チェスもオペラもアドベンチャーで再現!
赤ずきん役として追い回された悪夢が蘇る!
メディヴの親父もモローズもナイトベインも登場でワクワクが止まらない!
「World of Warcraft」史上人気No.1のダンジョンがハースストーンに到来します!
長きに渡って強大なる魔力の集結の場であるカラザンに今、魔力とはかなり違った種類の大宇宙パワーがみなぎってる。
魔術師メディヴがその持てる魔法を惜しみなく使って、空前絶後に豪華で贅沢なパーティの準備をしているんだ。
アゼロスの、そして別次元の名だたるセレブたちと共に、あんたの名前も招待客リストに載ってるぞ!
各界から選りすぐられたゲストたちが集うこのパーティは、この世のものとは思えない宴になること間違いなしだ。
だが、ノリノリのミュージックとまばゆいスポットライトに眩んだら、気をつけろよ。
カラザンの一夜には、どんなタフなヤツだって転んじまう。
デッキはいつでも構えられるように、頭はいつでも研ぎ澄まして、そして何より、生き延びろよ!
「ワン・ナイト・イン・カラザン」(原題:One Night in Karazhan)は、ハースストーンのアドベンチャー・モード第4弾です。
2016年8月12日にリリースされました。
「World of Warcraft」で登場した大型ダンジョンのカラザンをテーマにしたコンテンツです。
同作品中で最も人気が高かったダンジョンです。
廃墟と化してダンジョンとなる前のカラザン城が舞台となり、カラザンで登場したボスやキャラクターが出演します。
コンピューターが操るボスと戦う、1人用のプレイ・モードであるアドベンチャー・モードのコンテンツです。
4つのエリアに分かれていて、1週間に1つずつ、計4週に渡ってエリアが順次開放されていきます。
各エリアへ入場するには、ゴールドか実際のお金を支払う必要があります。
クリアすることで収集できる新カードが45種類用意されます。
プレイヤーは、大魔導師であるメディヴに招待され、カラザン城で催されるパーティーにゲストとして出席します。
しかしながら、主催者のメディヴが失踪してしまいます。
パーティーを成立させるために、彼を探しだすことが目的となるアドベンチャーです。
アドベンチャー・モードで初めて、無料でプレイできるプロローグ(序章)が設けられます。
このプロローグだけはゴールドやお金を支払う必要がなく、誰もが入場してクリアすることができます。
クリアすると、他の有料エリアの各ステージと同様に、報酬となる新カードが2種類与えられます。
多くの1人用のデジタル・ゲームと同様に、コンピューターと対戦するゲーム・モードです。
コンピューターは、アドベンチャー・モード専用のヒーロー(ボス)やカードを操ってプレイヤーに攻撃してきます。
プレイヤー側は、ステージごとに攻略専用のデッキを組んで、パズルを解く感覚でクリアを目指すことになります。
なお、全9クラスのヒーローを使用できる状態にしないと、アドベンチャー・モードはプレイできません。
アドベンチャー・モードに関する詳細な情報を参照するには、以下の投稿をご覧ください。
舞台となるカラザンの城主であり、今作品で開催されるパーティーの主催者です。
魔導師のエリートであり、自身の魔力を用いてパーティーを豪華に仕立て上げ、各界の選ばれしセレブたちをもてなそうとしています。
しかしながら、パーティーが始まる数時間前に、肝心の主催者でありながら行方不明となってしまいます。
招待された一人であるプレイヤーは、このパーティーを成功に導くために、カラザン城内でメディヴを探し出すことを依頼されます。
カラザン城の執事であり、メディヴの世話役を任されている人物です。
