gatheringsというイベント促進キャンペーンが展開されました。

「Fireside Gathering」の名のもとに、場所や規模の大小にかかわらず、様々な地域のコミュニティにHearthstoneのイベントや大会を開催してもらうよう促すキャンペーンです。

世界各国で盛んに開催され、日本国内でも「ゆるふわHearthstone会」がFireside Gatheringとして開催されました。

Hearthstoneの開発部門の最高責任者であり、Blizzard社のチーフ・クリエイティブ・オフィサーであったRob Pardo氏が退社されました。

Rob Pardo氏はWarcraft 3やWorld of Warcraftのリード・デザイナーを務め、World of Warcraftが大成功を収めるとアメリカのタイム誌による「世界で最も影響力のある100人」の1人にも選ばれました。

Blizzard社を代表する人物の退社は、Blizzardゲームのファンのみならずゲーム業界全体に衝撃を与え、大きなニュースとして報じられました。

Hearthstoneの初のAdventureモード「Curse of Naxxramas」が、発表から3ヶ月という長い期間を経て、7月22日にリリースされました。

AdventureモードはHearthstoneに新設されたゲーム・モードで、コンピューターが操るHeroと戦う1人用のプレイ・モードです。
デジタル・カードゲームならではの楽しみ方を提供しました。

Hearthstoneに新カードが加わったのも初めてのことです。

「Curse of Naxxramas」のエリア入場権を購入する際に、購入処理が適切に行われないエラーが多数発生しました。
入場権を購入すると「Waiting for Authorization」の表示が出たままとなり、購入処理が完了されないというエラーです。

この「Waiting for Authorization」のアニメーション画像は、ジョークとしてコラージュ画像の素材に用いられるなどの流行を見せました。

残念なことに、今なお完全には解決していない問題です。

Blizzard社主催の公式世界大会「2014 Hearthstone World Championship」のラスト・コール・トーナメントおよび予選大会が開幕しました。

その熱戦の模様は無料で配信され、強豪たちによるハイレベルなプレイを、世界中のHearthstoneのファンが視聴して楽しみました。

世界最高峰のHearthstoneのエンターテインメント・ショーである「Hearthstone World Championship」は、今年度も開催されます。

Bot（プレイ自動化プログラム）をHearthstoneで多用した数千ものアカウントに、アカウントの停止処分が下されました。

Botの使用はBlizzard社の全てのゲームにおいて固く禁じられている行為です。
真剣にプレイしているユーザーからBot使用に対する多数の反発の声が挙がっていて、それがようやく応えられました。

その後も、Botの使用が認められたアカウントには永久停止処分が下され続けています。

Blizzard社が主催する大型イベントの「BlizzCon 2014」が11月7日から開催されました。

その内部イベントの1つである「2014 Hearthstone World Championship」決勝大会においてFirebat選手が優勝し、同選手が2014年度の世界王者の栄誉に輝きました。
Firebat選手は、第1シーズンより6期連続で100位以内を達成するなど、常に高い実力を誇るプレイヤーです。

「BlizzCon 2014」では、Hearthstoneの初の拡張セットである「Goblins vs Gnomes」の発表も大きな話題となりました。

Hearthstoneの最初の拡張セットとなる「Goblins vs Gnomes」が12月8日にリリースされました。

既存のカード群に追加される新カードのセットで、World of Warcraftに登場するGoblin種族、Gnome種族、メカニズムがテーマとなりました。
120種類以上もの新カードが提供され、従来までの戦略が大きく改変されることになりました。

「Goblins vs Gnomes」のリリースと同時に、コミュニティが待望していた観戦モードがHearthstoneに搭載されました。

HearthstoneのAndroidタブレット版が12月16日にリリースされました。

タブレット版のHearthstoneはすでにiPad版で大きな成功を収めていましたが、Android端末を利用しているユーザーは多く、Android版は常に待望され続けていました。

iPadとは異なり、Androidのタブレットは端末の種類が豊富です。
モバイル環境でHearthstoneをプレイするハードルが一段と低くなりました。

2015年度も、Hearthstoneの最高の舞台である公式世界大会「Hearthstone World Championship」が開催されることが決定しました。

今年度の大会では、出場権を得るためのポイント制度が設けられ、予選大会が地区ごとに細分化され、居住地によって出場地区が定められるようになりました。
1月のRanked Playのシーズンからポイントが発生しています。

日本に住む一般のプレイヤーも参加が可能で、日本地区予選大会も開催されます。

3月6日に開催されたゲーム・イベントの「Pax East 2015」において、Adventureモード第2弾である「Blackrock Mountain」のリリースが公式に発表されました。

「Curse of Naxxramas」と同様に、コンピューターが操るHeroと戦う1人用のプレイ・モードです。
World of Warcraftのエリアの1つであるBlackrock Mountainがテーマとなっていて、その内部のダンジョンに登場した火属性のクリーチャー、Dragon種族、Dwarf種族などが登場します。

2015年4月にリリースされる予定です。