今週末より、「2015 Hearthstone™ World Championship」のアメリカ地域選手権が開催されます。
アメリカ地域における公式世界大会の最終予選に相当する大会です。
Blizzard社が主催する、一般人も参加が可能である、その年の世界一のプレイヤーを決める大会です。
予選大会と地域選手権を勝ち抜いた16名が決勝大会へ進出し、そこで世界王者が決定されます。
総額35万USドルの賞金が用意されます。
大会の模様はライブで配信され、最高のエンターテインメント性を持つHearthstoneのコンテンツとなります。
豪華な舞台設定やキャスター陣とともに映される、強豪たちによるハイレベルなプレイを、世界中のHearthstoneのファンが視聴して楽しみます。
アメリカ地域選手権はTwitchのHearthstone公式チャンネルでライブ配信される予定です。
その配信映像はどなたでも無料で視聴できます。以下にアメリカ地域選手権の詳細な説明と日程、および出場選手の一覧を掲載します。
概要
出場者数が8名であるBlizzard社の公式大会です
今年度の世界王者を決定する2015年度の公式世界大会の最終予選です。
このアメリカ地域選手権の上位4名には、決勝大会への出場権が与えられます。
地区予選大会
40名(x 9地区)
→
地域選手権
8名(x 4地域)
→
決勝大会
16名
大会の模様はライブで中継されます。
その配信はTwitchのHearthstone公式チャンネルで視聴できます。
開催地
アメリカ地域選手権はオフライン・イベントです。
今年度のアメリカ地域選手権は、カリフォルニア州のサンフランシスコにあるFolsom Street Foundryで開催されます。
参加資格
アメリカ地域選手権の出場者は、9月に開催された北米地区予選大会で上位6名となった選手と、ラテン・アメリカ地区予選大会で上位2名となった選手です。
大会形式
地域選手権は、4名ずつが属する2つのグループで構成されます。
各グループは「デュアル・トーナメント」形式であり、対戦で1回負けたプレイヤーが勝者ゾーンから敗者ゾーンに移り、対戦で2回負けると脱落することになります。
勝者ゾーンを2連勝した2勝0敗のプレイヤーと、敗者ゾーンを勝ち上がった2勝1敗のプレイヤーが次のステージへ進出します。
各「デュアル・トーナメント」を突破した2名(合計4名)は、「シングル・イリミネーション」形式のステージへ進出します。
このトーナメント戦は、対戦で1回負けるとその時点で順位が確定する形式です。
地域選手権の突破と賞金
それぞれの地域選手権からは4名が突破し、いよいよ決勝大会へ進出します。
最初のグループ・ステージの「デュアル・トーナメント」を勝ち上がった時点で4位以上が確定し、決勝大会進出が決まることになります。
地域選手権へ出場した全てのプレイヤーに賞金が贈られます。
優勝者には1万USドル、2位には5千USドル、3位と4位には2千5百USドル、5位から8位には1,250USドルがそれぞれ贈られます。
組み合わせ
出場するプレイヤーは、それぞれ4名ずつが属するグループAとグループBへランダムに振り分けられます。
その組み合わせは、10月9日現在では未発表となっています。
対戦ルール
全ての対戦には「Conquestフォーマット」という呼称のルールが適用されます。
その内容は以下のとおりです。
- 各プレイヤーは事前に、異なるクラスのデッキを3種類用意する。
対戦相手が用意したデッキのクラスを事前に知ることはできるが、試合ごとに使用されるクラスは試合開始時までお互いに通知されない。 - 3試合先取制で、先に3回試合に勝利したプレイヤーがその対戦の勝者となる。
- 1つの試合に勝った側は、勝利したデッキをその対戦内で使用できなくなる。
すなわち、用意した3つのデッキ全てで、それぞれ1回ずつ勝つことが求められる。 - 1つの試合に負けた側は、続けてそのデッキを用いてもいいし、デッキを交換してもよい。
スケジュール
・1日目
現地時間 – 10月10日 午前10時 ~ 午後6時
日本時間 – 10月11日 午前2時 ~ 午前10時
・2日目
現地時間 – 10月11日 午前11時 ~ 午後7時
日本時間 – 10月12日 午前3時 ~ 午前11時
所属チーム: GamersOrigin
- 2015 HWCポイント・ランキング: 16位
- アメリカ・シーズン総合ランキング 2015年 1-8月期: 35位
- アメリカ・シーズン総合ランキング 全17期: 82位
- Gosugamers プレイヤー・ランキング(2015/10/09): NA 4位
- The Pinnacle #4: 3位 ($750)
- アメリカ・シーズン 2015年 5月期: 2位
カナダ国籍のプロ選手。
2015年初頭に、トップ・シーンでも通用するMech Shamanの原型を確立させた。
北米地区予選大会では、旧チームメイトであり、HWCポイント・ランキング1位のZalae選手を3-0のストレートで下す。
さらには、続く優勝候補のTrump戦でも3-0で圧勝し、話題を呼んだ。
所属チーム: Team Hearthlytics
- 2015 HWCポイント・ランキング: 12位
- アメリカ・シーズン総合ランキング 2015年 1-8月期: 14位
- アメリカ・シーズン総合ランキング 全17期: 7位
- Gosugamers プレイヤー・ランキング(2015/10/09): NA 7位
- eSports Arena Invitational: 準優勝 ($5,000)
- Kinguin For Charity – Easter Edition 2015: 4位 ($500)
- アメリカ・シーズン 2015年 4月期: 6位
- アメリカ・シーズン 2015年 5月期: 1位