プレイヤーは、失踪したメディヴの捜索を、このモローズから依頼されます。
城内を知り尽くしているモローズは、全編にわたってプレイヤーの案内役となります。
今回のパーティーに招待されていない、本来ならば「招かれざる客」である悪魔です。
その彼が、なぜパーティー当日にカラザンで姿を現したのか――
彼とメディヴが共に出演するアドベンチャーのプロローグにおいて、メディヴが失踪する真相が明らかにされます。
「ワン・ナイト・イン・カラザン」は1つのプロローグと4つの区画(エリア)で構成されています。
それぞれの区画では、区画ごとのテーマに沿った複数のボス・エンカウンターが待ち受けています。
4つの区画は1週間に1つずつ、計4週に渡って開放されていきます。
リリース時に開放されるのは、プロローグと最初の区画である「ザ・パーラー」です。
プロローグでは、主催者であるメディヴがパーティー直前に失踪した経緯が語られます。
プレイヤーはそのメディヴを操作して、悪魔のマルシェザール公爵と戦います。
このプロローグは、何も購入しなくてもプレイできる、誰もが無料でクリアできるコンテンツです。
したがって、クリア報酬となるカード(魔法のワタリガラスと炎の大地のポータル)も無料で入手できることになります。
軍団(コスト2)
6/6の奈落の悪鬼を1体召喚する。
第1区画のパーラーは、カラザン城に訪れるゲストを迎える応接エリアの一帯です。
メディヴが催す今回のパーティーのメイン会場となっています。
高価な銀食器が並べられているダイニング・ホールや食堂、貴重な絵画や芸術作品が展示されている画廊、メディヴがたしなむチェスが設置されている遊戯室などで構成されています。
お食事をどうぞ(コスト2)
1/1の皿を1体召喚する。
鏡像(常動型)
手札からミニオンカードが使用される度、そのミニオンの1/1のコピーを1体召喚する。
イカサマ(コスト2)
一番左にいる敵のミニオンを破壊する。
第2区画は、カラザン城が誇る豪華なオペラ劇場が舞台となります。
メディヴは、パーティーに招いた賓客(ひんきゃく)のために、この最高峰の劇場で特別なショーを披露する予定です。
有名なカラザンのオペラ演目は「ロミオとジュリエット」「赤ずきん」「オズの魔法使い」の3作品です。
真実の愛(コスト4)
自分の陣地にロムロがいない場合、ロムロを召喚する。
縮みあがれ(常動型)
敵のミニオンは1/1、コスト(1)になる。
竜巻(コスト0)
100ダメージを与える。戦場にドロジーがいる場合は使用できない。
第3区画のミナジェリは、メディヴが収集した希少価値が高い遺物や魔法の工芸品などが収められている、保管庫と展示室を兼ねたエリアです。
「ワン・ナイト・オブ・カラザン」におけるミナジェリは、魔法動物園なるものが併設されていて、多種多様な生物が飼育されているとのことです。
ここでは、魔力で動くロボットのキュレーターが警備と管理をしています。
ギャラリー警備(常動型)
自分のヒーローは挑発を持つ。
マナ嵐(常動型)
各プレイヤーはマナクリスタル10個の状態で対戦開始。
暗黒の契約(常動型)
イルフーフにダメージを与えられるのは、ねっとりインプだけ!
第4区画のスパイアは、カラザンの上部に位置する城の最重要エリアです。
城主のメディヴ、およびメディヴの父の私室がある他、魔導書が所蔵された図書室や魔法の研究室などが並んでいます。
「ワン・ナイト・オブ・カラザン」のテーマの一つである、他世界とつながる「ポータル」がここで大々的に登場します。
レイライン(常動型)
両プレイヤーとも呪文ダメージ+3を得る。
冥界の激昂(コスト2)
自分のヒーローにこのターンの間攻撃力+3を付与する。
???(コスト2)
???
