飛刀手流忍者・六丸は、Warcraftの世界には登場しない、ハースストーンのオリジナル・キャラクターです。
「ひとでりゅうにんじゃ・ろくまる」と読みます。
六丸は、飛刀手流という忍者の流派の正統な伝承者です。
飛刀手流忍者の首領であると目されています。
飛刀手流の特徴は、新聞「ガジェッツァン・ガゼッタ」に掲載された飛刀手流の広告より一部を判断できます。
まず、広告を載せて会員を募集しているという時点で、本格的なスパイ活動をするための忍術というよりも、心身の鍛錬やスポーツ性を重視している忍術であるらしいと推測されます。
「インターナショナル忍術」と謳(うた)われていて、まだアゼロス全土にはその名が周知されていないことでしょうが、将来的にはグローバルな格闘術になることを目指しているようです。
実際の私たちの世界においては、その名が広く周知されている総合格闘技の略称「MMA」を、飛刀手流の忍術も掲げています。
飛刀手流の場合は「Mixed Martial Arts」ではなく、「Murloc Martial Arts」の略称です。
飛刀手流の最大の特徴は、そのマーロック(Murloc)種族の鍛錬に特化した忍術であるということです。
「BlizzCon 2016」のプレゼンテーションで六丸が公表された際には、「彼は魚人種族のために活動している」と紹介されました。
マーロックたちが快適に訓練できるよう、飛刀手流の道場は「適度に湿っている」とのことです。
「マーロックがマーロックであるために」「ツバスやワカシの出世魚であるブリになろう!」などの文句からは、弱小だと評価されているマーロック種族の地位向上に努めていることが伺えます。
六丸自身は一流の忍者であり、暗殺者です。
「誰にも目撃されることなく依頼された暗殺を遂行できる」と紹介されています。
六丸を含めたマーロック忍者は、ガジェッツァンに巣食うスパイ組織の「翡翠蓮」が育成しました。
「翡翠蓮」の秘奥義の一つには、「マーロックを忍者にする術」があります。
魚の刀剣を両手に携えてヒトデ型の手裏剣を投げる、インパクトが強い六丸のカードが「BlizzCon 2016」で公表されると、会場にどよめきと笑い声が大きく響き渡りました。
英語名の「Finja, the Flying Star」の「Finja」は、魚類を表す単語の「Fin」と「Ninja」を掛け合わせた造語です。
「Finish = 暗殺」の意も含まれているかもしれません。
「Finjitsu」という名の忍術を継承する、マーロック忍者の総称です。
イラストで飛び交っている(=Flying)、ヒトデ(=Starfish)型の手裏剣が、「Flying Star」の名の由来でしょう。
このカードで最も凄いと思われる点は、その日本語名です。
忍者が得意とする飛び道具の武器を指し示す「飛刀手」という単語は、「ヒトデ」と読み、英語名の「Flying Star」ともうまく関連付けられています。
日本の忍者の名前によく用いられる「丸」が入った「六丸」は、「ロクマル」→「マルロク」→「マーロック」と変換して読み替えることができます。
私であれば「フィンジャ・フライングスター」という無難な日本語名にしてしまいそうですが、このネーミングには発表された当時に脱帽した記憶があります。
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