バーチャル・チケットを購入していれば、「BlizzCon」の公式サイトより、「BlizzCon 2016」の全ての配信を一定期間だけリプレイできます。
また、「BlizzCon」の公式アプリ(iOS版 / Android版)からでも録画配信を視聴できます。
「ハロー!ゲーマーズ&フレンズ ―― BlizzCon 2016にようこそ!」
恒例である、我らがブリザード社長マイク・モーハイム氏の開会宣言によって、今年も「BlizzCon」が開幕しました!
「BlizzConは今年で第10回を迎えました」
「これまでにBlizzConへ3回以上来場した方はいらっしゃいますか? 5回以上は? 10回全部は? ―― 私も10回全部に来場してますけれどね」
(場内爆笑)
「10回全部来られた方、初めて来られた方、そしてご自宅で視聴されている方 ―― あなたたち全員を歓迎いたします」
「重要な節目となる今年のBlizzConを、皆で一緒に祝いましょう」
今年は、「BlizzCon」が10周年を迎え、ブリザード社が創立25周年を迎えた、記念すべき年です。
ブリザード・ゲームの最古参の一つであるDiabloも、今年で20周年を迎えました。
配信を視聴して感じた以上に、現地ではそれらを記念するムードが強かった模様です。
「回を重ねるごとに増えるBlizzConの参加者には、今年は新たにアルゼンチン、南アフリカ、インド、そして日本の方々が大勢加わってくださいました」
「来場された方々、ご自宅で視聴されている方々 ―― 全てのBlizzConの参加者に感謝を申し上げます」
続いて、今年の振り返りと、各ゲームの新要素の発表へと話題が移りました。
ハースストーンのファンは、今か今かと待ち続けていたことでしょう。
開会セレモニーの終盤になって、ハースストーンの新拡張セットがついに発表されました!
「Mean Streets of Gadgetzan!」
BlizzConの開幕直前に予告されていたとおりに、ガジェッツァンが舞台となるカードセットがお披露目されました。
ガジェッツァンの裏社会に潜む、ならず者たちの抗争を描いた、ハースストーンのオリジナル・ストーリーが採用された作品です。
最大の特徴は、9つのクラスが、それぞれ3つの勢力のいずれかに属していることです。
例えば、ハンター、ウォリアー、パラディンは、武闘派の犯罪組織「グライミー・グーンズ」の傘下にあるクラスとなります。
同じ勢力にいるクラスしか使用できない「マルチ・クラスカード」が初登場し、今までにないタイプの相互作用がもたらされるとのことです。
オーダーメイドの強力な効果を発動する、新レジェンドのカザカスが精製するポーションに対しては、大きな歓声が発せられていました。
- 「ウォークラフトの映画をご覧になった方は?」 → 場内大歓声
映画「ウォークラフト」はゲーム映画史上最高の売上を記録したと発表。
- World of Warcraftの新コンテンツとアップデートは続々と開発中であると発表。
- World of Warcraftのチャリティー用のペット「Mischief the Fel Kitty」を12月1日に販売。
- 「Mists of Pandaria」のダンジョンがTimewalking(過去のコンテンツに当時のレベルで挑戦)に追加。
- Brawler’s Guild(コンピューターのボスと戦う闘技場)が再開。
- 新大陸における飛行マウントが登場。
- 新しいダンジョンの「Tomb of Sargeras」と「Cathedral of Eternal Night」を追加。
- ハースストーンの酒場の喧嘩のように、1週間ごとに対戦ルールが変わる「PvP Brawl」を新設。
- 悪魔のエレダーとドラエナイ種族の故郷であるアーガスが、エンド・コンテンツの舞台として初登場する予定。
- 対人戦、クラス、アーティファクト、ダンジョン等のアップデートの発表。
- 「Diablo 20周年」
Diabloシリーズの回想。 - 初代「Diablo」がリメイクされて「Diablo 3」の期間限定コンテンツとして追加される予定。
モンスターやビジュアルだけでなく、サウンドやUIも再現。
- 新クラスのネクロマンサーの追加。
スキルのリソースは、マナと同じような「エッセンス」と、モンスターを倒した後に場に残る死体。
もちろん、死体を爆発させるCorpse Explosionも。
- 酷似した既存クラスのウィッチ・ドクターとの差別化を説明。