これまでのアドベンチャーと同様に、「ワン・ナイト・イン・カラザン」でもクラスチャレンジと呼ばれるボーナス・ステージがあります。
クラスチャレンジは、あらかじめ定められたクラスとデッキでボスと戦うアドベンチャーです。
クラスやデッキの特性を把握して戦う必要があります。
クラスチャレンジを達成すると、達成したクラスの新しい専用カードを入手できます
また、各エンカウンターの難度が高くなったヒロイック・モードも搭載されます。
ヒロイックでは、ボスが発動してくる能力の効果が、理不尽と思えるほどに強くなります。
ヒロイックで全てのエリアをクリアすると、報酬として青のポータルのCard Backが与えられます。
1つのエリアを全てクリアすると、そのエリアのクラスチャレンジとヒロイックが開放されます。
「ワン・ナイト・イン・カラザン」では、クリアすることで与えられる収集可能な新カードが45種類登場します。
「ワン・ナイト・イン・カラザン」の新カードは、「ワン・ナイト・イン・カラザン」をクリアすることでしか入手できません。
一度入手すると、他のカードと同様に作成と還元ができるようになります。
区画が開放されるたびに、その区画から入手できる新カードが闘技場(Arena)のカード・ドラフトにも出現します。
これは、プレイヤーがその新カードを入手したかどうかを問いません。
区画 | ボス | 報酬1 | 報酬2 | 報酬3 |
---|---|---|---|---|
プロローグ | マルシェザール公爵 | 魔法のワタリガラス | 炎の大地のポータル | |
ザ・パーラー | 銀食器ゴーレム | 殺意のフォーク | 銀食器のゴーレム | |
魔法の鏡 | 魔力異常体 | 食料庫蜘蛛 | ||
黒のキング(チェス) | 象牙の騎士 | キングを守れ! | ||
区画のクリア報酬 | 魔力細工師 | 覆面の女ハンター | モローズ | |
プリースト・チャレンジ | 宴のプリースト | |||
シャーマン・チャレンジ | メイルシュトロームのポータル | |||
ジ・オペラ | ロムロとジュリエンヌ | 気取り屋の俳優 | オニキスのビショップ | |
悪い狼 | やさしいおばあちゃん | 魔力の巨人 | ||
魔女 | 邪悪な呪術医 | 堀に潜むもの | ||
区画のクリア報酬 | 怪盗紳士 | バーンズ | ||
パラディン・チャレンジ | シルバームーンのポータル | |||
ウォーロック・チャレンジ | カラ・カザーム! | |||
ザ・ミナジェリ | キュレーター | 動物園ロボ | 動物園の監視員 | |
ナイトベイン | ナイトベイン・テンプラー | ルーンの卵 | ||
テレスティアン・イルフーフ | 祓い清め | 番鳥 | ||
区画のクリア報酬 | 動物園の奇術師 | キュレーター | ||
ハンター・チャレンジ | 帽子から猫 | |||
メイジ・チャレンジ | おしゃべりな本 | |||
ウォリアー・チャレンジ | 愚者殺し | |||
ザ・スパイア | アランの亡霊 | メディヴの従者 | 精霊の爪 | |
ネザースパイト | ネザースパイトの歴史家 | ブック・ワーム | ||
メディヴを救え! | マルシェザールのインプ | アイアンフォージのポータル | ||
区画のクリア報酬 | ヴァイオレット・アイの幻術師 | マルシェザール公爵 | ガーディアン・メディヴ | |
ドルイド・チャレンジ | ムーングレイドのポータル | |||
ローグ・チャレンジ | イセリアルの売人 |
新カードのより詳しいリストは、以下の投稿に掲載しています。
アドベンチャー・モードである「ワン・ナイト・イン・カラザン」をプレイするには、各区画の入場権を購入する必要があります。
区画の入場権の価格は1つにつき700ゴールドです。
現金で購入する場合は6.99 USドル(PC版の場合)となります。
モバイル版で現金購入する場合は、アプリ内課金となるので、アプリ提供サービス会社(Apple / Google / Amazon)が設定した日本円の価格設定となります。
他のアドベンチャー・モードと同様に、ゲーム内ショップの「アドベンチャー」のコーナーにおいて、「ワン・ナイト・イン・カラザン」の全エリアの入場権が、割引価格でセット販売されます。
価格は19.99 USドルです。
セット販売は現金購入専用で、ゴールドで購入することはできません。
全てのエリア入場権を購入したからといって、開放されていないエリアへ入場できるわけではありません。
リリース日の初日に入場権のセット販売を購入したとしても、第4週に開放されるエリアへ入場できるのは第4週目からです。
入場権の個別販売やセット販売は「ワン・ナイト・イン・カラザン」がリリースされてから始まります。
事前販売は行われません。
