原作のカラザンは、多くのWarcraftプレイヤーが知り尽くしている人気のダンジョンです。
そのために、「ワン・ナイト・イン・カラザン」に登場するボスや要素の大部分も熟知されています。
そこで、カラザンを経験していない方も簡易的な事前知識を得られるよう、原作のカラザンのボスを紹介する連載を投稿します。
第7回は、異世界と通じるポータルを司る、異世界からアゼロスに到来したドラゴンのネザースパイト(Netherspite)の情報を掲載します。
ネザースパイト戦は、グループの全員が事前の計画どおりに行動することを必要とする、グループの組織力が問われるエンカウンターです。
3種のポータルから放たれるビームを、誰が、どのタイミングで遮断するのかを決めておき、そのとおりに遮断し続けないと倒せません。
戦闘が始まると、中央にいるネザースパイトを囲むようにして、赤、青、緑の3種のポータルが出現します。
それぞれのポータルからは、ネザースパイトに向けてビームが放たれ、ネザースパイトを強化します。
プレイヤー・キャラクターがポータルとネザースパイトの間に入り込み、ビームを受けてネザースパイトに対する射出を遮ると、ネザースパイトへの強化を妨げることができます。
プレイヤーがビームを受けると、強化される利益を得ますが、ステータス値を徐々に失う不利益も同時に被ります。
したがって、ある程度ビームを受けたら、ステータス値が最低となる前に、ビームからしばらく離れて弱体化が収まるのを待つ必要があります。
ビームは1秒たりともネザースパイトに当てる訳にはいかないので、事前に指定されたプレイヤーが、ビームの遮断を途切らせることなく引き継がねばなりません。
赤のビームがネザースパイトに到達すると、ネザースパイトの防御力が加速度的に上昇していきます。
これを遮断して代わりに受けた盾役のプレイヤーは、利点として高い耐久力を得て、ネザースパイトの注意を引くことができます。
欠点として、徐々に体力の最大値が低下していきます。
青のビームがネザースパイトに到達すると、ネザースパイトの魔法攻撃力が加速度的に上昇していきます。
これを遮断して代わりに受けた攻撃役のプレイヤーは、利点としてダメージ力が徐々に高まります。
欠点として、徐々に魔法に対する耐久力が減り、自分の体力の回復量が減ります。
緑のビームがネザースパイトに到達すると、ネザースパイトの体力が加速度的に回復されます。
これを遮断して代わりに受けた回復役のプレイヤーは、利点として回復スペルが強化され、スペルのコストが減ります。
欠点として、徐々にマナの最大値が低下していきます。
一度ビームから離れたプレイヤーは、90秒間は同じ色のビームに触れることができなくなります。
そのために、ビームの遮断の引き継ぎにアクシデントが発生すると、高い確率でビームを遮る手段がなくなり、ビームが「ダダ漏れ」となって全滅を迎えることになります。
各プレイヤーがそれぞれの本来の役割を全うしながらも、ビームの引き継ぎを注意深く完遂せねばならない、集中力を要する戦闘になります。
ネザースパイト自身は、常時発動型の闇属性の全体攻撃であるネザー・バーンと、闇属性のダメージ・ゾーンを特殊能力として発動します。
よって、必須ではありませんが、闇属性の攻撃に対する耐性を高めることは有効となります。
また、ポータルが30秒間だけ一時消失する中間フェーズにおいては、ネザーブレスというアーケイン属性の強力な範囲攻撃を連発します。
グループはこれに耐えて攻撃を続行するか、攻撃を中断してネザーブレスの範囲外まで逃避するかを選択します。
かつて、悪魔に汚染されたオーク軍のホード陣営は、侵攻先のアゼロス大陸のアライアンス陣営から反撃を受けました。
その最中にホード陣営は、故郷のドラエナ大陸に一度退却しました。
当時ホード陣営に加勢していた、デスウィングが率いるブラック・ドラゴンの軍団も、アゼロスとドラエナを結ぶダーク・ポータルをくぐってドラエナ大陸に移動しました。
その後にドラエナ大陸は、ホード陣営のネル=ズール(Ner’zhul)が起こした無謀なポータルの開通の連発によって、大陸全体が崩壊して引き裂かれました。
そして、悪魔の発生源であるツイスティング・ネザー(Twisting Nether / 捻じれし冥界)にさらされることになります。
ドラエナ大陸に移ったブラック・ドラゴンが、ここが安全な場所であると確信して移送した卵の群れも、同様にネザーにさらされました。
ネザーにさらされた影響からか、それらの卵からはブラック・ドラゴンではなく、薄い青色で半透明である新種のドラゴンが産まれました。
ネザーウィング・ドラゴンの誕生です。
ネザーウィング・ドラゴンたちは、他のドラゴン軍と同等の知能や力を備えていますが、友好的である者、祖先のデスウィングに似て凶暴となる者、ネザーに汚染されて我を失う者などが混在し、統制はとられていません。
ネザースパイトもネザーウィング・ドラゴンです。
好奇心が旺盛なネザースパイトは、外界に強い興味を持っていて、ダーク・ポータルを通ってアゼロスに訪れた最初のネザーウィング・ドラゴンになりました。
性格は凶暴で、近くに寄ってくる他種族の生物を片っ端から攻撃します。
※これより以下の記載内容は、「ネタバレ」となる可能性がある内容です。
「ワン・ナイト・イン・カラザン」のネザースパイトは、第4区画の「ザ・スパイト」の第2ボスとして登場する予定です。
現時点で判明しているネザースパイトの情報を以下に列挙します。