ネクロマンサーは純粋に邪悪な存在であり、スペルは呪術というよりも暗黒術に近いとのこと。 - スキンやキャラクター・スロットなどが同梱された「Rise of the Necromancer」パックを販売。
- 全員が同じキャラクターで同じマップのレイアウトに挑む、Greater Riftのチャレンジ版を新設。
- スキルや装備品、ジェムまでをも記録し、ワンボタンで再現するシステムのArmoryを新設。
- クラフトの材料が別枠で保存され、それらがバッグの容量を埋めることがなくなる。
- アイテムの新しいLegendary能力を追加。
- 新しいゾーンの「The Shrouded Moors」「The Temple of the Firstborn」「The Realms of Fate」を追加。
- ついにPS4とXboxでもシーズンがプレイ可能に。
- Googleの人工知能チーム「DeepMind」がStarCraftに参戦。
※詳細 → Gigazine: 囲碁チャンピオンを打ち破ったGoogleの人工知能チーム「DeepMind」が次に挑戦するのはゲーム「スタークラフト2」 - ユニットのスキンなどを満載した「Warchest」を販売。
売上の一部はe-Sportsの大会の賞金増額に反映。 - 「Nova Covert Ops」の最後のミッション・パックが11月22日にリリース。
- Co-op Missionの新CommanderとしてAlexei Stukovが登場。
ゾンビを駆使する能力に特化。 - Co-op Missionに新マップとランキング表を追加。
- 新ヒーローとしてヴァリアン・リンが登場。
タレントの選択によって盾役にも攻撃役にもなる、初のマルチ・タレント・ヒーロー。
- 新ヒーローとしてラグナロスが登場。
他のヒーローと同様に動けるヒーロー・モードと、巨大化および要塞化するレイド・ボス・モードを使い分ける。
- Brawlに「Blackheart’s Revenge」を追加。
ハースストーンの酒場の喧嘩でもテーマとなったブラックハート船長が主役。 - Heroes of the Stormとオーバーウォッチのゲーム内報酬を獲得できる、期間限定イベントの「Nexus Challenge」を開催。
- 各種マップやヒーローの調整。
- 大学生チームが参加する公式大会「Heroes of the Dorm」の振り返り。
- オーバーウォッチの新ヒーロー「ソンブラ」が登場。
ハッキングを得意とする攻撃役。
ピストルによる短距離射撃、敵のフリーズ、透明化、設置したビーコンに瞬間移動、敵のバリアとシールドを破壊。
本名は非公開、女性だけど年齢は公開(30歳)。
- 「オーバーウォッチ・リーグ」を新設。
スポーツのプロ・リーグと同様に、オーバーウォッチの公式リーグを全世界に広めるプロジェクト。
詳細 → Overwatch League 日本公式サイト - 1対1や3対3などのプレイ・モードを提供する「アーケード」を新設。
- 新マップ「Oasis」「Eco Point」を追加。
今年も多彩なアーティストが登場して、会場を大いに盛り上げました!
大賞: Steven Scott氏のグロマッシュ・ヘルスクリーム
2位: Oshley O’Neil氏のヴァリアン・リン
3位: Cynthia Hall氏の女神エルーン
4位: Alicia Bellemy氏のアーサス
番外: 今年にブリザードを退社したChris Metzen氏のコスプレ、というかモノマネ…?
大賞: Stephanie Jones氏による歌唱「This is Heroes of the Storm」
2位: 「Lick The Blade」による歌唱「Voyage of the Damned」
3位: 「Have no Fear」による総合パフォーマンス「Hero Call」
4位: BlizzCon常連の「GaleSong」による歌唱「The Twink」
大賞: Bo Chen氏の「Death Blossom」
2位: WangLei氏の「Forsaken Return」
3位: Leizhen Bi氏の「Diablo」
大賞: The Upgraded Vikings
2位: The Conflict of Warchieves
3位: Final Boss
シーズンのリセット直前に、レジェンド・ランクまであと1勝に迫ったプレイヤーの運命や、いかに…?