エリアの入場権は、購入したサーバー地域でのみ有効となります。
原則として入場権の払い戻しは認められないため、購入する際はプレイ・サーバーの地域をあらかじめご確認ください。※アドベンチャーのセット販売はお得
ゴールドですべての区画を購入する場合は、2,800ゴールドが必要になります。
セット販売を利用すると、19.9ドルですべての区画の入場権を購入できます。
1,500ゴールド相当のカードパック15個セットの販売価格は、同じく19.9ドルです。
1,500ゴールド相当の10回分の闘技場入場料も、同じく19.9ドルです。
アドベンチャー全区画 … 19.9ドル = 2,800ゴールド
カードパック x15 … 19.9ドル = 1,500ゴールド
闘技場の入場料 x10 … 19.9ドル = 1,500ゴールド
同じ19.9ドルの価格であっても、カードパックや闘技場の入場料よりも、アドベンチャーの入場権セットの方が(ゴールドの換算額からすれば)価値が高いことになります。
- 「ワン・ナイト・イン・カラザン」セットのカードには、塔のシンボル・マークが模様として施されます。
- 新カードのうち祓い清めだけは、使いどころが限定されるという理由で、闘技場(Arena)のカード・ドラフトで登場しません。
- ストーリー上ではメディヴが失踪することになりますが、プレイヤーは追加ヒーローであるメディヴを使用することができます。
- 「ワン・ナイト・イン・カラザン」は7月29日に発表されました。
リリース日は、それからわずか2週間後という早さでした。
「World of Warcraft」におけるカラザン城は、初の拡張セット「The Burning Crusade」で登場した大型ダンジョンです。
かつて大魔導師のメディヴが居住地としていましたが、現在は城としての本来の機能を果たしておらず、廃墟となっています。
(※補足: 「ワン・ナイト・イン・カラザン」は、どうやらメディヴが生存していたときの廃墟となる前のカラザンが舞台である模様です。)カラザン城と切り離すことができない存在であるのが、悪魔の脅威から世界を守る「アゼロスの守護者」です。
メディヴもその「アゼロスの守護者」たる人物でした。
同じく「アゼロスの守護者」であった、メディヴの母親のエイグウィン(Aegwynn)が、カラザン城を建設した張本人です。
エイグウィンは、「アゼロスの守護者」を指導する評議会への忠誠を失う過程で、評議会の手から逃れるための拠点としてカラザンを建設しました。
「守護者」の親子にとって悲劇的であったのは、過去にエイグウィンが悪魔と対峙した際に、密かに悪魔がエイグウィンの胎内に呪いをかけていたことです。
この呪いによって、誰にも気付かれないまま、メディヴは生誕時から悪魔に精神を操られることになりました。
そうとも知らずに「守護者」としての英才教育を受けたメディヴは、その強大な魔力を、撃退するべき悪魔のために振るうことになってしまいます。
悪魔の手先に堕落したメディヴは、結果的に父を死に追いやり、母を撃退し、そしてカラザンを占拠して悪魔の侵攻の準備にとりかかりました。
悪魔のアゼロス侵攻の第一段階として、悪魔に汚染されたオークを異世界から呼び寄せたメディヴは、異変を察知した弟子のカドガーと友人の英雄であるローサー卿によって、カラザン城内で討伐されました。
主を失ったカラザンは、廃墟と化しました。
もともと評議会から逃れるための拠点であったカラザンは、世間から遠く離れた荒野に位置していたため、誰からも留意されない存在となっていました。
ところが、長いときを経て、そのカラザンが発見され、さらには「生きては戻れぬ恐怖の廃城」として認知されるようになりました。
メディヴ亡き後のカラザンには、大きく分別して3種の危険な集団が棲息していたのです――
まずは、メディヴ(もしくは母のエイグウィン)が製造していた防衛用の魔法生物です。
これらは、永遠に帰還することがない主のメディヴが帰還するまで、カラザン城を警護して侵入者を阻むよう命じられています。
「守護者」の魔力によって製造されたために、とてつもなく強大なパトロールとして城内を徘徊しています。
続いては、アンデッド族です。
発狂したメディヴに殺されたカラザンの従業員や、カラザンの近くのダスクウッド地方に住んでいた貴族が、死後に亡霊となってカラザン内部に棲むようになりました。
メディヴに殺されてもなおメディヴとカラザンに仕える従業員たちの亡霊と、高貴なる存在であるメディヴに付き従うことを望む貴族たちの亡霊は共に、帰還することがないメディヴを迎えるためのパーティーを永遠に準備しています。
そして、メディヴを待ち続ける勢力の他に、アゼロス大陸の最大の敵である悪魔の軍団もカラザンに存在しました。
悪魔たちは、メディヴを生まれたときから手中にしていたため、メディヴの精神をかいま見ることでカラザンの内外の様子を熟知していたのです。