20歳の若手選手でありながら、ベータ時代よりコンスタントにシーズン・ランキングの上位に名を連ねる強豪。
昨年度の公式世界大会ではアメリカ地域の最終予選に進出。
この地域選手権の前哨戦ともなった、先週に行われた「eSports Arena Invitational」では準優勝を果たす。
数々の強豪を打ち破り、調子を急上昇させている印象を与えた。
所属チーム: Follow eSports
- 2015 HWCポイント・ランキング: 18位
- アメリカ・シーズン総合ランキング 2015年 1-8月期: 8位
- アメリカ・シーズン総合ランキング 全17期: 31位
- Gosugamers プレイヤー・ランキング(2015/10/09): ランク外
- CN vs NA Challenge: 優勝 ($16,000 / 5vs5 チーム戦)
- アメリカ・シーズン 2015年 8月期: 3位
今年に入ってから目覚ましい活躍を見せる、期待の新鋭選手。
Dog、Firebat、Tarei、DeathstarV3の各選手とともに、5人制チーム戦の「CN vs NA Challenge」で中国チームと対戦。
他の選手と遜色のない実力の高さを発揮し、アメリカ・チームの勝利に大きく貢献した。
所属チーム: ROOT Gaming
- 2015 HWCポイント・ランキング: 15位
- アメリカ・シーズン総合ランキング 2015年 1-8月期: 22位
- アメリカ・シーズン総合ランキング 全17期: 54位
- Gosugamers プレイヤー・ランキング(2015/10/09): ランク外
- アメリカ・シーズン 2015年 1月期: 4位
落ち着いた語り口調のプレイ動画を配信し続けて、根強い人気を誇るカナダ国籍のプロ選手。
北米地区予選では、優勝候補のHyped、Amazの両選手を次々と破り、対戦で1度も負けることなく突破して衝撃を与えた。
Battle Tagの「Hot」は熱ではなく、「World of Warcraft」におけるDruidのHoT(Healing over time)スペルのことを指す。
よくプレイしていた、Druidの回復用のスペックであるTree Formを名前の由来としている。
- 2015 HWCポイント・ランキング: 35位
- アメリカ・シーズン総合ランキング 2015年 1-8月期: 201位
- アメリカ・シーズン総合ランキング 全17期: 406位
- Gosugamers プレイヤー・ランキング(2015/10/09): ランク外
幼少の頃から初代「Warcraft」をプレイしてきた、同シリーズの大ファンであるプレイヤー。
カードゲーム「Magic the Gatherings」に夢中になったこともあり、必然的にHearthstoneの世界へ。
北米地区予選では初戦で敗北するも、その後に5連勝を果たして同予選を突破し、最大のサプライズ進出者となった。
アメリカ、ヨーロッパ、アジア太平洋の地域選手権の出場者24名の中で、唯一Dragon Priestを予選で使用。
Acidic Swamp OozeとHarrison Jonesを同時起用する、対Patron Warriorに特化したこのデッキは大きな注目を集めた。
所属チーム: Team SoloMid
- 2015 HWCポイント・ランキング: 8位
- アメリカ・シーズン総合ランキング 2015年 1-8月期: 154位
- アメリカ・シーズン総合ランキング 全17期: 283位
- Gosugamers プレイヤー・ランキング(2015/10/09): NA 1位
- Vulcun Deckmasters: 優勝 ($16,000)
- ONOG Summer Circuit Finals: ベスト4 ($3,000)
- HTC Recharged: 優勝 ($2,500)
言わずと知れた、Hearthstone界で世界的な人気を博する名プレイヤー。
魅力的かつ有意義な動画コンテンツを日々配信し、大多数のファンからの支持を得ている。
2014年度の「Blizzard Stream Award」では、Hearthstoneの最優秀指導配信者として表彰され、Blizzard社の全ゲームの配信における最多同時接続数を記録したことが認定された。
親しみやすいキャラクター性を持つことから、「BlizzCon」を始めとした様々なイベントのHearthstoneステージのゲストとして招待される。
Freeカードだけで構成されたデッキでLegendランクに到達し、Hearthstoneの新規参入者を大いに勇気づけたのも特筆すべき事項。
紛れもないアメリカ地域選手権、および決勝大会の優勝候補筆頭。
所属チーム: HS Union
何よりも注目されているのは年齢で、何と14歳。
昨年度の決勝大会に最年少選手として出場した、当時16歳であったGreenSheep選手よりも若い。
しかしながら、ブラジル国内ではトップ・シーンに名を連ねる実力者であり、一般プレイヤーに対するコーチングも務める。
Face Hunterなどの速攻型のデッキを好む。
MoleGel選手とともに、ラスト・コール・トーナメントを経てラテン・アメリカ地区予選を突破。
同地区のHWCポイント・ランキングの1位、2位、3位の選手をそれぞれ打ち破り、高い実力を見せつけた。
Coreiaはポルトガル語で「朝鮮」を意味する単語だが、朝鮮地域との関連性は不明。
公式サイト – Road to the Americas Championship
Liquipedia – 2015 HWC – Americas Championship
Digital Trends – Hearthstone’s American Championship Held Oct. 10-11