今年のBlizzConでは、ブリザード社の創立25周年を祝う特別イベントが開催されました。
出席されたのは、CEOのマイク・モーハイム氏を筆頭に、チーフ・デベロップメント・オフィサーのフランク・ピアース氏、この度ブリザード社に復帰した初代社長のアレン・アダム氏、リード・ソフトウェア・エンジニアのボブ・フィッチ氏、シニア・アートディレクターのサムワイズ・ディディエ氏。
ブリザード社の重役が一堂に会して、25年の軌跡を振り返りました。
展示されるブリザード社の過去のゲーム作品やイベントに対して、各氏がそれぞれ回想を供述するという形式でイベントは進行しました。
とりわけコアなブリザード・ファンが訪れていたのか、各氏が自己紹介するたびに大歓声が挙がっていました。
20年以上も前の、初代「Warcraft」の頃からブリザード・ゲームに愛着を持つファンは、どのような思いを馳せながら過去を振り返っていたのでしょうか。
BlizzConでは、ハースストーンの年間チャンピオンを決定する、世界選手権の決勝大会が行われました。
18歳でロシア出身のPavel選手が見事に優勝し、3代目の世界王者の栄誉に輝きました。
0-3の危機的状況から、諦めずに大逆転勝利をたぐり寄せること2回 ―― 昨年度の最終予選における自らのミスで決勝進出を逃した雪辱を、果たして余りある結果を残しました。
準優勝はウクライナ出身のDrHippi選手です。
ヨーロッパの選手同士が決勝で争ったことで、改めてヨーロッパ地域の実力の高さが大きくアピールされました。
対照的に、2大会連続で決勝に進出していたアメリカ地域の選手は、初めて全員がベスト4への進出を逃す結果となりました。
World of Warcraft Arena World Championshipでは、決勝戦で4-3のフルカウントで競り勝った「Splyce」チームが、史上初の快挙となる連覇を達成しました。
StarCraft 2 World Championshipでは、謎の消失から去年に復帰し、今年に入ってから驚異の急成長を遂げたTerranプレイヤーのByuN選手が優勝しました。
Heroes of the Storm Fall Championshipでは、韓国最強の「MVP Black」を「Team Fnatic」が劇的に下し、さらにそれを破った韓国の伏兵「Ballistix Gaming」チームが優勝しました。
オーバーウォッチ・ワールドカップでは、何と韓国チームが、グループ・ステージから決勝戦まで14勝0敗のパーフェクト・ゲームを達成するという、信じがたいパフォーマンスで初代王者に輝きました。
韓国勢は、3つのゲームで王者となり、ハースストーンにおいてもChe0nsu選手がベスト4入賞を果たしました。
e-Sports界における韓国の活躍は、勢いが全く衰えない模様です。
ハード・ロックバンドが務めることが恒例であった閉会式のアーティストは、今年はパロディや替え歌の第一人者であるアル・ヤンコビック氏が担当しました。
いつもと違う様相の閉会式でも、観客は大いに盛り上がっていました。
会場は笑いと拍手喝采で包まれていました。
マイケル・ジャクソンの「Bad」をパロった「Fat」や、バックストリート・ボーイズの「I want it that way」をパロった「eBay」など、耳にしたことがある名曲がアル・ヤンコビック流の替え歌に化け、視聴者を楽しませます。
何よりも驚くのは衣装の多さ!
最後に「スター・ウォーズ」のコスチュームでステージを締めるまで、10回を超える衣替えが行われました。
このパフォーマンスの詳細情報は、日本でアル・ヤンコビック氏を熱烈に応援されているブログの「100%アル・ヤンコビック!」で記載されています。
ぜひ一読してみてください。