現地時間の4月24日に、八百長行為に関与したと特定されたプレイヤーのアカウントに処罰が執行されました。
対象のプレイヤーは以下の4名です。
・XzaM
・Alchemixt
・Naiman
・Damnery
発表された処罰内容は、今年度の公式世界大会「2015 Hearthstone World Championship」の出場権の剥奪です。
この4名のプレイヤーは、いずれも今年に、月ごとのシーズンで100位以上到達を達成しており、同大会へ出場するために必要となるポイントを獲得していました。
そのプレイヤーのうちAlchemixt選手とNaiman選手は、過去のシーズンでも上位にランクされた、知名度が高いプロ選手でした。
今月に入ってから、突然に両選手のアカウントが永久停止処分を受け、Alchemixt選手はプロ活動から引退、Naiman選手は所属チームから契約を解除されたことが話題となっていました。
推測ではありますが、他の2つのアカウントにも永久停止処分が下されているものと思われます。
今年度の公式世界大会の要項には、八百長と賭博に関する厳しい罰則が新たに設けられていました。
Hearthstoneにおける対人戦の八百長(Wintrading)は、利用規約に反する重大な不正行為であると公式に警告されています。
八百長とは、対人戦において、真剣勝負をせずに一方が対戦相手へ勝利を譲り渡す行為です。
Botなどのチート・ツールの使用と並び、Blizzard社の利用規約に反する不正行為です。
わざと勝利を与えた者はもちろんのこと、勝利を譲り受ける側も不正行為の対象者としてみなされます。
対象者には、予告なしのアカウント永久停止の処分が下されることが明言されています。
軽い気持ちによる知人への勝利の明け渡しも、八百長という重大な不正行為と判断されるのでご注意ください。
Hearthstoneにおける八百長は、主にRanked PlayにおけるLegendランク同士の対戦で行われます。
Legendランクに到達するとランクの降格がなくなるために、同じランク同士による同時プレイ接続を繰り返せるようになり、意図的な対戦相手の特定を何度でも企てることができるからです。
1人のプレイヤーが2つのLegendランクのアカウントを用意し、それらの同時プレイ接続を繰り返すことで、一方のアカウントの総合順位を不当に釣り上げた事例もあります。
Ranked Playにおける順位の操作は、今年も開催される公式世界大会の出場権の行方に大きく関わります。
Hearthstoneにおける八百長は、同大会の高額な賞金を不正に得ようとする手段であり、同大会が掲げる「世界一決定戦」の根底を覆す行為であるとみなされます。
八百長行為が判明されたプレイヤーは、公式世界大会からただちに除名されるだけでなく、将来のBlizzard社のいかなるイベントでも参加が制限され、対象のゲームのライセンスを失うことが大会要項で規定されています。
Hearthstone 公式フォーラム – Disqualified Players List for Hearthstone World Championship 2015
GosuGamers – Complexity Alchemixt retires from Hearthstone following an account permaban
GosuGamers – Naiman released from Team Dignitas