アゼロスへの侵攻を着実に進めている悪魔は、その足掛かりとして、すでにカラザンの一部を占拠していました。
広大で複雑な構造のカラザン城の内部は、偉大な「守護者」の知識が残されつつも、多様なからくり仕掛けと様々な思惑を持つ集団で満たされ、混沌とした様相を呈しています。
その危険性を認めた、メイジのエリート集団であるキリン・トアの指示によって、プレイヤーの冒険者たちはカラザンの内部を探索することになりました――
今年で12年目を迎える「World of Warcraft」は、数多くのダンジョンをリリースしてきました。
その中でも、大型ダンジョンのカラザン(Karazhan)とウルダー(Ulduar・旧神のヨグ=サロンがボス)は、今もなお人気No.1のコンテンツであると評されています。
なぜカラザンは、それほどまでに多くの人々に愛され、多くの人々に深い印象を与えることになったのでしょうか。
まずは、記念すべき最初の拡張セットにおける最初の大型ダンジョンとしてふさわしい、広大な舞台に壮大な仕掛けの数々が用意されていたことです。
リリース初期では、とても1日で探索および攻略を完了できないコンテンツで、プレイヤーたちは毎日のようにカラザンへ挑戦していました。
さらには、チェスやオペラに参加することになる戦闘などの、斬新なエンカウンターの数々がプレイヤーたちを楽しませました。
攻略の自由度が高かったことも、カラザンが印象深くなる特徴の一つです。
計12のボス・エンカウンターのうち、倒さねば先に進めないエンカウンターはわずかに4つでした。
最終ボスも明確に定義されておらず、グループが望むエンカウンターだけを攻略することも自由にできました。
また、大型ダンジョンとしてのハードルが格段に低くなったことも特筆すべき事項です。
拡張セット前の「WoW」の大型ダンジョンは、40人制であることが基本だったのですが、カラザンは10人制となったため、気軽にグループを組んで挑めたのです。
全体的な難度もそれほど高くなく、これまでハイエンド・コンテンツを敬遠していたプレイヤー層も参加するようになりました。
次の拡張セットがリリースされるまで、長期にわたって広く親しまれた大型ダンジョンであったことが、これほどの人気を博した最大の理由であると個人的には思っています。
「気軽にボス戦を楽しめて装備を収集できる」というカジュアルな理由以外にも、カラザンには不動の人気を得る魅力がありました。
それは、カラザンの舞台のデザインとコンセプトです。
カラザンの攻略を進める過程で、なぜ多様な種族が棲む廃墟となったのかが判明するストーリーが描かれます。
それと同時に、偉大な魔導師として語られていたメディヴを中心とする悲劇の物語が展開されたのです。
キャラクターやオブジェクトの一つ一つに物語に関連する意義があり、引き込まれるような音楽や雰囲気がそれらを装飾する、Warcraftファンにとって忘れがたい環境となるコンテンツでした。
当然ながら、最も人気を博したダンジョンという、ファンに対する訴求力が高いテーマであるとして選定されたと考えられます。
特に、カラザンをよく知る「World of Warcraft」の古参プレイヤーは、慣れ親しんだ舞台がアドベンチャーとなることに期待を膨らませているでしょう。
実際に私にとっても、これまでの何よりもテンションが高くなるテーマです。
また、今夏にリリースされる「World of Warcraft」の最新拡張セットの「Legion」において、カドガーが主導するメイン・クエストでカラザンが久々に舞台となることも影響しているかもしれません。
また、今年の春から夏にかけて全世界で公開された、映画「ウォークラフト」と関連させたとも捉えることができます。
映画では、実写化されたカラザンにおいていくつかの重要な場面が展開され、カラザンに住むメディヴやモローズが登場しました。
オリジナルのカラザンを体験していないプレイヤーでも、最近に公開された映画でカラザンとカラザンが廃墟となる過程を鑑賞していれば、馴染みあるテーマとなります。
発表の場が中国で行われたことも、映画「ウォークラフト」との関連性を強調させます。
「ウォークラフト」は、中国において記録的な興行成績を収め、全体の収益(3.8億ドル)の半分以上にあたる2.2億ドルが中国でもたらされました。
その中国で発表することによって、中国に多数いる映画「ウォークラフト」ならびに「World of Warcraft」のファンへアピールし、映画「ウォークラフト」と同様に大きな収益を中国から得ようとする狙いがあるものと思われます。
カラザンに登場する要素が四方に描かれた、新しいゲーム・ボードが用意されます。
他のゲーム・ボードと同様に、クリックすることで起動される演出効果があります。